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【札幌交響楽団 第584回定期(第一日)を聴く】 (2015-12-12 21:15:21)
ちょうど札幌出張中に定期演奏会があり聴きに行きました。
札響を聴くのは今回で4回目。定期は2度目です。前回は高関さんとの「トゥランガリーラ」でした。
Beethoven:Piano Concerto No.4 in G major op.58
(pf:Gerhard Oppitz)
Bruckner:Symphony No.4 in E-flat major "Romantische" (ed. Haas)
Max Pommer, cond.
オピッツさんを聴くのは2度目。今回も冒頭の数音だけで、その奏でる音楽の深さを感じました。
第4協奏曲の実演に接したのは久しぶりとあって、非常に新鮮に鑑賞できました。
特に第2楽章での氏の弾き方は、まさに熟した音色であり、もっとこの世界に浸っていたいと感じました。
ポンマーさんは1mv、2mvを殆ど続けて指揮しました。1mvではタタタターンというリズムを少し強調しているかのように感じました。
ベートーヴェンといえば、このリズムですけど(^^;)。
「ロマンティック」では、冒頭のホルンソロがもう一歩で残念。ここを見事にというか、安定して吹奏する方はなかなかいません。
私の同曲体験では山岸さん位です。難しいんですよねぇ。
再現部等はとても上手く吹かれていました。ただ全体にホルンの音量がもう一歩。敢えて抑えめにという指示だったのかもしれません。
第2楽章、99小節からのフルートからのバトンタッチで弦が美しく奏でる部分、私はこの曲で一番好きなところなんですが、
今回の演奏、個人的にはもう少しゆっくり演奏して欲しかったです。
ポンマーさんは、基本、あまりタメずに、淡々と先へ進む感じでした。
また、第4楽章169小節のTimpのアクセントですが、ここはもっと強く叩いて欲しかった。
今回の演奏に限らず、他の演奏でも同様なので、毎回、ここは残念な気持ちに。
ヨッフム・ベルリンフィル盤が、ここを強烈に叩いているのです(私の愛聴盤の一つ)。
ただ、ラストに向かってのオケの集中力は凄まじく、やはりそこはプロだなと感じました。
コンミスの大平さんの統率ぶりもとても良かったです。
この曲は過去に2回演奏したことがあります(勿論、ソロじゃないです!!)、実演にも随分接しました(同曲に最近接したのは都民響定期)。
プロオケで一番感動したのは、朝比奈・ハンブルク北ドイツ放響の演奏会。
朝比奈さんの「ロマンティック」は多分、5回位、実演に接しましたが、このハンブルクとの演奏が特に素晴らしかったです。
指揮者がドイツに行くのではなくて、オケが日本に来て、朝比奈さんと共演でした。
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