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link あるあしかのはなし あるあしかのはなし (2024-11-22 18:00:05)

feed トライアスリートの腰痛(2) (2015-11-17 0:15:48)
さて、トライアスリートの腰痛編つづきです。
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つづきといっても、セッションの細かい内容について書くでもなく
(そういうのはこれまでも書いているので)
先のエントリーが結構反響あったので。。
クライアントに対してのアプローチ方法についてより細かく書きます。

とりあえず腰痛の話を書いていますが
うちはパーソナルトレーニングのスタジオなので
なにも『腰痛を治して欲しいんじゃよ〜』
といった人が直接くるわけじゃありません。
そのようなとき普通はまず、病院なり治療院へ行くものですよね
そこで診断を受けて治療に入っていく。

そうではなくて
・カラダを良くしたい
・スポーツのパフォーマンスアップをしたい
・動きの改善をしたい
→動きに難があり、悩みがあり、解消をしたい
・姿勢、重心感覚を改善したい

クライアントはそうした要望を持ってスタジオにやってくるわけですね。
トレーナーは、クライアントそれぞれの要望に即してアプローチしていきます。
そこでエクササイズなどを提案するわけですが

まずは、ネックとなっている部分を洗い出す作業をします。
姿勢を見たり、筋肉の緊張バランスを見たり、実際に動きを見たり。。
その結果、動きの中で腰痛が出る、肩が痛い、手首が痛い、膝が痛い
など。。
痛みや、動きの悪さを訴えるケースがあるわけです。
そのような場合、その原因を探り解決にもっていく作業を行います。

あー腰が痛いんですね、じゃあこの動きやめときましょう

あー首がいたいんですね、やめときましょうね

肩が痛いんですね、膝が痛いんですね、やめときましょ。。

で終わらせたらクライアントの目的達成につながらないんで(笑)
まずは評価をして、改善につなげる作業をして、再評価して
それで解決できる方向へもっていく。

ベンチプレスをやりたいけど、上肢がどうしても力んでしまう。。
では、上肢帯(肩甲帯)を安定させるためにどうするか?
骨盤を安定させるためにはどうすればいいのか?
トレーナーが、胸鎖関節や仙腸関節の役割を知っていれば簡単に伝えられることです。
そうして解決していく。
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これはインクラインダンベルフライ

そのほか
グリップはどうするのか?どう握れば力が入るのか?
大胸筋を鍛えるためにはどうするか?そもそも大胸筋の役割は?
といったことから話を進めることもありますけど
これもトレーニングの基礎を知っていれば簡単に伝えられることです。
そうして解決する

でも
『言われたようにこの動作をするとここが痛くて』となったとき
何が原因なのかを突き詰めて。。
当然そこの改善にもっていける知識と実力がトレーナーには必要になります。
自分の提案する動きをやってもらうのに、阻害する要因があれば取り除かなくてはなりません。

もちろん無理な場合もあります。
既往歴があったり、骨粗鬆症を抱えているクライアントの場合
エクササイズそのものを省く作業は行います。

当然ながら医療行為が行えるわけではありませんので
できることはあくまで、評価とエクササイズの提案、提供です。

しかし、その中で改善できるところはして、機能的な動きを取り戻して
いい形でエクササイズを進めて、目的につなげていきましょう
といったことをやるわけですね。

さて、そこでたとえば腰痛であれば
1. 筋、筋膜性腰痛
2. 脊柱機能異常
この2パターンに分別することができます。

1.の場合は筋肉の緊張バランスの崩れが原因なことがほとんどです。
この場合、姿勢評価をおこない
それからスポーツ歴や直近の運動歴、原因となったであろう動き。。
などをヒアリングして、そこから改善策を見出します。
具体的にはストレッチ、アイシング、エクササイズなどで改善にむけていきます。

2.の場合はいろいろなケースがありますが。。
その多くは、脊柱のアライメント不良です。
脊柱の安定性および運動パターンの異常によって引き起こされる
小さな損傷が累積された結果、アライメントの不良が起こるんです。
その結果、腰痛が起きてしまう。

