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【9/5 小澤征爾音楽塾.ラヴェル歌劇「子供と魔法」を聴く】 (2015-9-8 21:47:24)
松本市民芸術館 午後2時開演
原語上演(日本語字幕)
子供:金澤桃子
肘掛椅子・木:駒田敏章
母親・中国茶碗・とんぼ:大賀真理子
火・お姫様・うぐいす:佐藤優子
雌猫・りす:清水多恵子
大時計・雄猫:町英和
ティーポット・小さな老人・雨蛙:?畠伸吾
安楽椅子・こうもり:栗林瑛利子
羊飼いの娘・ふくろう:藤井玲南
指揮:ナタリー・シュトゥッツマン
管弦楽:小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱:OMF合唱団、OMF児童合唱団
演奏:演出:デイヴィッド・ニース
装置・衣裳:サラ・G・コンリー
照明:高沢立生
昨年までは毎年「ヘンゼルとグレーテル」の公演でしたが、今年から曲目変更。またこの曲は去年、サイトウキネンが取り上げているだけに、
今回の音楽塾でも舞台セット・衣装を始め演出を引き継ぐのかと思いきや、全く異なるセット。新たに1から作り直したようです。
(既に音楽塾は同曲を今年の春に数回演奏していますので、それとは同じセットだと思います)
このオペラ公演は、長野県の中学生向けに4回演奏(学校単位で鑑賞。但し全学年は不可。無料。毎年、多数の応募で抽選。
この5日のオペラ最終公演のみ一般鑑賞可(これのみ有料)。私は2F最前列中央で鑑賞。
着席して前を見ると、ピットが下がっていません。それとCbが見当たらない。あれれ?と思うと、いきなりTpの3人が元気に
「トランペットの休日」の一部を吹奏。開演前のファンファーレかと思いきや、男子学生の司会で楽器紹介が始まりました。
「スーパーマリオ」「雪とアナの女王」を奏でるパートもありましたした。
Percも派手に鼓笛隊で客席後方から登場。チェンバロに至っては、楽器を台車に乗せてスタッフが移動させている中、奏者が歩きながら弾くと
いうびっくりの芸で、これまた驚きました。
各パートの紹介が終わると、「これから私達は地下に行きます!皆さん、さようなら〜!」とオケメンバーは皆、バイバイしながらのピット降下。
ここのピットは広く、例えばヴァイオリンは1stは6プルでしたが、それでもかなり前後に空間があり、伸び伸びと弾けたようです。
演奏ですが、印象としては後半の庭の場面が秀逸だったように思えます。木々が怒り狂う場面等は、月夜という薄暗い演出効果もマッチし、
オバケ達が子供を襲うような雰囲気が強く出ていました。子供がリスを助けてからの雰囲気変化も上手かった。音色を変えようというオケの
気持ちを強く感じ、最後の子供の「ママ!」で、ほっと一安心..、ホール内が和みました。
歌手陣では、「火」等を担った佐藤優子が飛び抜けて上手かったように思えます。彼女の声は、まさに炎のような鋭角さを持ち、子どもに
迫ってました。お見事。雌猫等を担った清水多恵子も好演。特にネコでは少し妖艶な雰囲気も。
近くで鑑賞していた家族連れも楽しんでました(飽きて、こっちの子供達も騒ぎ出すかも..と思いましたが)。終演後のロビーでも
「楽しかった」という声があちこちで聞こえてました。
ただ日本語字幕の文章が少し固かったような...。まぁ字幕を読まなくても大体、わかるオペラですけど。
サイトウキネンメンバーは昨夜で今年の演奏会は終了。しかし音楽塾は、まだ長野県内の小学生向けの演奏会を数公演残しています
また長年の支援協力のお礼か、今年はローム本拠地の京都でも演奏会(二条城)があります。
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