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【2015.12.29 MAXフィル「第九」演奏会を聴く】 (2016-1-5 21:38:44)
2015.12.29 19時開演
芝.メルパルク大ホール
長野雄行「第九のためのファンファーレ」
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番
ベートーヴェン 交響曲第9番
指揮:古澤直久(マレーシアフィル.Cb奏者)
Pf:田中良茂
S:林田さつき
A:長澤美希
T:澤崎一良
B:照屋博史
CM:高橋真珠
合唱:MAX第九を歌う会
MAXフィルというオケを初めて聴きました。古澤さんの下で「第九」をやろうということで設立されたようです。毎年2回、第九を演奏。
過去の記録を見ると、1日2回公演という年もありました。団員はアマチュア、音大卒業生等で構成されているようでした。
古澤さんのコントラバス演奏を過去に1度だけ聴いたことがあります。
今回、最初に団のトロンボーン奏者の作品(世界初演)。ファンファーレということでしたが、単なる金管の短いファンファーレではなく、
緩急を混ぜた主に管弦楽作品というよりは吹奏楽作品のような印象でした。木管が主たる旋律を奏でる部分では、
何度も前半がフルート、後半がオーボエ等、敢えて分けてましたが、何せ楽器自体が大きく異なるわけで、「1つ」に聞こえるような印象を受けず、
違和感が残りました。どうせなら、フルートだけで吹かせるとか、そうした方が良かったようにも思えました。
また一瞬、「第九」のリズムらしいのが聞こえたので、どう展開していくか期待しましたが、それ以上が無く、少し残念。
場を明るくする楽しい曲ではありました。
次に「皇帝」。独奏者がヴァイオリニスト.佐藤久成さんとよく共演する方で私は2,3回過去に演奏を聴いています。
安定した演奏でしたが、これは指揮者の振り方に因があると思うのですが、オケと時々合わず、それが少し残念でした。
ホルンはお上手で、例の3mvへのブリッジは息切れもなく、音程もバッチリでした(第九のソロも見事)。
そして「第九」。もう実演には相当数接していますが、開始間もなく24小節からホルンを強奏させてびっくりしました。
全体で、ここだけとりわけ目立つように大音量。こんな解釈は初めてでした。その理由はわからないのですが。ここだけ特異な解釈。
「皇帝」の時に少し気になった指揮者の振り方ですが、時々、指揮棒を下から上にあげた、その頂点をアクセントに持っていこうとしたりして、
素人の私ではちょっと発音出来ないなぁと思う瞬間が結構ありました。アンサンブルの乱れも少し感じました。
独唱では、個人差が大きかったのが残念(1mvから登場し、後方に着席)。ステージの都合なのかもしれませんが、
独唱者が最初から待機というスタイルは近年、珍しいと思います。合唱は男性合唱の声量がお見事でした。
コンマスは真珠さん(だから聴きに行きました。彼女の演奏は当然ながら、登場の仕方、お辞儀などもとても綺麗でした)。
ただ「皇帝」・「第九」というプログラムはかなり重いですね(^^;)。団員が集中度を保つのも大変ですし、
翌日も午後3時から公演があるわけで、どうやって自分の演奏力や精神を配分するかが難しいと思います。
プロならまだしも、アマチュア団員が多いわけですから。短期集中練習のオケだと思いますが、「第九」に絞って、更に磨き上げていった方がいいのでは?とも思いました。
メルパルクホールは芝公園駅からすぐの場所で、立地はいいのですが、コンサートホールとしてはやや難。時代を感じるホール。
客席も携帯電話はバリ3!着信音とか鳴らないで良かったです。でもアラーム音とかは何回か..。
恐らく予算やこの時期のホールはどこも「第九」で先に押さえられてしまって、ここになったのかもしれませんが、
程良い残響で同曲に親しんだ私にとっては、ここはちょっと厳しいなぁという印象でした。
終演後は近くの方々は皆さん、すぐに立ち上がって拍手、ブラヴォー!!なんか「のだめ」かよ..と(^^;。
そこのあなた、3mvで寝て、チラシを床に落としたじゃん!
演奏中はお約束の?客席後方から「鈴」が鳴るわ(本当に理解出来ない!!)、、開演前&終演後は合唱団員に向かって、客席から「ここよ〜!!」って
手を振るお母さん達もいて...。まぁ「第九」ではこういう風景は必ずついてきますね。ある程度、こういうのは覚悟して聴かないと。
あとドア係がいないようで、演奏中にトイレ?往復する方が何人か。生理現象ですから仕方ないですけど。
百歩譲って、演奏中に戻る場合は、ドア付近の空いている席で鑑賞して欲しかったです。座っていた中央席とかに戻る方もいて。その列の聴衆も迷惑。
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