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【ザ・シンフォニカ 第59回定期を聴く】 (2016-2-29 7:48:04)
2016/02/28 東京オペラシティコンサートホール
指揮:三石精一
ドヴォルザーク/『謝肉祭』 序曲
ドヴォルザーク/交響曲第8番 ト長調
チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調
開場前、既にかなりの人だかり。トリフォニーは単に客を一直線に並ばせればいいのだが、
ここは待機場所が狭い。シンフォニカのカードをつけたスタッフが10名ほど、外に出て整列等の誘導。
トラブル無し。予定より早めに開場。客席は満席に近い状態。
今回のコンマスは森田さんでも金坂さんでもなかった。また新たにコンマスか!と層の厚さを感じた。
私がシンフォニカを初めて聴いたのは森田さんがコンマスの「英雄の生涯」、見事なソロで
とんでもないオケだ!と感嘆。それからシンフォニカ通いが始まった。
また2年前の金坂さんコンミスのこれまた「英雄の生涯」では、私が今まで接した
社会人アマチュアオケのコンマス・コンミスで最高のソロを弾いてくれて、
その時の感動は今も心に強く残っている。
今回のコンマスさんには今後に更に期待したい。ただ、少し肘や肩に余計な力が入っているように見えて、
また弓を飛ばす仕草が若干、気にはなった。2プル表で弾く金坂さんは弾く姿勢もよく、
本当に自然体な弾き方であった。コンマスは重責ゆえ、緊張も加わり、その結果、やや力が
入ってしまったのかもしれない。
「謝肉祭」では、ややPerc.がうるさいかな?と思うほどの演奏。中間部もしっとりと
仕上げていて好印象。
ただし、ドヴォ8ではパートの一部によっては音量が足りなかったり(テーマが聞こえてこない)、
やや音程が気になるところがあったり、第1楽章では楽器間でズレが起きるということが
散見され、いつものシンフォニカとは思えないような瞬間があった。
少し残念な気分で後半のチャイ4鑑賞となったが、ここではいつものシンフォニカに戻った。
冒頭の堂々たるホルンの吹奏がメンバーの意識を更に高揚させたのかもしれない
(ホルンに関しては3曲とも本当に見事だった)。先ほど、少し不安感を持ったパートも、
この曲では見事に復活し、2003年時にこの曲を取り上げた時よりも完成度は高かったように思えた。
三石さんは既に80歳を超え、また数年前に大病を患ったが、その影響は全く感じられず。
胸を張って指揮台に進む姿、そして全曲立って指揮する様子、どれもが80代には見えなかった。
指揮も基本、細かく振ることはなく、オケの自主性に任せるも、実はそれを最終的には自分が
まとめていたというようなスタイル。そういう指揮で可能なオケは稀少なわけで、
シンフォニカたるところだと思った。
低弦、Trb等は今回も非常に高いレヴェル。次回の「巨人」を楽しみに待ちたい。
指揮:三石精一
ドヴォルザーク/『謝肉祭』 序曲
ドヴォルザーク/交響曲第8番 ト長調
チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調
開場前、既にかなりの人だかり。トリフォニーは単に客を一直線に並ばせればいいのだが、
ここは待機場所が狭い。シンフォニカのカードをつけたスタッフが10名ほど、外に出て整列等の誘導。
トラブル無し。予定より早めに開場。客席は満席に近い状態。
今回のコンマスは森田さんでも金坂さんでもなかった。また新たにコンマスか!と層の厚さを感じた。
私がシンフォニカを初めて聴いたのは森田さんがコンマスの「英雄の生涯」、見事なソロで
とんでもないオケだ!と感嘆。それからシンフォニカ通いが始まった。
また2年前の金坂さんコンミスのこれまた「英雄の生涯」では、私が今まで接した
社会人アマチュアオケのコンマス・コンミスで最高のソロを弾いてくれて、
その時の感動は今も心に強く残っている。
今回のコンマスさんには今後に更に期待したい。ただ、少し肘や肩に余計な力が入っているように見えて、
また弓を飛ばす仕草が若干、気にはなった。2プル表で弾く金坂さんは弾く姿勢もよく、
本当に自然体な弾き方であった。コンマスは重責ゆえ、緊張も加わり、その結果、やや力が
入ってしまったのかもしれない。
「謝肉祭」では、ややPerc.がうるさいかな?と思うほどの演奏。中間部もしっとりと
仕上げていて好印象。
ただし、ドヴォ8ではパートの一部によっては音量が足りなかったり(テーマが聞こえてこない)、
やや音程が気になるところがあったり、第1楽章では楽器間でズレが起きるということが
散見され、いつものシンフォニカとは思えないような瞬間があった。
少し残念な気分で後半のチャイ4鑑賞となったが、ここではいつものシンフォニカに戻った。
冒頭の堂々たるホルンの吹奏がメンバーの意識を更に高揚させたのかもしれない
(ホルンに関しては3曲とも本当に見事だった)。先ほど、少し不安感を持ったパートも、
この曲では見事に復活し、2003年時にこの曲を取り上げた時よりも完成度は高かったように思えた。
三石さんは既に80歳を超え、また数年前に大病を患ったが、その影響は全く感じられず。
胸を張って指揮台に進む姿、そして全曲立って指揮する様子、どれもが80代には見えなかった。
指揮も基本、細かく振ることはなく、オケの自主性に任せるも、実はそれを最終的には自分が
まとめていたというようなスタイル。そういう指揮で可能なオケは稀少なわけで、
シンフォニカたるところだと思った。
低弦、Trb等は今回も非常に高いレヴェル。次回の「巨人」を楽しみに待ちたい。
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