frunブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
走りきる 直線道路 日本一(詳細完走記その1) (2013-5-11 20:46:45)
国道12号の美唄市〜滝川市間は直線道路日本一区間で、その距離は29.2kmあります。かつては27.7kmだったのですが、平成2年に滝川バイパスが開通してこの距離になりました。
コース図はこちら
鉄道で日本一長い直線は、JR室蘭本線沼ノ端〜白老間の28.736kmをも超える長さとなりました。
30km弱という距離。しかもちゃんと歩道完備。ランナーならば刺激されてしまいます。いつかは走ってみたいと思っていました。
ゴールデンウイークに走ることも考えましたが、わざわざ1時間以上かけて走りに行くのも・・・と悩んでいました。それに加えてゴールデンウイーク中の天気が悪かったこともあって断念しました。
でも今回、アスリートの風に出演するため、2日間の休暇を取って札幌に向かいました。となると、札幌からの帰りを利用して走れるのではないかと検討を開始し、計画を立てました。
ワンウェイコースですから、荷物は背負って走らねばなりません。荷物は極力少なくして、ほとんど着替えのみにしました。それでも長距離を走るとなると、けっこう邪魔に感じます。
今年は寒い日が続いていましたが、この2日間は天気も良くなり、気温も平年並程度まであがります。絶好のランニング日和です。走らない理由はなくなりました。
まず9時08分発旭川行き普通列車に乗って光珠内駅に向かいます。乗った電車は懐かしい711系です。
岩見沢駅で30分の停車時間があり、ホームをぶらぶらします。岩見沢駅に来ると条件反射のように釜めしを食べたくなるのですが、今日の目的は釜めしではありません。
10時42分に光珠内駅に到着しました。光珠内駅は小さな無人駅です。こういうことでもなければ、降り立つ機会のない駅だったかもしれません。
トイレを済ませ、ストレッチをして、いよいよスタートです。思いのほか強い風が吹いていることが気になりましたが、吹いている方向は追い風になりそうです。途中で風向きが変わりさえしなければ、強い味方となりそうです。なにしろ直線29.2kmのワンウェイコース。逆風にでもなろうものなら大変なことになってしまいます。
光珠内駅を出て国道12号に出ます。そして滝川方向に走り出します。数百m先で左カーブがあり、跨線橋があります。ここからが29.2kmの直線区間の始まりです。
跨線橋を降りたところに、直線道路日本一区間を示すモニュメントがあります。中間点と終点にあるこのモニュメントを無事にまた見ることができるでしょうか。
今日の目標は平均でキロ7分ペースです。中間点の道の駅ハウスヤルビ奈井江と終盤の北菓楼をレストポイントとして10分の休憩時間を見込んでいます。これで終点の滝川バスターミナル到着予定時刻は14時54分。留萌行きの高速るもい号は15時25分発ですから、ターミナルに着いてからゆっくり着替える時間もあります。
最近の練習では、キロ7分くらいで走っているつもりでも実際のペースはキロ6分半くらいということが多いので、いつもの調子で走ってさえいれば前半はどんどん貯金ができていくでしょう。その貯金を後半に使えばいいというくらいに考えていました。
でも練習では今年初めてとなる距離です。最後まで足がもつのかどうか、全然わかりません。オーバーペースだけは禁物です。
光珠内駅前のスタート時刻が予定より5分ばかり遅れましたが、大きな問題はないでしょう。ゆっくりと走っていきました。
美唄駅前を通過しましたが、時間は予定より5分ほど遅れています。スタートの遅れがそのままになっています。走っている感じはキロ6分半か6分台の後半だと思うのですが、信号待ちも多いためどうしても7分くらいのペースになってしまうようです。中間点までにある程度の貯金を作れないとちょっと計算が狂ってきます。かといって無理をすると後半の足をなくしてしまいます。迷いながらもそのままのペースで走り続けました。
次の茶志内駅前を通過したのは11時57分ころでした。ここは予定では11時54分でしたから、少し取り返したようです。駅前を通過して消防の前を通過するときに正午になったようです。いきなり真横で大音響のサイレンが鳴り始めましたから。びっくりしました。
茶志内の市街地を抜けてまもなく、左手にしらかば茶屋が見えてきます。
ここのとりめしは絶品です。なかなか来る機会がないのですが、昼食時にこのあたりを通りかかるときは必ず寄るところです。ところが混んでいて入れない時もあるくらいです。ちょうど昼を過ぎたところで、本当ならば立ち寄ってとりめしを食べていきたいのですが・・・ここで立ち寄る時間は計算に入れていません。残念ながらそのまま通過です。
距離は10kmを過ぎちょっと疲れが出始めています。今シーズンに入ってから走った最長距離は21kmあまり。無理もないことかもしれません。でもできれば中間点まではダメージなしで走りきりたいところです。疲れていると感じているのは気のせいだと自分に言い聞かせながら走りました。
このコースのいいところは、途中でアクシデントなどがあってリタイアしたいときに並行して走っている函館本線を利用できるということです。できるだけ利用したくはありませんが、そういう手段があるというだけでも安心して走れます。
走っていても次の駅を目標として走れるというのは走りやすいのですが、茶志内から次の奈井江までは6km以上あり一番離れています。しかもまわりの景色も単調になり、精神的にもダメージを受けます。
緩やかな起伏もあり、そのため後ろを振り返っても前を見つめても延々と直線道路が続いています。
だんだんダメージが蓄積されていきました。(つづく)
execution time : 0.026 sec