プロ野球は日本シリーズも終わって関心はFAに移ってきました。すでにバファローズの糸井が宣言をしましたが、北海道日本ハムファイターズの陽岱鋼もFA宣言するのかしないのか、注目されています。

　本来ならば陽は貴重な主力選手ですから戦力ダウンをしないためにも引き止めてほしいというのがファン心理でもありますが、これまでのチームの歴史を見ていると、流出の可能性もかなり高いように思えてしまいます。

　このフリーエージェントという制度は1993年のオフにスタートしましたが、これまでファイターズというチームはフリーエージェントで獲得した選手がほとんどいません。流出する一方です（笑）。

　過去、ファイターズにFA宣言を経て入団した選手は1人しかいませんが、皆さんはご存知でしょうか。それは2004年オフに入団した稲葉篤紀選手です。ファイターズが北海道移転する前はスワローズの熱狂的ファンだった私。ですから稲葉選手に関しては、1995年にスワローズに入団してからずっと応援し続けるような形になりました。

　ただ稲葉選手の入団経緯は、FA選手といっても争奪戦があったわけじゃありません。稲葉選手はメジャーへの移籍を希望してFA宣言をしたのですが、その思いがかなわず、年があけてからファイターズとの契約に至ったという経緯がありました。それ以降、ファイターズにはFA宣言をして入団した選手はいません。

　一方ファイターズから出て行った選手は多いですよ（笑）。

　北海道移転後だけを見ても、

2006年　小笠原道大（読売ジャイアンツへ）
2006年　岡島秀樹（ボストンレッドソックスへ）
2009年　藤井秀悟（読売ジャイアンツへ）
2010年　森本稀哲（横浜ベイスターズへ）
2010年　建山義紀（テキサスレンジャーズへ）
2012年　田中賢介（サンフランシスコジャイアンツへ）
2013年　鶴岡慎也（福岡ソフトバンクホークスへ）
2014年　大引啓次（ヤクルトスワローズへ）
2014年　小谷野栄一（オリックスバファローズへ）

　と、主力クラスの選手が続々と流出しています。

　ファンとしては本当に寂しい話なんですけれども、限られた年俸の予算額でチームを運営するには、マネーゲームによる選手の引止めができないという事情がありますからね。その分育成に力を入れていますから、次々と新戦力が台頭するというメリットもあります。どっちがいいかは微妙なところですね。


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