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  ホーム >> frunブログ集 >> 相性の 良さが幸運 引き寄せる〜第38回オロロンライン全道マラソン完走記1

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feed 相性の 良さが幸運 引き寄せる〜第38回オロロンライン全道マラソン完走記1 (2016-7-29 22:37:18)

(1)相性の良い大会

 留萌管内羽幌町で行なわれているオロロンライン全道マラソンは、「宣言タイム制」という珍しい方式の大会です。

 通常のマラソン大会はタイムが速い順に順位がつけられます。しかし宣言タイム制は、あらかじめエントリー時に自分は何分何秒で走るという宣言タイムを登録します。そして大会当日に走ったタイムとの誤差が小さい順に順位がつきます。もちろん、時計などを持って走ったり沿道からタイムを教えてもらったりすることはルール違反です。

 そのため速さを競う大会では入賞など及びもつかない私のようなランナーでも、この大会では優勝のチャンスがあります。

 一般のランナーは10キロの部と6キロの部があり年代区分もされています。昨年までは10キロの部に参加しており、最初の2年はタイム差が2分以上もあり下位に沈みました。でもその後は3年前がタイム差1秒で優勝、昨年がタイム差14秒で3位入賞(一昨年はDNS)と、2回連続で入賞している相性の良い大会です。

 しかし今回は昨年の11月以降まったく走っていないという大きな不安材料がありました。いったい自分がどのくらいのタイムで走れるのか、そもそも10キロという距離を走りきれるのか、全然見当がつきません。

 宣言タイム制の大会へのアプローチ法は、大きく分けて2つあります。1つは自分でペースをコントロールして宣言タイムに近づけるような方法。もうひとつは全力で走ったときのタイムを想定して宣言タイムを決めて、あとは通常の大会同様に全力で走る方法です。私はこれまで後者の方法をとってきました。

 最初の2年は10キロの自己ベストタイム、あるいはそれに近いタイムを宣言し、自己ベストを目指す走りをしました。しかし残念ながら40代のときに記録した自己ベストには遠く及ばず下位に沈んでしまいました。

 3年前からはちょっと方針を変えました。当日に全力で走ることには変わりません。ただ宣言タイムの方を、「今の自分が全力で走ったときのタイム」を想定して登録することにしたのです。そうしたところ、成績は飛躍的に向上しました。気がつけば10年以上のキャリアを積み、自分の状態を的確に判断できるようになってきたのでしょう。

 しかしそれでも今年は全然読めません。これまでは練習不足と言いながらもたまに走ってきましたから、ある程度の予測はできました。ところが今年は大会にエントリーする6月の時点でもまったくと言っていいほど走っていません。だから大会当日の自分の状態が見当つかなかったのです。

 まず出場種目から迷いました。10キロを走れるかどうか。いや、走るだけならなんとかなるかもしれませんが、どのくらいのペースで走れるようになるかまったく見当つきません。でも6キロならキロ6分は切って走りきれるだろうと思いました。

 今年はいわば非常事態です。6キロにエントリーすることにしました。

 次に宣言タイムです。今まではキロ5分を切るタイムを宣言してきましたが、今年の私は6キロと言えどもそんなスピードで走れるイメージは浮かんできません。5分台にするしかありません。

 今ではすっかりランナーの体を失ってしまっている私ですが、体に最もしみ込んでいるペースといえばキロ5分30秒前後でしょう。マラソン(42.195キロ)のサブフォー(4時間切り)を目指してそのくらいのペースで走ることを体に叩き込みましたから。マラソンを走るつもりで走ればちょうどよくなるよう、キロ5分30秒で走ることに決めました。

 ということで計算したのが32分30秒です。

 ……はい、皆さんはもうおわかりですよね。私、算数を間違ってしまいました。5分30秒で6キロを走ると33分です。ところが私は5分には6をかけたものの、30秒には5をかけてしまったようです。32分30秒ではつまらないから、宣言タイムは32分32秒としてエントリーしたのですが、自分で計算ミスであることに気づいたのは大会まで1週間あまりとなってからでした。キロ5分25秒で走らなければならない。わずか5秒ですが、このことは私の頭の中に大きく残りました。

 7月に入ってから私は突然練習をするようになりました。好天の日が多かったこともあって、順調に走ることができたのです。

 ランナーの体を失ってしまい腹もポッコリと出てしまっていますから、一気に長い距離を走ることはできません。でも1日6キロあまりをコツコツと走り続けて、気がつけば月間走行距離は今年初めて100キロを超えていました。走行日数も大会前日の23日までで15日と、3年ぶりの記録を達成していました。おかげで少しずつランナーモードの体に戻ってきているという実感を持つようになっていました。

 そうして大会当日、7月24日を迎えました。(つづく)


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