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【第6回仙台国際音楽コンクール】 (2016-6-21 21:13:16)
私が思うに日本で開かれる最高難度の国際コンクール、それが「仙台国際音楽コンクール」だと思います。3年毎に開催。
予備審査(DVD提出)、それに通過した方が世界6都市のどこかで改めて審査を受け、そこで合格してようやくコンクールに臨めます。
これが非常に厳しく、かなりの実力者でも落ちてしまう時があります。
ヴァイオリン部門では過去の日本人優勝者は松山冴花さんのみです。
セミファイナル、ファイナルはパスカル・ヴェロさんの指揮による仙台フィルとの共演。私はピアノ部門.セミファイナル初日を鑑賞。
このコンビによる演奏に接することが出来ました。彼の指揮に接するのは新星日響定期以来ですから、一体何十年ぶり??また仙台フィルを聴くのも実は初めてでした。
仙台にはこの20年余り、仕事・プライヴェートで相当数来ているのですが、なぜか仙台フィルの演奏会に出会えずじまいでした。
今回、定期演奏会ではないのが残念でしたが、それでも実演に接することが出来て、良かったです。ベートーヴェンの協奏曲の伴奏ですので、中編成。
セミファイナル1日目は4人が演奏したので、私としては出場者を聴くのと同時に仙台フィルの音色にも注目しました。
Vn群はもう少し音に艶が欲しいなぁと思う部分もありましたが、Vlaはとても綺麗な音色でしたし(4番協奏曲の3mv後半のsoliは素晴らしかった)、
低弦や管楽器もとてもよく鳴っていました。
青少年文化センターも初訪問。今は日立システムズホール仙台という名称。
ステージはコンクリートむき出しで、近年多い木目調を意識したホールと比べると若干古さも感じましたが、響きは良かったです。
少し残念だったのは、ステージ天井からコンクールの大きな垂れ幕が2つ下がっていたのですが、これが空調の関係か、風でゆっくり左右に常時たなびいてました。
地震か?と思ってしまったり。
さて、コンクール当日の運営ですが、審査会ということを意識したアナウンス、スタッフによる演奏直前の客席巡回等もあり、それなりに緊張感が出ていました。
ロビーにはヴァイオリン部門、ピアノ部門、全出場者の写真とプロフールが展示。華やかさもありました。
一般入場者の席なのですが、指定席のみ。しかもホールの前方に固められました。後方は敢えて空席にし、その空席群の中央に審査員達が着席。
野島稔、ダン・タイ・ソン、ヴィルサラーゼ等が10数名が着席。生のヴィルサラーゼは初めて見ました(ヴァイオリン部門ではクレーメル等、そうそうたる方々)。
またこのコンクールは予選からyoutubeを通じ、生中継され、また翌日にはそれを出場者1人1人に映像を分けて、youtubeにて常時観られるようにしています。
日本音楽コンクールや学生音楽コンクールは、依然として閉鎖主義で、全く演奏内容がわからないのが残念です。後日、FMやTVで3次予選やファイナルの一部が放送される程度
更には、1人1人の演奏を収録したCDを1000円程度で販売(送料込み)。これも予選からファイナルまで申し込めます。
一週間以内に届けるというサービス。
途中までしか進めなかった出場者に対しても、仙台駅周辺で無料コンサートの場が与えられます(希望制)。
また仙台フィルは、このコンクールに相当な労力を費やします。ヴァイオリン部門、ピアノ部門、共にセミファイナル各3日間の協奏曲演奏、
ファイナルでの協奏曲演奏(ファイナルは1人が2曲演奏です。毎回、5人ほどがファイナルへ)。
大変なことだと思います。私はセミファイナルの初日だけしか聴けませんでしたが、そこでもオケが4人に最高の伴奏をしようという気持ちが強く出ていました。
私が聴いた4人はの感想。
・ロシアのニキータ・ムンドヤンツさんは、何かの理由で十分な力を出せなかったように思えました。
・韓国のシン・ツァンヨンさんは、とても軽やかに演奏。聴いていてとても楽しい演奏でした。もう少し他の演奏も聴いてみたい!という気持ちになりました。
・韓国のキム・ソンジェさんは、力強い演奏でしたが、それがやや単調にも感じました。
推進力はあったのですが。
・カナダのジョンルーク・テリーンさんは、巨匠風の演奏で、全体の流れを強く感じ取れました。
個人的にはこの4人の中でテリ−ンさんが一番良かったように思えましたが、シン・ツァンヨンさんがファイナルに進みました。
それとセミファイナルでは各日で「聴衆賞」がありました。1日目、2日目、3日目、それぞれにです。その日で一番得票が多かった方に5万円賞金とのこと。
コンクールには地元の多くの企業がスポンサーになっていましたが、地元どころか日本各地の音大生や若き音楽家を支援しているロームもスポンサーになっていました。
