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【杉原千畝とシベリウス】 (2015-11-27 20:52:41)
杉原さんはピアノも弾けて、交響曲からオペラも好きだったと書籍群で知りました。
フィンランド勤務時にはシベリウスの家に伺い、作曲家と談笑しています。
「フィンランディア」が収録されているレコード(時期的にビーチャム盤?)を
お土産に渡され、しかもサインまでいただいたとか!
シベリウスが初対面にも関わらず、杉原さんを気に入ってくれた証かと思います。
シベリウスは当時、70歳超。
ルーマニア勤務時、戦況が悪化し、杉原さんは残るも、奥様と子供達はブカレストから避難するのですが、
このレコードを持ってくるのを忘れ、途中で奥様が取りに戻ります。
ご主人がまだいるので、本人が離れる時に持ってきてくれればいいのに、今、持ち出した方がいいと
奥様は判断。ブカレストに戻るも街は混乱が始まっていて、奥様は銃口を向けられます。
しかし気丈にふるまい、レコードを死守しながら、無事にそこから脱出!
シベリウスからもらった大切な宝物!絶対、持って行く!と思ったのでしょう。
これについては複数の書籍で読みました。
このあたりは今回の映画では全く触れられていません。少し残念。
ただ、映画のほんのワンシーンで、「カレリアからの避難民達だ」と杉原さんが長い列の民族
(疲労しながら移動)に対し、つぶやく場面があります。
シベリウスとはどんな話をしたのでしょう? 前々から気になっていろいろ書籍を読んで
みたのですが、どうも内容の記載がありません。
シベリウスに会った!というのはどの書も触れているのですが、それだけ。音楽好きにとって、
そこをちょっと探求して欲しかったですが、会話内容については記した書がそもそもないのかも
しれません。
恐らく、会話だけでなく、もしかしたらシベリウスはピアノを弾きながら、
あるいは杉原さんもピアノを弾きながらの音楽談義だったかも。
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