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【真岡市民交響楽団第54回定期演奏会を聴く】 (2016-12-22 7:27:51)
いわゆる市民オケは全国に多数ありますが、私は近年は越谷と真岡の2つに絞って鑑賞しています。
鑑賞中、咳が出たら..と不安でしたが、大丈夫でした。真岡オケの団員さんのお顔も結構覚えました。
今回はベートーヴェン「コリオラン」序曲、ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」組曲、
チャイコフスキー交響曲第1番というプロ。指揮は佐藤和男先生。
開演前ロビーには団員が多数出て、聴衆誘導等、万全。開演直前には団員と思われる女性が
ステージに出て、聴衆に向かってマナーアナウンス(原稿をほぼ暗記されていたようで、
あまり下(原稿)を見なかったのが良かったです)。未就学児は入場不可。
終演後も団員さん達はすぐ多数ロビーに出て「ご来場ありがとうございました。」と聴衆に一礼していました。
ただし、今回も演奏時に、会話する老人男性、更には謎の鈴の音(^^;)が聞こえました。
どちらも少し目立って残念。演奏中の出入りは殆どありませんでした。
数回前の演奏会では少し出入りがあって、不愉快に感じた部分もあったのですが、改善されましたね。
また団員名簿を見るとヴァイオリン群は団員9名に対し、エキストラ(賛助)14名、
ヴィオラは団員は3名、エキストラ等が6名とオケの演奏運営が少し厳しくなっているかなぁと感じました。
演奏時に、後列のヴァイオリンのエキストラらしき方々の様子を見ましたが、前もって練習してきたな!
と感じる方もいれば、少しは弾けているけどあまり・・という方もいました。
特にチャイ1へのトラ参加は、エキストラの彼女達にとって弾き慣れているであろう曲とは
段違いかと思います。
若書きということで、チャイコフスキー自体もまだ交響曲としての完成度は後期3部作に
比べれば、粗い第1番。
それをエキストラの方々がどの程度、認識し、臨んできたかなぁと感じました。
またエキストラの方は自分のパートのみならず、オケ全体を賛助すべきと思っています。
中途半端なエキストラには私はかつて某オケの練習場で口喧嘩してしまったり、いろいろと嫌な過去が(^^;)。
演奏ですが、「仮面舞踏会」ただ第5曲「ギャロップ」は木管楽器が快く鳴っていてとても楽しめました。
後半のチャイコフスキーでは、第2楽章が秀演。この楽章冒頭まもなくのホルンが不安定で、大丈夫か?と
心配しましたが、その後持ち直しました。オーボエのソロもよく歌っていました。
第4楽章ではラストの華やかに輝く前の部分(特に低弦)がとても良かったです。
何となく不気味な緊張感を醸し出していました。
全体的に真岡オケはまず木管がお上手ですね。
木管の間でテーマが受け継がれていくところは1本の線になっていました。
これがいわゆる「練習不足の市民オケ」だと、自分の譜面を奏でるのが精一杯で、
周辺の楽器を聞かないで、テーマ引き継ぐわけで、間があったり凸凹がおきます。
引き継ぎに限らずアンサンブル全般で怪しくなります。
自分の出番が無い時も心は休憩せず、演奏に参加しているという意識があるかないかということ。
例えになるかわかりませんが、プロ野球で星野監督が楽天時代、控えの選手達がベンチに
深く座っていた時に、いきなり引っぱたいたそうです。
「お前ら、乱闘になったら、そんな格好では、すぐ行けないだろうが!いつでも戦闘態勢、浅く座って前屈みでいろ!」
と(^^;)。
弦の団員さん達の技量は様々で、音程やリズムで厳しい部分もありましたが、その中で特に
チェロの1プルの方の積極性は好印象でした。オレ達のチャイ1を聴いてくれ!という感じで、
とてもいい表情で弾かれていました。
僅かにグイン!って早めに音が出る箇所が多く、昔の某プロオケを彷彿。
後期の第5番等に比べて遙かに難しい第1番、よく頑張ったなぁと思いました。
演奏後、楽屋に行って佐藤先生に挨拶。先生のご両親にも挨拶。
それと毎回思うのですが、佐藤先生はステージにいつも普通な感じでご登場ですね
もっと威厳を持ってオーラ、バリバリでご登場してもいいのに!と思うのですが(^^;)。まぁ先生のこだわりかのかなぁとも。
そういえば最晩年の朝比奈隆はステージ登場するやブラヴォーが出ました。演奏しなくていいのかなと。
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