サイトウキネンへの支援、審査で合格した音大生に超高級楽器の貸出、海外留学支援もローム。この会社は凄いなと思いました。
予備審査(DVD提出)、それに通過した方が世界6都市のどこかで改めて審査を受け、そこで合格してようやくコンクールに臨めます。
これが非常に厳しく、かなりの実力者でも落ちてしまう時があります。
ヴァイオリン部門では過去の日本人優勝者は松山冴花さんのみです。
セミファイナル、ファイナルはパスカル・ヴェロさんの指揮による仙台フィルとの共演。私はピアノ部門.セミファイナル初日を鑑賞。
このコンビによる演奏に接することが出来ました。彼の指揮に接するのは新星日響定期以来ですから、一体何十年ぶり??また仙台フィルを聴くのも実は初めてでした。
仙台にはこの20年余り、仕事・プライヴェートで相当数来ているのですが、なぜか仙台フィルの演奏会に出会えずじまいでした。
今回、定期演奏会ではないのが残念でしたが、それでも実演に接することが出来て、良かったです。ベートーヴェンの協奏曲の伴奏ですので、中編成。
セミファイナル1日目は4人が演奏したので、私としては出場者を聴くのと同時に仙台フィルの音色にも注目しました。
Vn群はもう少し音に艶が欲しいなぁと思う部分もありましたが、Vlaはとても綺麗な音色でしたし(4番協奏曲の3mv後半のsoliは素晴らしかった)、
低弦や管楽器もとてもよく鳴っていました。
青少年文化センターも初訪問。今は日立システムズホール仙台という名称。
ステージはコンクリートむき出しで、近年多い木目調を意識したホールと比べると若干古さも感じましたが、響きは良かったです。
少し残念だったのは、ステージ天井からコンクールの大きな垂れ幕が2つ下がっていたのですが、これが空調の関係か、風でゆっくり左右に常時たなびいてました。
地震か?と思ってしまったり。
さて、コンクール当日の運営ですが、審査会ということを意識したアナウンス、スタッフによる演奏直前の客席巡回等もあり、それなりに緊張感が出ていました。
ロビーにはヴァイオリン部門、ピアノ部門、全出場者の写真とプロフールが展示。華やかさもありました。
一般入場者の席なのですが、指定席のみ。しかもホールの前方に固められました。後方は敢えて空席にし、その空席群の中央に審査員達が着席。
野島稔、ダン・タイ・ソン、ヴィルサラーゼ等が10数名が着席。生のヴィルサラーゼは初めて見ました(ヴァイオリン部門ではクレーメル等、そうそうたる方々)。
またこのコンクールは予選からyoutubeを通じ、生中継され、また翌日にはそれを出場者1人1人に映像を分けて、youtubeにて常時観られるようにしています。
日本音楽コンクールや学生音楽コンクールは、依然として閉鎖主義で、全く演奏内容がわからないのが残念です。後日、FMやTVで3次予選やファイナルの一部が放送される程度
更には、1人1人の演奏を収録したCDを1000円程度で販売(送料込み)。これも予選からファイナルまで申し込めます。
一週間以内に届けるというサービス。
途中までしか進めなかった出場者に対しても、仙台駅周辺で無料コンサートの場が与えられます(希望制)。
また仙台フィルは、このコンクールに相当な労力を費やします。ヴァイオリン部門、ピアノ部門、共にセミファイナル各3日間の協奏曲演奏、
ファイナルでの協奏曲演奏(ファイナルは1人が2曲演奏です。毎回、5人ほどがファイナルへ)。
大変なことだと思います。私はセミファイナルの初日だけしか聴けませんでしたが、そこでもオケが4人に最高の伴奏をしようという気持ちが強く出ていました。
私が聴いた4人はの感想。
・ロシアのニキータ・ムンドヤンツさんは、何かの理由で十分な力を出せなかったように思えました。
・韓国のシン・ツァンヨンさんは、とても軽やかに演奏。聴いていてとても楽しい演奏でした。もう少し他の演奏も聴いてみたい!という気持ちになりました。
・韓国のキム・ソンジェさんは、力強い演奏でしたが、それがやや単調にも感じました。
推進力はあったのですが。
・カナダのジョンルーク・テリーンさんは、巨匠風の演奏で、全体の流れを強く感じ取れました。
個人的にはこの4人の中でテリ−ンさんが一番良かったように思えましたが、シン・ツァンヨンさんがファイナルに進みました。
それとセミファイナルでは各日で「聴衆賞」がありました。1日目、2日目、3日目、それぞれにです。その日で一番得票が多かった方に5万円賞金とのこと。
コンクールには地元の多くの企業がスポンサーになっていましたが、地元どころか日本各地の音大生や若き音楽家を支援しているロームもスポンサーになっていました。
サイトウキネンへの支援、審査で合格した音大生に超高級楽器の貸出、海外留学支援もローム。この会社は凄いなと思いました。
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