それに関しては、基本的に
『体幹筋の機能障害を改善することによって、脊柱に関連する異常なストレスを取り除く』
といった作業を通して改善へむけていきます。

どういった動作を行ったら痛みが出るのか。。
ということを動きを見てスクリーニング(ふるい分け)評価して、判断して
まず痛みの原因になっている部分を探る

原因を探ったら、その筋肉に対してアプローチしていく。
柔軟性をとりもどすか、逆に短縮させていくか、症状、部位に分けて行います。

もともと体幹筋が適切な長さ、強さを持ち
正しい活動パターンで働くことができていれば
脊柱を適切なアライメントに戻すことができるはずです。

それができていないから腰痛などが出るわけですが。。
筋肉の緊張バランス
とくに体幹筋のバランス、安定性を保つことによって
四肢の安定性を保ち、いい動きをできるようにしていきます。
基本的にはこれで腰痛などは予防できるはずです

こういったことは常日頃からクライアントに言い続けています。

以上のことから、脊柱のアライメント不良が原因の腰痛の場合に関しても
同様のアプローチで、ある程度までは対応できると思います。
もちろん、明らかにひどいケースでは即整形外科行きになるとおもいますが
そこの判断はトレーナーにもクライアントにもどちらにも必要になってきますね。
見極めが大切です。
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異様にカラフル

さて、話をトライアスロンに戻して。。
トライアスロンの場合は
スイム、バイク、ランと3種目ありますので
それぞれ異なる運動パターンが起きますね。

・スイムは体幹筋より発動させ
胸鎖関節および仙腸関節から上肢下肢を動かして進んでいきます

・バイクはサドルにまたがってバランス良く股関節の屈曲(腸腰筋)、伸展(大臀筋)の動きで
ペダリングして進んでいきます

・ランは着地衝撃を反力として推進力に変え
骨盤の前傾で進んでいきます(接地時に股関節伸展)
着地衝撃があるため代償動作は増えますが、最後の種目なので構わずガンガン行きます。

特にバイクのときにいかに代償を出さずに効率良くパワーを発揮し
かつペーシングをきっちり行い良い形でランにつなげるか。。
そこのところが大切です。
ショート、ミドルディスタンスあたりまでは割とガンガン行くことも可能です。
しかし、バイクで150〜180kmを越すロングディスタンス(その後にフルマラソン)レースとなると
ペース、効率性を無視するわけにはいきません。
ここが大変難しいし、トライアスロンの醍醐味でもあります。

バイクでは力んで頑張ってしまうことが多いです。
とくに最初まわりがガンガン行くので釣られていってしまったり
設定ペースを守りきろうとがんばることで
本来のフォームやペースを崩してしまいやすい。結果、レース中に痛みが出てきたりします。
よくあるのがやはり腰痛です。
ほかにも、股関節屈曲筋の補助筋(直筋、縫工筋、薄筋、筋膜腸筋)が代償で使われ
伸展筋でハムストリングが使われ。。疲労しきってしまう。
そして、ランに悪影響を及ぼす。。

ということが大変起きやすいスポーツです。

ロングを完走したい
できれば良い記録でゴールしたい
というならば、このあたりの改善を行い
効率性を高めていくことが必要じゃないかと思います(^ー^)ノ

まあ、私がトレーナーをしながらもトライアスロンしていて
大変勉強になっているので
トライアスリートに対してのアプローチを真剣に考えたりもするわけですが
できる限りで助力になれればと思っているので、悩みを抱えたトライアスリートの方もどんどんいらしてください。

ちなみに、こんなことまでしてトライアスロンする人って
やっぱり
『変』
だと思いますけど。(笑)
だからこそロマンがあるし、やりたくなっちゃうんですよね〜。
理屈じゃないことを人はやりたがるもんですからね。。
その強欲ぶりに乾杯!


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