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  ホーム >> frunブログ集 >> 階段を 走るマラソン 初体験〜第8回ナゴヤアドベンチャーマラソン完走記6

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feed 階段を 走るマラソン 初体験〜第8回ナゴヤアドベンチャーマラソン完走記6 (2015-11-5 21:32:04)

(6)向かい風

コースマップ

 折り返し点を回ると正面から強い風が吹きつけてきました。

 スタート前、庄内緑地公園にいたときは、風が強いと思っていました。ところがこうして河川敷を走るようになってから、ときおり強い風を感じることはありましたが無風に感じることが多かったのです。どうやらそれは無風だったのではなく、強い追い風を背に受けて走っていたということのようです。

 往路は河川敷を上流に向かって走り、復路は下流に向かって走ります。ですから復路の方が楽に走れると思っていたのですが、どうやら甘かったようです。わずかな勾配以上に強い風との闘いが待ち受けていました。

 ただでさえペースが落ち気味になっていたところです。そこにこの向かい風ではペースを上げるなんてとんでもないことです。ペースを維持するだけでも精一杯です。

 ともかく30キロまでは頑張ろうと決めます。なにしろ今年は歩かずに30キロ地点を迎えたことがないのですから。どんなに遅くなっても歩かずに30キロまでたどり着こう。そう思いました。

 しばらく距離表示にお目にかかりませんでしたが、28キロ地点でようやく距離表示を発見しました。22キロから6キロ走ってきましたが、わずかに36分を切っています。平均ペースはかろうじて6分を切っており、5分58秒でした。22キロ地点でチェックしたペースとほぼ変わりません。折り返してからも6分を切るペースで走れているということは大きな自信となりました。残すは15キロ弱。なんとか押し切れそうです。

 ところがそう思ったとたん、足の動きがおかしくなり始めました。足がなかなか前に出ず、一気にダメージを感じ始めたのです。やはり練習不足の影響でしょう。30キロ付近までしか走れる足ではなかったようです。

 しかし今回の目標は歩かずに走りきること。ここまできたらまずはあと2キロ。30キロまでは走りきりましょう。

 私の走行ペースは明らかに落ちました。そしてペースが落ちると、風の力も増してきたように感じます。風に立ち向かう力も急激に落ちてきたようです。

 やっとの思いで足を運びながら30キロ地点に到達しました。この間の2キロは1キロあたり6分57秒まで落ちていました。急激な落ち込みです。せめて6分半くらいは維持しておきたかったのですが仕方ありません。7分でも8分でも、走っていれば大丈夫です。

 30キロの通過タイムは3時間00分54秒と、わずかに3時間を超えてしまいました。オホーツク網走マラソンのときは3時間をわずかに切っていたのですがそれより若干遅れています。

 しかし網走では30キロのはるか手前から歩きを交えていました。今回はまだ歩いていません。このまま最後まで走り続ければ、網走のタイムは大きく上回ることができるはずです。

 ともかく歩かないこと。それだけを自分に言い聞かせました。まず35キロまで走りきろう。それができたら次は40キロまで走ろう。そう思いながら足を前に運びます。そんな私を後続のランナーは次々と抜いていきました。

 やがて33キロ地点を通過しました。ペースはさらに落ち、1キロ7分18秒になりました。しかしもはやペースの数字もタイムも気にならなくなってきました。ともかく歩かずに走ってさえいればそれなりのタイムが出るはずです。

 復路の弱った足には階段が応えました。最初、コース内に階段があると聞いたときには、練習でも階段のあるコースを走ることはあるんだから、多少の階段は問題ないと思っていました。しかしこれだけ弱ってしまうと階段の上り下りも怖く感じます。手すりにしがみついての上り下りとなりました。

 エイドではしっかりと足を止めて呼吸を整えます。喉の乾きも激しくなってきたので、水やスポーツドリンクをしっかり飲みます。あんぱんやういろうもしっかり食べます。そして呼吸が整うと先を目指します。

 しかし足はどんどん重くなっていきます。練習不足の体には、アドベンチャーなコースが思った以上に応えたのかもしれません。

 35キロまではなんとしても走りぬくんだ!自分にそう言い聞かせながら一歩一歩足を進めていきました。

 そしてようやく35キロ地点にたどり着きました。33キロからの2キロはとてつもなく長く感じました。ペースは1キロ8分15秒まで落ちていました。

 私はここでコース脇にそれていったん立ち止まります。膝に両手を当てて呼吸を整えます。

 残すは7キロあまりです。ペースは落ちていますが、あとわずかです。次は40キロまでなんとか走りましょう。そう思ってコースに復帰します。

 しかし走り出してまもなく強い向かい風が吹いてきて私の体を押し戻そうとします。その瞬間、私の心が折れました。(つづく)


(1)大都市のローカル大会
(2)観光と名古屋めし
(3)愛知県知事と名古屋市長
(4)給食のういろう
(5)階段、階段、また階段


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