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日本シリーズの余韻 (2016-10-30 11:54:43)
昨夜道内で放送されたファイターズ日本一特番の録画を見ながらシリーズの余韻に浸っています。
特徴の似たチーム同士の対決で、力の差はほとんどなかったとあらためて思います。たまたま采配があたったかどうかというのは勝敗を分けたと思いますが、これも結果論で言えることであって、流れをつかんだかつかめなかったか、という違いが最終的にはこういう結果になったと思います。
でもそんな中で、見ていていろいろ感じたことを備忘録的に書いておこうと思います。
まず昨日の第6戦の勝利の最大の立役者は大谷だと思います。第6戦に先発させなかった栗山監督の作戦が光ったというところでしょうか。
第6戦の先発が予想されていた大谷が先発しないという予告先発があった時点で、カープのベンチにはいろいろな迷いも生まれたのではないでしょうか。普通に考えれば、第7戦に先発で、展開次第では第6戦の終盤でスクランブル登板という作戦と思うところでしょう。
ところが大谷の場合は、そのほかに代打起用ということも考えられます。第6戦の大谷は投手なのか打者なのか、そこに大きな迷いが生まれたと思います。
思いっきり迷いが生まれていたのは、テレビの解説をしていた山本浩二さんですね。ファイターズの攻撃中に、下位打線でチャンスを作ったら大谷の代打があるのではないかと、かなり気にしていました。そして8回2アウト満塁で中田を迎えたとき、ネクストバッターサークルには大谷が立ち、プレッシャーをかけました。
でも栗山監督も言ってましたが、そこで大谷を使うつもりは最初からなかったということです。次打者に回るということは点が入っているということなので、そこで代打を使う必要はないということです。結果的にはそこでピッチャーのバースにまでヒットが出てビッグイニングにつながったわけですが。
囁かれていたスクランブル登板も、その考えはなかったとか。たしかにCSの最終戦は7回あたりからブルペンにも入っていたようですが、昨日はまったく入っておらず、ベンチに姿が見えていましたからね。投げる準備は全然していませんでしたね。
最終的には昨日の試合に大谷は出場していませんが、最後まで「出るぞ、出るぞ」とと思わせて相手ベンチを惑わせて、大きな戦力になっていたと思います。
大谷に関しては結局動かなかった栗山監督ですが、同様に動くと見せかけて動かなかったことが大当たりだったのが8回表の攻撃ですね。2アウトランナーなしから西川がヒットで出て、ここはスチールが十分に考えられるケースでした。
ピッチャーのジャクソンはかなり意識過剰になり、執拗にけん制をしていました。走られたくないからでしょう、バッターの中島にはすべてストレートで押していました。中島も絞りやすかったでしょう、甘い球をセンター前に弾き返しました。ここも動くと見せかけて動かなかった采配が的中しました。
正直、第1戦、第2戦はテレビを見ていてもまったく勝つ気がしませんでした。でも昨日は全然違っていました。この6戦でもっともファイターズらしい雰囲気を感じ、同点になってもまだ全然大丈夫という感じがしていました。
この違いは何かと思ったのですが、特番の中で大谷が言ってたことがチーム全体に漂っていたのかなと思いました。というのも、最初の2戦はなにか気が抜けていたというか、全然雰囲気が違いましたからね。ペナントレース終盤からCSまでのホークスとのデッドヒート。もう選手たちの頭にはそれしかなかったと思います。日本シリーズどころじゃなかったでしょう。
CSを制して日本シリーズに出場しても、気持ちがうまく入りきっていなかったのではないかと。それが結果的にあの2試合のらしくなさに繋がってしまったのかなと、あとから思います。
その後もなかなからしさの見えない試合が続きましたが、徐々にらしさを取り戻し、第6戦で爆ぜたといったところでしょうか。今年は本当に面白いシリーズを見せていただきました。
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