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バブの残り湯 (2015-12-16 23:50:15)
お風呂の入浴剤、花王のバブ。炭酸ガスが血行を促進し、疲労・肩こり・腰痛・冷え症に効く優れたアイテムなのだが、この残り湯を洗濯に使おうとすると、なぜか途中で水道水に切り替わってしまい、最後まで吸い出せていないという現象が起きる。
ネットでいろいろ調べてみても、同様に吸い出せないという記述が少々散見されるものの、科学的にズバッと解説してくれているところが見当たらなかったので、自分なりに考えてみた。
一つ大きな原因として考えられるのが、炭酸ガス。風呂水の中に二酸化炭素が溶け込んで、言わば気の抜けたサイダーのような状態になっていると思われる。加えての要因は、風呂水のくみ出し方式。我が家の今の洗濯機は、風呂水給水用のホースが最初から備えられているが、モーターはホース先端側には付いておらず、洗濯機本体側にある。つまり、水を押し上げるのではなく、吸い上げる形となる。この際、中の水圧は大気圧よりも下がるので、それまで水に溶け込んでいた二酸化炭素が溶けていられなくなり、気泡となって現れ、泡が一定量を超えると、もはや液体として吸い上げることができなくなってしまう、というところではなかろうか。いわゆる潜水病ではこれと同じようなことが血管の中で起きているわけだな。(その場合の気体は窒素やヘリウムだが。)
確かに、昔使っていた洗濯機には備え付けの給水ホースがなかったため、外付けの給水ポンプを使って風呂水を洗濯槽に移していたが、この場合のモーターは浴槽側のホース先端に付いていたので、バブの残り湯でも途中で給水が止まることはなかったと思う。
この辺をガチに科学分析しようとすると、バブによって水中にどれだけの量の二酸化炭素が溶け込むのか、またそれらが水温何度で気圧どれぐらいになると溶けきれずに泡となって出てくるのか、さらに、どれだけの割合の泡になるとポンプで汲み出せなくなるのか、と調べるべき事項が多すぎてとても素人では太刀打ちできない。花王さん本体か、どこぞの電機メーカーさん、これに気づいたらぜひ検証やっておくんなまし。