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現在の 力出し切る 10キロ走〜第37回オロロンライン全道マラソン完走記2 (2015-8-1 0:09:31)
(2)ランナーストップ
開会式では大会長、羽幌町長らの挨拶があり、競技の注意事項の説明がありました。今年は天候が悪いため大会終了後の閉会式とレセプションは町の総合車庫で行なう旨の案内もありました。
そして開会式の最後にゲストランナーの谷川真里さんが登壇しました。谷川さんは43分を目標に走ると言います。ということは、谷川さんの1キロくらい後方を走ればいいわけで・・・いやいや、1キロも前にいるランナーを見ながら走るなんて不可能です。
開会式が終わったときは9時30分を回っていました。スタートは10時です。その前にアップをしておかなければなりません。軽くコースを走ってみました。
キロ6分くらいのペースを意識して(しかしすでにスマホを持たずに走っていますので、実際のペースはわかりません)1キロくらい走ってみましたが、やはり体は思うように動いてくれません。レースということでアドレナリンが分泌されて思った以上に走れる、ということを期待していましたが、なかなか都合よく事は運びません。
アップを終える頃、一度は上がっていた雨が降り始めました。強い雨ではありませんからそれほど大きな影響はないかもしれませんが、メガネに水滴がついて視界が徐々に悪くなっていきます。
やがてスタート時刻が近づき、スタートラインに集合するようアナウンスがありました。10キロ、6キロ、4キロの順に並びます。私は先頭から3列目くらいに並びました。
このスタートは大きなポイントです。これまでもスタートでは突っ込み過ぎないようにと意識してスタートしました。でも過去の3大会はいずれも、1キロも走らないうちに後悔をしています。知らず知らずのうちに突っ込みすぎてしまうのです。そして呼吸が苦しくなってそのことに気づくのです。同じことを繰り返し続けていました。
今年こそは失敗しません。今まで以上にスタートでは押さえます。なにしろ今年は今までで一番調子が上がっていないのですから。この状態で突っ込んでしまっては地獄を見ることが必至です。52分でも53分でもかまわないから、今日は苦しくない走りを心がけます。そのことを肝に銘じながらスタートの時を待ちました。
やがてスターターのカウントダウンが始まります。そして号砲が鳴るとともにスタートしました。
これまでもけっして突っ込んだつもりはなく、押さえたつもりだったのに結果的には突っ込んでしまっていたという反省から、今回は「これでもか」というくらい押さえます。そのため私よりも後ろに並んでいた10キロのランナーも、1人2人と私を抜いていきます。その中には52、3分台で申告しているはずのランナーの姿も見えます。
ここで焦って前に出ようとすると今までと同じことの繰り返しです。私は呼吸が苦しくならない程度のスピードを維持して最初の交差点を右に曲がりました。
交差点を曲がるときに確認した順位は20位前後です。3年前と2年前は47分そこそこで走っていますが、そのときは10キロの20〜25位くらいでした。その点から48分48秒の目安としては30位〜35位程度と思っていただけに、これでも速いのではないかと一瞬不安になりました。でも今年の走っている感覚はうまくオーバーペースを回避できたようです。呼吸もそれほど苦しくならずにスタートできています。その手ごたえからすると速すぎるということはありえません。今年は順位を参考にすることはやめました。
国道232号に出るとまもなく上り坂が待っています。ここはどうしてもペースが落ちてしまいます。それに加えていまはオーバーウエイトのため上りではまったくスピードを出せません。次々と後ろから来るランナーに抜かれてしまいます。でも上りきるとスピードが回復し抜き返します。以前は上りの方が得意だったのに・・・。
上りきるとまもなく4キロコースの折り返し点です。すなわち2キロ地点です。あと8キロ。まだまだ長い道のりです。
その後も緩やかなアップダウンを繰り返します。今年はオーバーペースにならずに序盤を乗り切ったおかげで、このあたりから気持ちだけペースを上げることもできました。でも気持ちだけです。目に見えるペースアップをするとオーバーペースになってしまいますから。おかげで1人2人と先行するランナーを抜くこともできました。
うまく押さえてスタートしただけにあまり苦しくならずに走っています。それはいいのですが、スピードに乗ることができません。レースなので練習のときよりは早く走れているはずです。でもキロ5分を切っているようには思えません。はたして復路でどれだけペースを上げられるかにかかってきそうです。
やがて6キロコースの折り返し点にやってきました。6キロに出場している高速ランナーにはすでに何人か抜かれています。ところがそのランナーが何名か、折り返し点で止められています。2年前までは車を停めて折り返していました。でも今年はどうやら車を通してランナーストップとなるようです。ということは10キロも・・・。
ともかく折り返し点まで行ってみなきゃわかりません。あと7キロをしっかりと走り通さなければなりません。
アップダウンを繰り返す国道を走り続けます。スタート前から降り始めた雨は徐々に強くなっています。とはいえ小雨程度ですから、走ることにさほど影響はありません。むしろ気温が高くて蒸し暑いだけに、体を冷やす役目を果たしてくれています。ただ眼鏡につく水滴が増え、徐々に視界を失いつつありました。
10キロの選手が折り返してきます。私は自分の順位を確認するためにその人数を数えていきます。その中には谷川真理さんもやってきました。しかしギリギリの走りをしている私はそれに気づく余裕がありませんでした。
