初戦のUAE戦でまさかの敗戦となったため、「絶対に負けられない戦い」が続いているサッカーの日本代表。その後もイラク戦での終了間際での決勝ゴールやオーストラリア戦での引き分けなど、見ているファンはイライラさせられる試合が続いています。

　昨日は折り返しとなるサウジアラビア戦が行われましたが、勝点差が3あるサウジアラビアとのホーム戦は引き分けも許されない、絶対に勝たねばならない試合でした。

　この試合、ハリル監督もようやく決断してくれました。本田、香川、岡崎をスタメンから外し、久保、清武、大迫といった若手を起用し、最近絶好調の原口とともにフレッシュな攻撃陣を起用してくれました。

　この布陣、よかったと思いますよ。特に最近の本田はかつての輝きが失われていますから。本田にボールが渡ると必ずスローダウンしますし、囲まれてゴールを簡単に奪われる場面も多いし。それでいて若手選手も本田に遠慮するのか思い切ったプレーが見られません。

　ところがそういったベテラン選手がいないおかげで、選手たちに躍動感を感じました。若手の自立を促すためにも、最終予選の残り試合も昨日のスタメンを基本に考えた方がいいと思います。

　あとは若い攻撃陣の枠内シュートがもうちょっと増えてくれれば……これは常に日本代表チームの課題のような気がします。

　結果は終盤のサウジの反撃にひやひやさせられたもののどうにか2対1で逃げ切りました。これで勝点10となり、勝点ではサウジに並びました。あのまま2対0で勝っていれば得失点差でもサウジを上回れたのですが。

　驚いたのはオーストラリアです。予選B組最下位のタイを相手に2対2の引き分けですから。これでイラクに勝ったUAEと並んで勝点9となりました。

　勝点1の間に4チームが並ぶ混戦です。残り5試合のうち3試合が中東でのアウェーゲームとなります。まだまだ厳しい闘いが待っていますね。何とかここを乗り切って、ワールドカップ出場を決めてほしいです。

ワールドカップサッカーアジア最終予選B組

1位　サウジアラビア　勝点10（3-1-1）
2位　日本　勝点10（3-1-1）
3位　オーストラリア　勝点9（2-3-0）
4位　UAE　勝点9（3-0-2）
5位　イラク　勝点3（1-0-4）
6位　タイ　勝点1（0-1-4）
（1位と2位、3位と4位は得失点差による）

　ちなみにA組はこんな状況です。

1位　イラン　勝点11（3-2-0）
2位　韓国　勝点10（3-1-1）
3位　ウズベキスタン　勝点9（3-0-2）
4位　シリア　勝点5（1-2-2）
5位　カタール　勝点4（1-1-3）
6位　中国　勝点2（0-2-3）

　こちらも上位3チームは大混戦です。


『うつ病ランナー　サロマを走る』　絶賛発売中です。

うつ病ランナー　サロマを走る【電子書籍】[ 小笠原　章仁 ]

￥486
楽天