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コリン・ディヴィス、そしてCSOのハーセス 亡くなる (2013-4-15 20:17:54)
C・ディヴィス、私は実演に接することはありませんでしたが、シベリウス、ベートーヴェン等の交響曲のCDはよく聴きました。
特にシベリウスの第4番は、コリン・ディヴィスの演奏で好きになったものです。
そしてハーセス!
シカゴ響といえば、ショルティ、そして団員ではハーセス(Tp)、クレヴェンジャー(Hn)といった印象を持っています。
そのハーセスさんが亡くなりました。91歳。私はショルティ・シカゴ響の日本公演でのマーラー交響曲第5番を生で聴いています。
あの方がハーセスか!!と興奮しかけたのを覚えています。
とにかく、Tpの席を誰にも譲らない!席に座りたいならオレを潰してこい!という強気のオーラがあったと思います。
ずっと昔、今は有名な某プロ指揮者があるアマオケを指導しているのを見学したことがあるのですが、
トランペット奏者が中途半端に吹いて、落ちてしまった時に、
「なんだ、そのだらしない吹き方は!ハーセスを見習え!!歳をとっても、彼は頑張っているぞ!」
と激怒したのを覚えています。ハーセスと比較されては可哀想ですが、確かにハーセスは自宅でも、また本番直前の楽屋でも
その個人練習の時間は相当なものだったとシカゴ響の特集か何かの雑誌で読んだことがあります。
また音量も凄まじい。金管楽器の練習は、マウスピースをあてる唇が段々疲労してきますから、そう毎日、朝から晩まで
吹き続けることは難しいと思いますが、ハーセスなら出来たと思います。
顔を真っ赤にしながらも、大音量で吹き続ける彼のトランペットに魅了された方も多いでしょう。
また、彼の前に座る管楽器奏者は演奏中、Tpが激しくなる直前に耳栓をした..という話もありますが、これも完全否定は出来ないでしょう。
朝比奈隆が客演した際に、ブルックナーの5番のラストで金管を増強したいと金管パートに相談すると
「増強する必要はない。我々が倍の音量で吹けばいいのだから」
と答えた話は有名です(これはハーセスが言ったわけではないですが)。
実際、公演ではこの曲のフィナーレで高らかに金管が鳴り響き、それを映像やCDで聴く度に、彼らの技量の高さに驚嘆します。
とかく大音量で吹くと、音色が汚くなったり、音程が怪しくなったりしますが、そこはシカゴ響!素晴らしかったです。
「倍の音量で吹けばいい」・・・、これも団にハーセスがいたから、言えた言葉ではないかと思います。
ハーセスは朝比奈を気に入り、次回のブルックナー9番客演の時も「よく来てくれた!」と再会を祝ったと聞いています。
こういう名物奏者が少しずつ減っていきますね。
ショルティ・シカゴ響という黄金コンビのマーラー交響曲全集に参加した団員は、もうかなり少なくなっていることでしょう。
私は両コンビのマーラーでは、特に第6番が好きです。今夜はこの曲を聴こうと思います。
特にシベリウスの第4番は、コリン・ディヴィスの演奏で好きになったものです。
そしてハーセス!
シカゴ響といえば、ショルティ、そして団員ではハーセス(Tp)、クレヴェンジャー(Hn)といった印象を持っています。
そのハーセスさんが亡くなりました。91歳。私はショルティ・シカゴ響の日本公演でのマーラー交響曲第5番を生で聴いています。
あの方がハーセスか!!と興奮しかけたのを覚えています。
とにかく、Tpの席を誰にも譲らない!席に座りたいならオレを潰してこい!という強気のオーラがあったと思います。
ずっと昔、今は有名な某プロ指揮者があるアマオケを指導しているのを見学したことがあるのですが、
トランペット奏者が中途半端に吹いて、落ちてしまった時に、
「なんだ、そのだらしない吹き方は!ハーセスを見習え!!歳をとっても、彼は頑張っているぞ!」
と激怒したのを覚えています。ハーセスと比較されては可哀想ですが、確かにハーセスは自宅でも、また本番直前の楽屋でも
その個人練習の時間は相当なものだったとシカゴ響の特集か何かの雑誌で読んだことがあります。
また音量も凄まじい。金管楽器の練習は、マウスピースをあてる唇が段々疲労してきますから、そう毎日、朝から晩まで
吹き続けることは難しいと思いますが、ハーセスなら出来たと思います。
顔を真っ赤にしながらも、大音量で吹き続ける彼のトランペットに魅了された方も多いでしょう。
また、彼の前に座る管楽器奏者は演奏中、Tpが激しくなる直前に耳栓をした..という話もありますが、これも完全否定は出来ないでしょう。
朝比奈隆が客演した際に、ブルックナーの5番のラストで金管を増強したいと金管パートに相談すると
「増強する必要はない。我々が倍の音量で吹けばいいのだから」
と答えた話は有名です(これはハーセスが言ったわけではないですが)。
実際、公演ではこの曲のフィナーレで高らかに金管が鳴り響き、それを映像やCDで聴く度に、彼らの技量の高さに驚嘆します。
とかく大音量で吹くと、音色が汚くなったり、音程が怪しくなったりしますが、そこはシカゴ響!素晴らしかったです。
「倍の音量で吹けばいい」・・・、これも団にハーセスがいたから、言えた言葉ではないかと思います。
ハーセスは朝比奈を気に入り、次回のブルックナー9番客演の時も「よく来てくれた!」と再会を祝ったと聞いています。
こういう名物奏者が少しずつ減っていきますね。
ショルティ・シカゴ響という黄金コンビのマーラー交響曲全集に参加した団員は、もうかなり少なくなっていることでしょう。
私は両コンビのマーラーでは、特に第6番が好きです。今夜はこの曲を聴こうと思います。
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