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13年 時を隔てて また号泣〜第30回記念北海道マラソン完走記10 (2016-9-16 21:09:52)
(10)そして今年もはつみ三昧
完走証を受け取ったところで北海道マラソンはひと区切りつきました。でもすぐに次なる目的が待っています。
14時から大通西6丁目のステージでは、加賀谷はつみ完走おめでとうライブが予定されています。本当はこのライブに悠々間に合う時間にゴールしたかったのですが、そううまくはいきませんでした。
西6丁目が近づくと、遠くから透き通った歌声が聞こえてきます。どうやら始まってしまったようです。私はもう走れないほど消耗していたはずなのに、小走りでステージを目指しました。
1曲目の「糸」を歌っている途中でステージ前にたどり着きました。近くでは加賀谷はつみファンの仲間が立って聴いています。私は消耗し切っているためベンチに腰掛けさせてもらいました。
本来ならばもっと早くゴールをして、西4丁目まで行って預けた荷物を受け取ってから戻ってきたかったところです。でもゴールするのが遅かったため荷物を取りに行ってる暇はありません。そのためスマホもなく写真も撮れませんでしたが、仲間が撮っているであろう写真をあとからもらえばいいでしょう。
完走したご褒美の歌声を聴いて、ステージが終わった後ではっつんにも完走報告をします。それからゆっくり歩いて西4丁目まで行って荷物を受け取り、西7丁目にあるホテルに戻りました。
ホテルでは大浴場で体中から噴き出している塩を洗い流します。今年は北海道マラソンとしては気温が低くて助かりましたが、顔も体もしっかりと焼けていました。
それからゆっくりと服を着替えて夜のライブ会場に向かいました。
詳細の決定が遅れてしまったこともあって十分な告知期間が取れず、せっかくの素晴しいライブハウスだったのに席を埋めることができませんでした。これは非常に残念です。
でもはっつんはいつもと変わらないパフォーマンスで歌を届けてくれて、私たちは満足できる夜となりました。
終了後はCD「ピークハント」の即売とサイン会です。もちろん私も1枚ゲットしました。中に収められている曲は、どれも変わらぬパワーと新たに生まれた落ち着きの感じられる素晴しい作品でした。
それから大阪から来たかっきーさん、東京から来たまきおさん、札幌のライカンさんと軽く打ち上げをしました。新婚旅行以来の北海道というかっきーさんを、我々道産子3人衆が徹底した北海道料理攻撃を繰り広げました(笑)。
ホテルの部屋に戻った私は全身が激しく痛んで眠いのになかなか眠れませんでした。昨年よりも大きなダメージを感じているように思えます。翌日の藻岩山登山に大きな不安を覚えていました。
翌朝、外は思いのほかいい天気でした。数日前の予報では雨の心配もあったのですが、まったく心配なさそうです。むしろ天気予報を見る限り暑さの方が心配です。
慈啓会病院前の登山口から集まったメンバーで登山を開始しました。はっつんには藻岩山程度では物足りないでしょうが、北海道マラソンとセットで考えるとこれ以外にはありません。できれば来年ははっつん自身がもっと楽しめる山を目指せたら……などと思いました。
正直なところ、私のような山の素人でも藻岩山くらいなら問題なく登れます。だからマラソンを走った翌朝でもこうして登れることはできます。ですが大きなダメージが残っているだけに、だんだん無口になってしまいます(笑)。
それでも1時間ちょっとで頂上に到着しました。頂上ではコーラで乾杯をした後、山頂ライブです。「雲の向こう」を歌い上げてくれました。
歌詞の一部に『諦めること 諦めよう キラキラしたいから』というところがあります。昨日の自分はまさに諦めることを諦めて走っていたけど、キラキラしていたのかなあ、などと考えながら聴いていいました。
そのあとは全員で記念写真を撮ったり、
ツーショット写真を撮ったりしながら、
藻岩山山頂からの絶景を楽しんでいました。昨年とは違って天気が良かったので、眺めもとてもよかったです。この日は天気が良すぎて気温は31.9度まで上がりました。もしもこれが1日ずれていたら、完走は危うかったかもしれません。
それから昼食はスープカレーをいただきました。
ここでまた楽しいひと時を過ごしました。
マラソンを走った後でも藻岩山なら何とか登れますが、下りは足への負担が大きくて難しい状態です。下山はロープウェイにして、3日間の遠征を無事に終えました。
復路の終盤、足の痛みと戦いながら歩いていたときは、「完走したら10年連続の完走となるし、ちょうどいい節目かもしれないなあ。そろそろ北海道マラソンから卒業しようかなあ」などと考えていました。
実際のところ、右膝の状態はもうマラソンを走るには厳しいかもしれません。これまでも膝の痛みと戦いながら走ってきましたが、今までは「膝を痛めた」という感じでした。でも今の感じは、「膝を壊した」です。歩いていても日常生活でも常に違和感を感じ、走っていないときでも一向によくなる様子がありませんでした。「潮時」という言葉が頭の中をぐるぐる回っていました。
でもゴールした瞬間、そんな考えは吹き飛んでいました。北海道マラソンを走り終えてゴールしたとき、それまでのつらさ苦しさはすべて吹き飛びます。そしてその瞬間から来年のことを考えています。
「来年のホテルも早めに押さえておかなきゃ」
留萌に帰るバスの中で、私はぼんやりとそんなことを考えていました。(おわり)
(1)最大のピンチ
(2)踏ん切りつかず
(3)自己暗示
(4)昨年よりもいい感じ
(5)ランナーズハイ
(6)キロ7分
