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  ホーム >> frunブログ集 >> 網走の 魅力満載 新大会〜第1回オホーツク網走マラソン完走記3

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link Road to SAROMAN BLUE Road to SAROMAN BLUE (2024-10-10 15:00:05)

feed 網走の 魅力満載 新大会〜第1回オホーツク網走マラソン完走記3 (2015-10-1 23:59:47)

(3)強気が生まれる

 マラソンのエントリーは2千数百名と、驚くほど多いわけではありません。しかしながら刑務所前をスタートするという特殊性からコース幅が狭くなっています。特に網走川にかかる鏡橋は幅員3メートルという狭い橋のため、国道に出るまでのコース幅は3メートルと狭くなっていました。A〜GブロックのうちDブロックの後方に並んでいる私は、ロスタイムが5分くらいになるかと見込んでいました。

 スタート時刻が迫り、スタートライン付近では網走市長の挨拶や東京農大の学生さんたちによる応援などのアトラクションが行なわれています。

 なぜ網走で東京農大が?と不思議に思うかもしれませんが、ここ網走には東京農大オホーツクキャンパス(生物産業学部)があります。そのためこの大会のボランティアとしても多くの学生さんが参加しています。

 アトラクションが一通り終わり、スタートに向けてカウントダウンが始まります。そして号砲が青空に響き渡り、記念すべき第1回オホーツク網走マラソンがスタートしました。

 しばらくは動けないのではないかと思っていましたが、列はすぐに前進を始めました。それもスムーズに進むものですから、ロスタイムは5分もかかりそうにありません。

 スタートラインの横では東京農大応援団の学生さんたちがダイコン踊りで見送ってくれていました。皆さんに手を振りながら通過してスタートラインを越えました。スタートロスは2分28秒で済みました。3メートル幅の狭いコースをゆっくりと走ります。しかし思ったほどの混雑ではありません。無理に抜いていこうという人の姿も見られず、スムーズに国道に出ました。

 国道に出てからは気持ちだけペースを上げていきます。まだ前後の間隔は詰まっていますから自分の思うようなペースでは走れません。徐々にペースが上がっていくのをじっと待ちます。

 最近の好調さと北海道マラソンでの不完全燃焼感から、今回は前半から突っ込んでいくことにしていました。前半はサブフォーペースで走り、後半の失速を最大限食い止めて4時間15分以内で走るという目標です。もちろん、あわよくばそのまま失速せずにサブフォーで走れればという気持ちもありました。

 このコースの特徴は、前半がアップダウン豊富な厳しいコースということです。特に網走から能取岬に向かうコースは、激しい急坂だったと記憶しています。

 能取岬を越えてしまうと、あとは比較的平坦なコースとなります。だから前半のアップダウンを耐えて走りきりさえすれば、後半は粘りを発揮できるコースと思っていました。そのため前半から頑張ろうというレースプランをたてました。

 しかしここでもまたスタート直後のバランスがよくありません。練習のときのように足が伸びず、どこかギクシャクしています。バランスが崩れているときに現れる足の張りも左足に現れてきました。

 でも北海道マラソンのときのように致命的な状態ではありませんでした。バランスが崩れているといってもほんのちょっとの感覚のようです。これは足を前に運ぶように意識していれば修正できるはずです。まず我慢をしながら、ひたすら足を前に運ぶことに専念しました。

 最初の1キロは8分37秒で通過しました。スタートロスを除くと6分09秒です。国道に出るまでは3メートル幅でペースも押さえられていましたから、この程度のペースで上々です。どんなに頑張ってもキロ6分を切れなかった北海道マラソンとは全然違います。

 沿道の声援にこたえながら走るうち、バランスも徐々に戻ってきたようです。足の張りが徐々に薄れてきました。体の動きもいつもの練習同様にスムーズに感じます。

 2キロ地点の表示を見落としてしまったようですが、3キロは19分19秒で通過しました。この間の2キロは10分42秒ですから、キロ5分21秒で走っていることになります。けっして無理なペースで突っ込んでいるという感じでもありません。いい感じで走れています。

 まもなく私設エイドが見えてきました。今回は地元の皆さんのご厚意により、3キロ過ぎで鉄砲汁、33キロ過ぎで網走監獄和牛がふるまわれるとのことでした。でも3キロという序盤ではまだまだ走るリズムを整えているところです。さすがにここで寄ることはできません。また33キロの和牛にしても、タイムを狙う状況になっていれば立ち寄ることはできないかもしれません。せっかくなのでどちらもいただきたいのですが……。

 美味しそうな鉄砲汁を横目で見ながら通過しました。

 やがてコースは海沿いを走ることになりました。このあとポイントとなる能取岬がやってきます。その前にいい感じでリズムに乗ることができました。

 このあたり、喉の渇きを感じ始めました。スタート前の給水もあり、そこで水をコップ一杯飲んだものの、あれは何分前だったでしょう。スタート地点に並ぶ前にも飲もうと思っていたのに、忘れていました。しかも喉の乾きだけではなくかすかな尿意もあります。スタート1時間くらい前にトイレを済ませたものの、できればもう一度くらい行っておきたかったと思いました。

 そんな不安はあったものの、入りとしては悪くありません。

 4キロの表示も見落としてしまったようですが、やがて5キロ地点が見えてきました。5キロの通過は30分12秒です。この間の2キロは10分53秒ですキロ5分27秒と理想的なペースで走っています。最初の1キロは6分台でしたが、5キロを27分42秒で走っていますから理想的なサブフォーペースです。

 間違いなく好調だ。今日はこのままかなりいいところまで走れるに違いない。これ以上ない序盤の走りとなり、私の中に強気な気持ちが生まれました。(つづく)


(1)いざ、網走へ
(2)網走番外地


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