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  ホーム >> frunブログ集 >> 【11/28 音大フェスティバル 高関・桐朋を聴く】

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feed 【11/28 音大フェスティバル 高関・桐朋を聴く】 (2015-11-30 7:49:39)

【11/28 音大フェスティバル 高関・桐朋を聴く】

第6回.音大フェスティバル 11月28日(土)にミューザ川崎に行って来ました。都内の音大9校が共演。
この日は前半に昭和音大、後半が桐朋でした。それぞれの大学の演奏前にはエール交換ということで、
それぞれの作曲専攻等で学んでいる方がファンファーレを作曲、金管メンバーが演奏。

昭和音大の前には、桐朋の作曲専攻.森円花さん作曲のファンファーレ。
彼女は昨年の日本音コン作曲部門第2位の期待の若手です。彼女の作品はいくつか聴いていますが、
今回も同様に、やや難解な世界が最初に表出され、そこから一気にエネルギーが発散されていく音楽でした。
桐朋の前には昭和音大.作曲コースの野呂望さんの作品。こちらは極めて明快な音楽でした。

前半の昭和音大の「春の祭典」は、弦の音量が全体として弱く、またパートによっての出来不出来の差が
大きく、もう少し練習を積めばもっといい演奏だったかもという印象でした。


後半が高関・桐朋。最近の「高関・桐朋」は「ウエストサイドストーリー」「春の祭典」「カルミナ・ブラーナ」等を
演奏。今回は「火の鳥」、しかも1910年版による演奏でした。
また高関さんにしては珍しく?オケは一般的な配置でした。

コンサートミストレスは小川恭子さん。今年の日本音楽コンクール.ヴァイオリン部門第1位の方。
舞台脇からの登場からしてエレガント!

「火の鳥」1910年版ですが、高関さんとの約1週間、毎日3時間合奏の集中練習で見事に鍛えられ、
非常に聞き応えのある演奏となりました。
小川さんのソロも冴え、ヴァイオリン全員のフラジオも音程等も良く、あまり実演に接することが
ないこの版をとても興味深く聴くことが出来ました。

また、今回のオケメンバーの中で大学4年生は学生達の最後のオーケストラ演奏となりました
(今回、出演しなかった4年生も半数ほどいますが)。これが最後の大学オケ。
多くの方が更に欧米へ留学予定ですし、ソリストとして活動する人、 あるいはプロオケで
既に活動を始めた方もいます。もう皆で一緒にやる機会はないわけで、その思いも強かったのでしょう。
コンミスの小川さんも、オケで弾くのはこれが最後でしょう。
私は顔を知っている人、一人一人を席からじっくり見ながら鑑賞。それぞれの演奏を様々な場所で
聴いた思い出が浮かびました。

最後の7拍子付近からは、一気に音楽が高揚し、劇的なクレシェンド!桐朋オケ特有の壮大な音色が
ホール全体を包み込みました。

拍手喝采。高関さんによる素晴らしい演奏でした。


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