火星が話題だが（数ヶ月前は映画で盛り上がった）、「火星」と言えば、ホルスト「惑星」だろう。今夜、第１曲」「火星」を聴きながら、火星を見上げる方もいるかもしれない。
しかし、この曲は「宇宙ショーではなく、占星術から生まれた作品だということは認識しておきたい事実である」・・山尾敦史著「近代・現代英国音楽入門」）とのこと。


要するにホルストは天体としての火星には興味はなく、望遠鏡で火星を見たことも無し、ＳＦ小説にも関心がなかったとうことだ。

しかし、「惑星」は独り歩きしてしまった。殆どのＣＤジャケットは「太陽系」や土星の写真（イメージ図）だ。冨田さんの作品も影響しているのかもしれない。
メータのＣＤにいたっては、「スターウォーズ」とのカップリングだ(^^;)。以前にNHKはこの曲の演奏放映時に、各惑星の写真を映した。

そうじゃないんだよ．．と、もっと多くの声が挙がってもいいと思うのだが。

個人的には、小学生の時に父に「惑星」を聴かせてもらった時に４分の５拍子という音楽があるんだ！！という、そのショックの方が大きかった(^^;)。