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【2015桐朋祭(音楽学部)学生会オーケストラ演奏会。宮田大さん独奏でドヴォルザーク チェロ協奏曲を聴く】 (2015-10-20 22:58:12)
桐朋祭(音楽学部)、注目公演。指揮は新田ユリさん。
コンサートミストレスは篠原さん(日本音楽コンクール2位)、サイドに土岐さん(日本音楽コンクール3位)、
チェロには笹沼さん(東京音楽コンクール2位)...、弦楽器に関しては1人1人が国内外のコンクールで実績を上げた方々で
構成された桐朋最強の学生会オーケストラ。
ソリストは日本音楽コンクール、ロストロポーヴィチコンクール等で1位の桐朋卒業生.宮田大さん(宇都宮市出身)。
数年前の小澤・水戸室内管との演奏では、齋藤秀雄が使っていたチェロで演奏してくれました。今回は違うチェロで演奏。
篠原さんは高校1年の時から、既にトップレヴェルで、今やプロとしても活動しています。初々しかった高校生の頃と比べて、
今や少し妖艶な雰囲気も。彼女はソリストとしての活動をしているだけに、オケ、しかもコンミスで見ることは今回が
最後かもしれないと感じました。
ニールセン「仮面舞踏会」序曲では、やはりラストの弦のうねりが素晴らしく、ここはさすがに鍛えているだけあるな!と感じました。
「フィンランディア」も好演。
そして宮田さんの登場。ドヴォルザークのチェロ協奏曲。宮田さんの音色は、もはやチェロではなく、彼がそこで美しい声で
歌っているのでは?と感じるほどの演奏でした。この曲の実演にはもう何十回と接してきましたが、その中でもトップランクだったと思います。
トリルも個性的でしたし、ユリ先生&オケへの合図も見事でした。
3楽章後半のコンミスとの合わせも抜群。篠原さん、この場面では一気にエネルギー全開。素敵なヴァイオリンの音色でした。
これからチェロ界、ヴァイオリン界を引っ張っていくであろうお二人による貴重なデュオとなりました。
チェロが最後の音を弾き終え、ユリさんの棒の下、オケは凄まじい大音量となって、圧倒的終結へ!
強音がホール内をさまよい、弱音そして無音になるまで、ホール内は完全沈黙。そして静かに拍手が始まり徐々に盛大へ。
拍手は長く続きました。
聴衆マナーも素晴らしかったです。
学生会オーケストラ公演は毎年大変聴き応えがあります。学園祭の1コマというのが実に勿体ないです。
しかも整理券制度とはいえ、無料!この公演が無料なんて!
素晴らしいドヴォルザーク チェロ協奏曲でした。
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