陸上競技の大会で、もっとも見応えがあるのはどの大会なのでしょう。

　思い浮かぶのはオリンピックと世界陸上ですね。ところがそれだけではないようです。ダイヤモンドリーグというのがあるんですね。

　これは世界11カ国14都市を5月から9月までの間に転戦して行われる大会で、2010年に新設されたそうです。男女各16種目の選手が年間総合成績を競い、優勝者には賞金とダイヤモンドトロフィーが授与されるようです。各大会ごとにも各種目8位までの選手には賞金が与えられるようです。

　2001年と2005年の世界陸上400mHで銅メダリストとなった為末大さんによると、オリンピックと世界陸上が非日常の大会でダイヤモンドリーグが日常と考えればよいということです。プロ野球に例えるならば、オリンピックがオールスターでダイヤモンドリーグがペナントレースだとか。

　だから日本ではオリンピックや世界陸上の比率がかなり高いのですが、世界的に見るとそれらはもう少し比率が低く、世界的選手たちの中ではダイヤモンドリーグにかける比率が大きいのだそうです。たしかにオリンピックや世界陸上の名誉だけではメシを食っていけないでしょうから、ダイヤモンドリーグで稼がなきゃならないということもあるのでしょう。

　なによりも私が注目したのは、出場者は各種目のトップ選手に厳選されて、ほとんどが予選無しの一発勝負で行われるということです。さらに国別の出場人数制限がないので、本当の世界トップレベルでの真剣勝負が見られるのですね。これはオリンピックや世界陸上では絶対に見られませんね。

　5月10日にドーハで行われる第1戦からWOWOWで中継されるようです。今年はちょっと注目してみたいと思います。