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【第84回日本音楽コンクール ヴァイオリン部門 3次予選を聴く】 (2015-9-30 7:15:03)
飯田橋.トッパンホール(午前10時〜午後6時過ぎまで)
3次課題曲:イサン・ユン「大王」、ブラームスのソナタ2番全曲
今年は99名がエントリー。1次、2次を通過した12名が3次に挑みました。
今年、エントリーが100人を切ったのは、この20年余りこのコンクール予選に接してきた私にとって過去に記憶がありません。
例年120〜130人。単に少子化とは思えないし、理由が不明。
4人(上野、小川、吉江、小林)が本選に出場。桐朋3名、藝大1名。大学生4人で10/25に本選が繰り広げられます。
この数年、東京音大が1人、3次を通過してきましたが、今年は無し。
審査員は次の9名の方々。漆原朝子、加藤知子、辰巳明子、玉井菜採、徳永二男、野口千代光、藤原浜雄、安永徹、渡辺玲子。
日本を代表するヴァイオリニスト、教育者です。
このコンクールは審査員席という指定席はなく、ただホール後方のブロック、適当な席に審査員の先生方が着席します(
ただ、一般聴衆は審査員達が座るブロックには入れない)。
私の席、後方近くに安永、藤原、徳永といった先生方がお座りになり、なぜか私が緊張。
安永先生はベルリンフィル時代の映像を見ると、とても大きく見えますが、実際は本当に小柄なお方です。
徳永先生は本日もオーラ全開!
聴衆は3割程度。毎年来ているオジサン達も見かけました。ご老人等の4名ほどのグループ、それから変な帽子を被って、
脱帽せずに鑑賞する男性、等々。「また、来てる!」と思いながらも自分も、毎年来ているわけで(^^;)。
また今回も「ブラヴォー」が出ました。
本選では、フライング以外ならまぁ許すとしても3次予選でのブラヴォーは止めて欲しいです。
あくまで審査会であり、コンサートではないわけで、場の独特とした雰囲気が、その汚声で台無しになってしまいます。
また「ブラヴォー」ですが、「ぶらうぼー!」というように2回聞こえました。「うまい棒」みたいで。
しかも、まだ弓を下げていない時にです。
それから午後に「いびき」、鼻をすする音が、しばらく聞こえて参りました。
また演奏は上手かったものの、舞台から登場する時、退場する時に、ややドンドンッ!って足音立てて歩いた方が1人いました。
その方は本選に進めませんでした。
様々なコンクールにおいて、審査員の中には舞台登場あるいは退場まで審査基準に入れるという考えを持たれる先生もいらっしゃいます。
今回、これが審査に触れたかどうか不明ですが、ご本人さんは自覚された方がいいように思います。
私は上述したようにホール後方片隅の席に座ったのですが、真後ろ、左隣、真ん前に出場者のお母様が偶然、座ってました。
このうち、真後ろ、左隣の方のお子さんは本選に出場となりました。
ご本人の演奏直前は当然ながら、お母様も緊張MAXのようでした。ホール後方片隅から我が子を見守っていらしたわけです。
2人演奏(1人約30分)、そして休憩(15分)の繰り返し。
休憩時、これから楽屋に向かうやや緊張気味のあるお子さんに対し、お母様が
「あれだけ練習してきたんだから!悔いの無いように思い切って!!」
とう内容を話して、本人の両肩をギュッと握りしめてました。
12人の演奏、それぞれ素晴らしかったですが、私の素人印象では、福田(俊)さん、小林さん、菊野さん、上野さん、弓場さん、
小川さんの6名の演奏が特に素晴らしかったように思えました。
ただし、当然ながら審査員の先生方とは少し異なったわけで。
福田俊一郎さんは、非常に勢いがある演奏で、イサン・ユンもブラームスも、引き込まれてあっという間に終わってしまったという
印象でした。今回は残念でしたが、必ずや大成されると思います。
菊野さんは、音量があって、特にブラームスの後半は熱を帯びて、非常に説得力というか、ボクはこう弾きたい!と
いうメッセージを強く感じました。まだ若い!来年も再挑戦を!
弓場さんは、大変丁寧な演奏。譜面をじっくり愛おしく弾いているように見えて、これまた私の中では好感度は高かったです。
このスタイルを今後も持ち続け、更に何かを加えていけば、かならず立派な演奏家になると思います。
上野さんは、本当に明朗な演奏で、毎回、聴いている私まで嬉しくなってしまうほどです。それが、イサン・ユンであってもです。
そしてホールを鳴らすことが出来る方。
小川さんは、音色に早くも円熟さを感じます。なんで、この年で、こういう音がもう出てしまうのだろう?と思うほどの優雅な音色。
休憩鵜を挟んで12人、30分演奏×12人、計約6時間の演奏が終わって、本選発表を待ちます。ホール前に貼り出されるのです。
そしていよいよ発表!
この12人、極限に近い練習をしてきたことでしょう。本選に進めなかった8人は本当に残念ですが、今後の奮起を!
