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  ホーム >> frunブログ集 >> 走るより はつみ三昧の 3日間〜2015北海道マラソン完走記〜第2部の2

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link Road to SAROMAN BLUE Road to SAROMAN BLUE (2024-10-10 15:00:05)

feed 走るより はつみ三昧の 3日間〜2015北海道マラソン完走記〜第2部の2 (2015-9-10 0:09:22)

第2部 走る

(2)早くもリタイアを考える

 号砲が鳴っても、Dブロックはしばらく動きません。しばらくたってから動き出し、大通公園から駅前通に入るあたりからゆっくり走り出します。

スタート後

 スタートラインの手前には今大会のアンバサダーの1人であり2010北海道マラソンの優勝者でもある原裕美子さんがいました。

 原さんには昨年の前日練習会で指導をしていただき、当日夜の打ち上げにも参加していただきました。今年も前日練習会があり参加者集めを頼まれていたというのに、自分は加賀谷はつみライブにいってしまったため参加できませんでした。でもここでこうしてお会いできてよかったです。しっかりとハイタッチをしてスタートラインを越えました。

 号砲からスタートラインを越えるまで2分31秒でした。昨年から駅前通は全体に広がって走るようになったためスタートロスは少なくなりました。でも道路幅一杯に広がって走っていますので、流れそのものはけっして速くありません。そのため人ごみを縫うようにして走るランナーも見かけますが、必要以上に足を使いたくないので走り方は非常に難しいのです。

 無理してペースを上げ過ぎないように。そう自分に言い聞かせながら走ります。

 ところがまもなく、自分の走りがいつもと違うことに気がつきます。どうにもバランスがおかしいのです。

 やがて両足の脛に張りを感じ始めました。本番前の最後の練習の時もそうでした。フォームのバランスが崩れ、足がまったく前に出ないのです。足が前に出ず、体が上に跳びはねているように感じます。

 普段は体を前に運ぶというイメージで走っているのに、どうしても前に運べません。どうしても上に跳びはねてしまいます。

 フォームのバランスが崩れていることはよくわかります。でもどうすれば修正できるのか。いまだにわかりません。まさかこの状態が一番大事な時に出てくるなんて・・・。ともかく走りながらいろいろ修正を試みるよりありません。

 やがて1キロ地点を通過します。1キロのラップは6分13秒かかりました。最初の1キロは周りも混雑しているからどうしても遅くなります。そのことを考慮しても、ちょっと遅い入りです。

 ところが今の状態ではこれが限界のスピードです。たとえ前が空いていたとしても、これより速いペースで走ることは困難でしょう。

 ともかく意識を前に向けます。足を前に出すように、体を前に運ぶようにと。だけど状態は改善しません。2キロのラップも6分11秒とまったく上がりません。それでいて脛の張りはどんどんひどくなります。これではもしかすると完走も厳しいかもしれません。たった2キロでリタイアを考え始めました。

 しかし今夜は加賀谷はつみ2015北海道マラソン祝完走ライブが待っています。完走メダルをぶら下げて出ないと格好がつきません。もはやタイムは二の次です。ともかく40キロ先にあるゴールを目指して走り続けることにしました。

 その後もペースは上がらないまま、6分12秒、6分21秒、6分29秒とラップを刻んで5キロ地点を通過しました。5キロ通過タイムは31分26秒。もちろん13回の北海道マラソンで最悪の通過タイムです。

 残り37キロもあるのか……。絶望的な気持ちになりました。

 平岸通りに入ってからは下り基調になります。それに加えて沿道からの応援がすごく、おかげで少しペースが上がりました。いくらかバランスが改善されたのか、脛の張りも少し楽になっています。

 そのことはラップタイムにも現れました。6キロのラップは6分03秒となり、7キロのラップは5分54秒となりました。ようやくキロ6分を切るペースに上がりました。

 でもどうしてもペースに乗りきれません。自分のイメージしている体の動きとどこか違うのです。できることならもう少しペースを上げたいのですが、思うようにいきません。

 8キロのラップは6分06秒とまた6分台になり、創成トンネルに入りました。

 1時間近くもこのペースで走り続けると、ここからペースを上げようと思っても並大抵のことではありません。あとはこのペースを維持することを考えていかねばなりません。キロ6分前後のペースで落ち着いてきましたから、このまま走り通すことができれば4時間20分くらいのペースでまとめることができるでしょうか。4時間30分を切るといったところが現実的な目標でしょうか。

 トンネル内で迎えた9キロのラップはちょうど6分でした。そしてトンネルを出てしばらく走ってたどり着いた10キロのラップは6分13秒でした。

 10キロのタイムは1時間04分13秒です。この間の5キロは30分16秒と、最初の5キロより1分あまり早くなりました。

 ペースは落ち着いてきましたがまだまだ序盤です。明るい見通しなどまったくありませんでした。(つづく)



第1部 聴く
(1)加賀谷はつみ
(2)加賀谷はつみ北海道マラソン応援ライブ
(3)加賀谷はつみミニライブinたんぽぽ
第2部 走る
(1)カウントダウン


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