frunブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
先着順か、抽選か (2013-4-9 21:47:04)
ついに、とでも言いましょうか、北海道マラソンも即日で定員に達する時代となりました。エントリー受付が始まったのは4月8日の9時。そして締め切られたのは、4月9日の8時ですから、23時間で締め切られたことになります。まあ先着枠が1時間37分で埋まったという愛媛マラソンと比べたら、余裕を持ってエントリーできますね(笑)。
昨年は定員に達するまで4日かかった北海道マラソンですが、今年はもしかすると即日で埋まるのではないかと思っていました。というのも、サロマの100kmが1日半で定員になりましたからね。それを考えると、北海道マラソンが即日で埋まっても不思議ではありません。
昨年は4日だったものが1日になったから、そんなにエントリー希望者が増えたのかというと、そうではないと思います。エントリー希望者も増えているでしょうが、それ以上にランナーの行動自体が変わってきているのだと思います。いまや定員が設けられている人気大会はあっという間に埋まるというのがランナーの常識になってきましたから、参加したい大会には初日にエントリーをすることが必須となってきたということでしょう。いまでは大半のランナーが、特に先着順の大会では初日にエントリーするようになったため、よけいに定員に達するのが早くなっているのだと思います。
こんなエントリー状況を見て(サロマもそうですが)、「来年からは抽選になるかも」という声が多く見られています。でもどうなんでしょうかね。たしかに定員以上に走りたい人がいるからあっという間に定員がいっぱいになるのですが、それと東京マラソンのように倍率が10倍になるのとは事情が異なります。おそらく東京マラソンほどの倍率になる大会で先着順にすると回線はたちまちパンクするくらいエントリー開始時には殺到するでしょうから。定員になるまで23時間もかかっている北海道マラソンは、まだまだですよ(笑)。RUNNETもスムーズにつながりましたしね。
他の主な先着大会の状況を見ると、前述しましたように愛媛マラソンの先着枠は1時間37分で埋まりました。ほかにも長野マラソンやいびがわマラソンなど、数時間で埋まってしまう大会もいくつかあります。でもそうした大会で、先着順から完全に抽選制に切り替えるという大会はほとんどこれまで見たことがありません。それらの大会と比べると、サロマの1日半や、北海道マラソンの23時間というのは、まだまだ先着順で大丈夫と、私は思っています。
そんな中で、いびがわマラソンが今年の募集方法の変更について発表しましたので、こちらの内容を紹介したいと思います。
いびがわマラソンは岐阜県の揖斐川町で行われている大会で、フルが6,000人、ハーフが4,000人の、計10,000人で行われている大会です。ゴールの閉鎖時間はフルが5時間30分、ハーフが3時間で、参加料は4,000円といういまどき珍しいリーズナブルな大会です。昨年は11月11日に開催されました。
参加申し込みは7月に行われましたが、昨年の大会ではフルが8時間、ハーフが7時間あまりで締め切られたそうです。そんなエントリー状況を受けて今年のエントリー方法について事務局で検討をしたそうで、若干エントリー方法が変更されました。
1.地元エントリー(揖斐川町在住者のみ、先着300名)
2.RUNNETエントリー(先着8,700名)
3.郵便振替エントリー(抽選1,000名)
です。
まず先着順を基本としているのは、いびがわマラソンでは東京マラソンや大阪マラソンのように定員を大幅に上回る応募はないと予想されるからということです。これについては私も同感です。昨今のエントリー状況から、ランナーのエントリー動向が変わってきて、エントリー開始と同時に申し込む人が増えていることが定員が埋まる最大の要因だと思います。ですから、「この大会にどうしても出たい」と思っている人の大半は、初日にエントリーをしていると思います。定員が埋まるまで23時間もかかった北海道マラソンは、「どうしても出たい」と思っている人は定員の2倍もいないのではないでしょうか。今回、ネット上の反応を見ても、「出たかったのにエントリーが間に合わなかった」という声はほんのわずかしか見ていません。
郵便振替は抽選制としているのは、いびがわマラソンのように数時間で締め切りとなってしまう大会では、ネットでのエントリーならば数時間で締め切ることも可能です。でも郵便振替によるエントリーは時間単位の管理はできず、「当日消印有効」としかできません。そのため郵便振替も先着順にしてしまうと、確実にエントリーするにはネットよりも郵便振替で当日に振り込む方が間違いありません。そのようにして郵便振替にエントリーが集中してしまうと、定員管理が難しくなるのですね。ですからやむなく郵便振替は抽選制にしたということです。郵便振替によるエントリーを残すならば、こうした対応もやむを得ないところでしょうね。
こうしたいびがわマラソンのケースというのは、北海道マラソンにとっても非常に参考になるかもしれませんね。
以上、おがまんレポート番外編でした。というか、明後日の本編もこんな内容のレポートをすると思います(笑)。