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階段を 走るマラソン 初体験〜第8回ナゴヤアドベンチャーマラソン完走記5 (2015-11-4 22:28:57)
(5)階段、階段、また階段
しばらく河川敷を走った後、坂を上って道路を渡ります。これまでとちょっと違ったコースを走った後、目の前にそれが現れました。
階段です。コース内に階段が3ヵ所あるという情報は聞いていました。往復しますので全部で6回階段を上り下りしなければなりません。その最初の階段です。思っていたより段数は多かったものの、まだまだ元気に上りました。
階段を上ると道路を渡ってその先の橋を渡ります。今まで走ってきた庄内川と矢田川を渡り、今度は矢田川の河川敷へと下りていきます。この道が人ひとり通るのがやっとという狭い道です。だんだんアドベンチャーの片鱗が出てきました。
11キロ表示は見当たりませんでしたが、12キロ地点を通過しました。1キロ5分50秒ペースで走っています。この間は階段や狭い道もあったのでやむをえないでしょう。キロ6分を切っていれば上々です。
コースは矢田川の河川敷を走ります。アスファルト舗装をされているほぼ平坦路がほとんどですが、落差工の部分など勾配がきつくなっているところもあります。こうした変化が少しずつダメージとして蓄積されていきます。
それでもまだまだ体に余裕はあります。13キロ、14キロの表示は見なかったものの、体感的にはペースも落ちずいい感じで走れていると思いました。
15キロ地点でラップを確認すると、1キロ5分34秒ペースとなっています。理想的なペースです。
その後も快調に走ります。ただひとつ気になるのは尿意です。その後尿意が増すことはありませんが、消えることもありません。ずっと尿意を感じ続けたままの状態です。
いい調子で走っているだけにトイレに寄ることでリズムを崩すことは不安です。オホーツク網走マラソンでは体のダメージを感じ始めていたときにトイレに寄ったということもありますが、結果的にはトイレに寄ったことを境に失速してしまいました。
その一方でトイレに立ち寄ってスッキリすることでその後のペース維持に繋げた例もあります。どちらを選ぶか、思案のしどころです。
17キロ付近でしょうか。コースの比較的近くにトイレがあるのを見ると、私はコースをそれてトイレに向かいました。身軽になって一息ついてリセットしようという判断です。ゆっくりトイレを済ませてコースに復帰しました。
多少待ったこともあってロスタイムは意外と大きかったかもしれません。ですがここでサブフォー狙いにいく、といったわけでもありませんから問題はありません。
コースはここから芝生を下り護岸ブロックの上を走ることになります。平ブロックの上を走りましたが、意外と走りづらく感じます。
ブロック区間を終えると芝生です。でもその芝生はところどころがはげて土が露わになっています。しかもそこはでこぼこで硬いものですから、足首をひねらないよう気をつけて走りました。
18キロ地点の表示がありましたが、この間は1キロ6分43秒のペースとなっています。トイレのロスタイムが3分あって走るペースは変わっていない。勝手にそう思い込むことにしました。
19キロの表示は見つけられず次にラップを確認したのは20キロ地点です。しかしこのあたり、2つ目の階段と20キロ地点の位置関係をよく覚えていません。ただ18キロから20キロは1キロ5分31秒ペースで走っていますから、階段はこのあとだったのではないかと思います。
20キロを通過したあたりでは体のダメージもそれほど感じていませんでした。折り返し点まではあと5キロです。この調子で折り返すことができれば、後半の粘りも期待できるでしょう。
2つ目の階段もどうにか上ることができました。階段を上ると狭い道を走る形になります。横断歩道を渡りながら先に進みます。
まもなく3つ目の階段がありました。数段の階段を上ると横断歩道です。ところが私はここで運悪く止められてしまいました。車を通すためのランナーストップです。ランナーストップの停止率はきわめて高い私です。でもこのときは正直なところ止められてほっとしてしまいました。
GOサインが出て横断すると河川敷に下りる階段があります。どうやらこっちがメインの階段でした。手すりにつかまり慎重に下りて、再び河川敷を走ります。
これで往路の階段はすべて終わりです。でもこのあたりまで来ると足のダメージもはっきり感じるようになって来ました。ペースも若干落ち、抜かれることも多くなってきました。22キロ地点でラップを確認すると1キロ5分57秒まで落ちていました。
とりあえず、30キロまでは歩かずに走ることを目標とします。北海道マラソンもオホーツク網走マラソンも、30キロの手前で歩き始めています。それだけにまず30キロまで走り通すことを目標にしました。
河川敷ですから応援の人の姿はほとんどありませんが、ボランティアスタッフの皆さんは温かく応援の声をかけてくれます。ウェアの威力で「北海道から!?」と驚いて声援をしてくれ方も多くいます。そんな皆さんの声援を力に、一歩一歩足を進めました。
ペースを落とさずに走れているのか大変気になりますが、距離表示がなかなか見当たらないことはかえって助かりました。走ることに集中できたような気がします。
狭いコースを折り返してきたランナーと次々とすれ違います。すれ違うランナーが増えてくるにつれて、折り返し点が近づいているように感じて安心できます。
はるか遠くに折り返し点が見えてきたときはとても嬉しく思いました。あそこを回れば残りは17キロあまり。すでに残り20キロを切っています。今度こそ最後まできちんと走りきらなきゃ。そう思って必死で走ります。
やがて折り返し点を回りました。ところがやはり弱り始めていたのでしょうか。ラップを確認するのを忘れてしまいます。しかも折り返し点を回ったとたん、新たな大敵が現れたのです。(つづく)
(1)大都市のローカル大会
(2)観光と名古屋めし
(3)愛知県知事と名古屋市長
(4)給食のういろう
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