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相性の 良さが幸運 引き寄せる〜第38回オロロンライン全道マラソン完走記3 (2016-8-1 22:20:29)
(3)速すぎたか?
例年は2、3列目からのスタートなので、号砲とともに自分の想定しているペースで走ることができました。しかし今年は10キロの選手の集団の後ろからのスタートです。その集団が壁になってペースを上げることができません。
とはいえ、スタートから全力で走る必要があるタイムを申告したわけではありません。むしろあまりにも調子よくスタートしてしまったときの方が時間調整は難しくなります。こうしてゆっくりスタートするのは悪いことじゃない、と自分に言い聞かせて落ち着かせました。
とはいえそのままの流れではキロ6分を超えるペースでしょう。少しずつ隙間を見つけて徐々に前方進出を図りました。
300メートルくらい走ると交差点を右に曲がります。そのあたりまで来ると隊列も長くなっていて横に広がるランナーに行く手を遮られることもありません。自分でペースを考えながら走り出しました。
イメージはマラソンです。私の場合、マラソンの序盤はキロ5分20秒〜30秒で走ることが多いのです。だからそのイメージで走るつもりでいました。
しかし時計を見ずに自分の感覚だけでペースを決めていくのって本当に難しいです。昨年までのように今の自分が走れるベストタイムを想定したならばただ全力で走ればいいのですが、こうしてある程度のペースを想定して走るというのはなかなか大変です。だんだん自分が走っているペースが速いのか遅いのかわからなくなってきました。
国道232号に出て羽幌大橋にさしかかると、そこからしばらくは上りが続きます。ここではペースが落ちるのはやむをえません。でも復路は下りになりますから、思った以上にペースが上がってしまいます。要注意です。
その上りの途中に4キロコースの折り返しがあります。ここが2キロ地点です。6キロコースの折り返しまでは1キロです。
自分の体感としては、ここまでキロ5分を切るような速さでは走っていないはずです。キロ6分を超えるようなペースでもないと思います。5分台で走っていることは間違いないでしょう。
体感的には宣言タイムである約5分25秒ペースより遅いように感じます。でも人より前を走るランナーの数を見るとさほど多くありません。自分が思っているより速く走っている可能性も少なくありません。いったいどちらなんでしょう?わからないまま、そのままのペースで走るよりありませんでした。
坂を上りきると、あとはゆるいアップダウンはあるもののほとんど平坦になります。そこをイーブンペースを心がけながら走ります。
やがて6キロに参加している先頭のランナーが折り返してきます。先頭ランナーはキロ4分くらいのペースで走っているのでしょうか。そう考えると、私との差はもっと開いていてもいいように思えます。やはりちょっと私のペースも速すぎるのかもしれません。
6キロの折り返し点にさしかかり、私はコーンを回って反対車線の歩道に上がります。周囲のランナーの3分の2くらいは10キロのランナーで、6キロの部のランナーはまばらになりました。一方往路を走るランナーの仲には6キロのピンクゼッケンも大勢いて、私はかなり前の方を走っているようです。
私の数十メートル前に1人走っています。ともかく私は追いつかないように、十分に間隔を保って走ることにしました。このコース、復路は下り基調のため、知らず知らずのうちにペースが上がりやすいコースです。いつもは前のランナーの背中を追いかける目標とするところですが、今回はブレーキをかけるための目標としました。
前のランナーとの距離は少しずつ開いていきます。でもそうなると、今度は「遅すぎるのでは?」という不安も首をもたげます。しかし私は自分の感覚を信じて、そのままのペースで走りました。
ゴールの700メートルほど手前には給水所があります。当初の予定では、速すぎると思ったときはここで足を止めてゆっくり給水をしようと思っていました。ところが走りながらコップを受け取りやすいようにとコップを差し出してもらうと、足を止めることはできませんでした。走りながら水を飲み、コース係員の持つゴミ袋にコップを捨ててそのまま走り続けます。
でももちろんラストスパートはしません。そのままの足取りで走ります。タイム調整にスピードを緩めるというのも、大勢の方がゴールで迎えてくれているという状況下では難しいものがあります。そのままのスピードで両手を広げてゴールしました。
振り向いてお辞儀をして思いました。
「やっべぇ、絶対に速すぎたよ」
キロ5分は切っていないだろうという確信はありましたが、もしかすると30分そこそこで走ってしまったかもしれない。そんな感触がありました。
炎天下を走り終えて汗だくになっています。まずは着替えを持って更衣室に行きました。そこでシャワーを浴びて着替えます。でもこの頃、私は左膝に異変を感じていました。
走っている最中にアクシデントがあったわけではありません。ところがゴール直後から左膝に痛みと違和感を感じています。痛みは特に捻ると強くなります。違和感の方は膝の辺りが腫れているような感じで、曲げ伸ばしの動きにも制約を加えられているようです。
もしかして気づかないうちに捻ってしまったのでしょうか?この痛みはこの後徐々に強くなっていきました。とりあえずいったん穿いたジーンズを脱いでスプレーをかけました。
あとは楽しみなレセプションを待つばかりです。(つづく)
(1)相性の良い大会
(2)いいかげんなカウントダウン
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