(7)絶対にたどり着いてみせる
(8)あと300メートル
(9)号泣
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完走証を受け取ったところで北海道マラソンはひと区切りつきました。でもすぐに次なる目的が待っています。
14時から大通西6丁目のステージでは、加賀谷はつみ完走おめでとうライブが予定されています。本当はこのライブに悠々間に合う時間にゴールしたかったのですが、そううまくはいきませんでした。
西6丁目が近づくと、遠くから透き通った歌声が聞こえてきます。どうやら始まってしまったようです。私はもう走れないほど消耗していたはずなのに、小走りでステージを目指しました。
1曲目の「糸」を歌っている途中でステージ前にたどり着きました。近くでは加賀谷はつみファンの仲間が立って聴いています。私は消耗し切っているためベンチに腰掛けさせてもらいました。
本来ならばもっと早くゴールをして、西4丁目まで行って預けた荷物を受け取ってから戻ってきたかったところです。でもゴールするのが遅かったため荷物を取りに行ってる暇はありません。そのためスマホもなく写真も撮れませんでしたが、仲間が撮っているであろう写真をあとからもらえばいいでしょう。
完走したご褒美の歌声を聴いて、ステージが終わった後ではっつんにも完走報告をします。それからゆっくり歩いて西4丁目まで行って荷物を受け取り、西7丁目にあるホテルに戻りました。
ホテルでは大浴場で体中から噴き出している塩を洗い流します。今年は北海道マラソンとしては気温が低くて助かりましたが、顔も体もしっかりと焼けていました。
それからゆっくりと服を着替えて夜のライブ会場に向かいました。
詳細の決定が遅れてしまったこともあって十分な告知期間が取れず、せっかくの素晴しいライブハウスだったのに席を埋めることができませんでした。これは非常に残念です。
でもはっつんはいつもと変わらないパフォーマンスで歌を届けてくれて、私たちは満足できる夜となりました。
終了後はCD「ピークハント」の即売とサイン会です。もちろん私も1枚ゲットしました。中に収められている曲は、どれも変わらぬパワーと新たに生まれた落ち着きの感じられる素晴しい作品でした。
それから大阪から来たかっきーさん、東京から来たまきおさん、札幌のライカンさんと軽く打ち上げをしました。新婚旅行以来の北海道というかっきーさんを、我々道産子3人衆が徹底した北海道料理攻撃を繰り広げました(笑)。
ホテルの部屋に戻った私は全身が激しく痛んで眠いのになかなか眠れませんでした。昨年よりも大きなダメージを感じているように思えます。翌日の藻岩山登山に大きな不安を覚えていました。
翌朝、外は思いのほかいい天気でした。数日前の予報では雨の心配もあったのですが、まったく心配なさそうです。むしろ天気予報を見る限り暑さの方が心配です。
慈啓会病院前の登山口から集まったメンバーで登山を開始しました。はっつんには藻岩山程度では物足りないでしょうが、北海道マラソンとセットで考えるとこれ以外にはありません。できれば来年ははっつん自身がもっと楽しめる山を目指せたら……などと思いました。
正直なところ、私のような山の素人でも藻岩山くらいなら問題なく登れます。だからマラソンを走った翌朝でもこうして登れることはできます。ですが大きなダメージが残っているだけに、だんだん無口になってしまいます(笑)。
それでも1時間ちょっとで頂上に到着しました。頂上ではコーラで乾杯をした後、山頂ライブです。「雲の向こう」を歌い上げてくれました。
歌詞の一部に『諦めること 諦めよう キラキラしたいから』というところがあります。昨日の自分はまさに諦めることを諦めて走っていたけど、キラキラしていたのかなあ、などと考えながら聴いていいました。
そのあとは全員で記念写真を撮ったり、
ツーショット写真を撮ったりしながら、
藻岩山山頂からの絶景を楽しんでいました。昨年とは違って天気が良かったので、眺めもとてもよかったです。この日は天気が良すぎて気温は31.9度まで上がりました。もしもこれが1日ずれていたら、完走は危うかったかもしれません。
それから昼食はスープカレーをいただきました。
ここでまた楽しいひと時を過ごしました。
マラソンを走った後でも藻岩山なら何とか登れますが、下りは足への負担が大きくて難しい状態です。下山はロープウェイにして、3日間の遠征を無事に終えました。
復路の終盤、足の痛みと戦いながら歩いていたときは、「完走したら10年連続の完走となるし、ちょうどいい節目かもしれないなあ。そろそろ北海道マラソンから卒業しようかなあ」などと考えていました。
実際のところ、右膝の状態はもうマラソンを走るには厳しいかもしれません。これまでも膝の痛みと戦いながら走ってきましたが、今までは「膝を痛めた」という感じでした。でも今の感じは、「膝を壊した」です。歩いていても日常生活でも常に違和感を感じ、走っていないときでも一向によくなる様子がありませんでした。「潮時」という言葉が頭の中をぐるぐる回っていました。
でもゴールした瞬間、そんな考えは吹き飛んでいました。北海道マラソンを走り終えてゴールしたとき、それまでのつらさ苦しさはすべて吹き飛びます。そしてその瞬間から来年のことを考えています。
「来年のホテルも早めに押さえておかなきゃ」
留萌に帰るバスの中で、私はぼんやりとそんなことを考えていました。(おわり)
(1)最大のピンチ
(2)踏ん切りつかず
(3)自己暗示
(4)昨年よりもいい感じ
(5)ランナーズハイ
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