10/25、午後4:00。オペラシティで本選。高関健 指揮の東京交響楽団と指定された協奏曲を共演です。
3次課題曲:イサン・ユン「大王」、ブラームスのソナタ2番全曲
今年は99名がエントリー。1次、2次を通過した12名が3次に挑みました。
今年、エントリーが100人を切ったのは、この20年余りこのコンクール予選に接してきた私にとって過去に記憶がありません。
例年120〜130人。単に少子化とは思えないし、理由が不明。
4人(上野、小川、吉江、小林)が本選に出場。桐朋3名、藝大1名。大学生4人で10/25に本選が繰り広げられます。
この数年、東京音大が1人、3次を通過してきましたが、今年は無し。
審査員は次の9名の方々。漆原朝子、加藤知子、辰巳明子、玉井菜採、徳永二男、野口千代光、藤原浜雄、安永徹、渡辺玲子。
日本を代表するヴァイオリニスト、教育者です。
このコンクールは審査員席という指定席はなく、ただホール後方のブロック、適当な席に審査員の先生方が着席します(
ただ、一般聴衆は審査員達が座るブロックには入れない)。
私の席、後方近くに安永、藤原、徳永といった先生方がお座りになり、なぜか私が緊張。
安永先生はベルリンフィル時代の映像を見ると、とても大きく見えますが、実際は本当に小柄なお方です。
徳永先生は本日もオーラ全開!
聴衆は3割程度。毎年来ているオジサン達も見かけました。ご老人等の4名ほどのグループ、それから変な帽子を被って、
脱帽せずに鑑賞する男性、等々。「また、来てる!」と思いながらも自分も、毎年来ているわけで(^^;)。
また今回も「ブラヴォー」が出ました。
本選では、フライング以外ならまぁ許すとしても3次予選でのブラヴォーは止めて欲しいです。
あくまで審査会であり、コンサートではないわけで、場の独特とした雰囲気が、その汚声で台無しになってしまいます。
また「ブラヴォー」ですが、「ぶらうぼー!」というように2回聞こえました。「うまい棒」みたいで。
しかも、まだ弓を下げていない時にです。
それから午後に「いびき」、鼻をすする音が、しばらく聞こえて参りました。
また演奏は上手かったものの、舞台から登場する時、退場する時に、ややドンドンッ!って足音立てて歩いた方が1人いました。
その方は本選に進めませんでした。
様々なコンクールにおいて、審査員の中には舞台登場あるいは退場まで審査基準に入れるという考えを持たれる先生もいらっしゃいます。
今回、これが審査に触れたかどうか不明ですが、ご本人さんは自覚された方がいいように思います。
私は上述したようにホール後方片隅の席に座ったのですが、真後ろ、左隣、真ん前に出場者のお母様が偶然、座ってました。
このうち、真後ろ、左隣の方のお子さんは本選に出場となりました。
ご本人の演奏直前は当然ながら、お母様も緊張MAXのようでした。ホール後方片隅から我が子を見守っていらしたわけです。
2人演奏(1人約30分)、そして休憩(15分)の繰り返し。
休憩時、これから楽屋に向かうやや緊張気味のあるお子さんに対し、お母様が
「あれだけ練習してきたんだから!悔いの無いように思い切って!!」
とう内容を話して、本人の両肩をギュッと握りしめてました。
12人の演奏、それぞれ素晴らしかったですが、私の素人印象では、福田(俊)さん、小林さん、菊野さん、上野さん、弓場さん、
小川さんの6名の演奏が特に素晴らしかったように思えました。
ただし、当然ながら審査員の先生方とは少し異なったわけで。
福田俊一郎さんは、非常に勢いがある演奏で、イサン・ユンもブラームスも、引き込まれてあっという間に終わってしまったという
印象でした。今回は残念でしたが、必ずや大成されると思います。
菊野さんは、音量があって、特にブラームスの後半は熱を帯びて、非常に説得力というか、ボクはこう弾きたい!と
いうメッセージを強く感じました。まだ若い!来年も再挑戦を!
弓場さんは、大変丁寧な演奏。譜面をじっくり愛おしく弾いているように見えて、これまた私の中では好感度は高かったです。
このスタイルを今後も持ち続け、更に何かを加えていけば、かならず立派な演奏家になると思います。
上野さんは、本当に明朗な演奏で、毎回、聴いている私まで嬉しくなってしまうほどです。それが、イサン・ユンであってもです。
そしてホールを鳴らすことが出来る方。
小川さんは、音色に早くも円熟さを感じます。なんで、この年で、こういう音がもう出てしまうのだろう?と思うほどの優雅な音色。
休憩鵜を挟んで12人、30分演奏×12人、計約6時間の演奏が終わって、本選発表を待ちます。ホール前に貼り出されるのです。
そしていよいよ発表!
この12人、極限に近い練習をしてきたことでしょう。本選に進めなかった8人は本当に残念ですが、今後の奮起を!
10/25、午後4:00。オペラシティで本選。高関健 指揮の東京交響楽団と指定された協奏曲を共演です。
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