その後、何人まで数えたかわからなくなってしまいます。でも20番目くらいだと思います。予定よりも順位は上ですが、タイムはけっして早すぎることはないはずです。折り返してからはちょっとペースを上げてみよう。そう思いました。
そして折り返し点に到達しました。しかしそこにいる係員に止められてしまいました。
「ごめんね、今年から止めることになったんだよね」
私はこういうランナーストップで止められることの多いランナーです。初ハーフの千歳では3か所のランナーストップすべてで止められましたし、初の海外レースだったバンクーバーマラソンもしっかり止められました。ここも止められるべくして止められたといったところでしょうか。(つづく)
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そして開会式の最後にゲストランナーの谷川真里さんが登壇しました。谷川さんは43分を目標に走ると言います。ということは、谷川さんの1キロくらい後方を走ればいいわけで・・・いやいや、1キロも前にいるランナーを見ながら走るなんて不可能です。
開会式が終わったときは9時30分を回っていました。スタートは10時です。その前にアップをしておかなければなりません。軽くコースを走ってみました。
キロ6分くらいのペースを意識して(しかしすでにスマホを持たずに走っていますので、実際のペースはわかりません)1キロくらい走ってみましたが、やはり体は思うように動いてくれません。レースということでアドレナリンが分泌されて思った以上に走れる、ということを期待していましたが、なかなか都合よく事は運びません。
アップを終える頃、一度は上がっていた雨が降り始めました。強い雨ではありませんからそれほど大きな影響はないかもしれませんが、メガネに水滴がついて視界が徐々に悪くなっていきます。
やがてスタート時刻が近づき、スタートラインに集合するようアナウンスがありました。10キロ、6キロ、4キロの順に並びます。私は先頭から3列目くらいに並びました。
このスタートは大きなポイントです。これまでもスタートでは突っ込み過ぎないようにと意識してスタートしました。でも過去の3大会はいずれも、1キロも走らないうちに後悔をしています。知らず知らずのうちに突っ込みすぎてしまうのです。そして呼吸が苦しくなってそのことに気づくのです。同じことを繰り返し続けていました。
今年こそは失敗しません。今まで以上にスタートでは押さえます。なにしろ今年は今までで一番調子が上がっていないのですから。この状態で突っ込んでしまっては地獄を見ることが必至です。52分でも53分でもかまわないから、今日は苦しくない走りを心がけます。そのことを肝に銘じながらスタートの時を待ちました。
やがてスターターのカウントダウンが始まります。そして号砲が鳴るとともにスタートしました。
これまでもけっして突っ込んだつもりはなく、押さえたつもりだったのに結果的には突っ込んでしまっていたという反省から、今回は「これでもか」というくらい押さえます。そのため私よりも後ろに並んでいた10キロのランナーも、1人2人と私を抜いていきます。その中には52、3分台で申告しているはずのランナーの姿も見えます。
ここで焦って前に出ようとすると今までと同じことの繰り返しです。私は呼吸が苦しくならない程度のスピードを維持して最初の交差点を右に曲がりました。
交差点を曲がるときに確認した順位は20位前後です。3年前と2年前は47分そこそこで走っていますが、そのときは10キロの20〜25位くらいでした。その点から48分48秒の目安としては30位〜35位程度と思っていただけに、これでも速いのではないかと一瞬不安になりました。でも今年の走っている感覚はうまくオーバーペースを回避できたようです。呼吸もそれほど苦しくならずにスタートできています。その手ごたえからすると速すぎるということはありえません。今年は順位を参考にすることはやめました。
国道232号に出るとまもなく上り坂が待っています。ここはどうしてもペースが落ちてしまいます。それに加えていまはオーバーウエイトのため上りではまったくスピードを出せません。次々と後ろから来るランナーに抜かれてしまいます。でも上りきるとスピードが回復し抜き返します。以前は上りの方が得意だったのに・・・。
上りきるとまもなく4キロコースの折り返し点です。すなわち2キロ地点です。あと8キロ。まだまだ長い道のりです。
その後も緩やかなアップダウンを繰り返します。今年はオーバーペースにならずに序盤を乗り切ったおかげで、このあたりから気持ちだけペースを上げることもできました。でも気持ちだけです。目に見えるペースアップをするとオーバーペースになってしまいますから。おかげで1人2人と先行するランナーを抜くこともできました。
うまく押さえてスタートしただけにあまり苦しくならずに走っています。それはいいのですが、スピードに乗ることができません。レースなので練習のときよりは早く走れているはずです。でもキロ5分を切っているようには思えません。はたして復路でどれだけペースを上げられるかにかかってきそうです。
やがて6キロコースの折り返し点にやってきました。6キロに出場している高速ランナーにはすでに何人か抜かれています。ところがそのランナーが何名か、折り返し点で止められています。2年前までは車を停めて折り返していました。でも今年はどうやら車を通してランナーストップとなるようです。ということは10キロも・・・。
ともかく折り返し点まで行ってみなきゃわかりません。あと7キロをしっかりと走り通さなければなりません。
アップダウンを繰り返す国道を走り続けます。スタート前から降り始めた雨は徐々に強くなっています。とはいえ小雨程度ですから、走ることにさほど影響はありません。むしろ気温が高くて蒸し暑いだけに、体を冷やす役目を果たしてくれています。ただ眼鏡につく水滴が増え、徐々に視界を失いつつありました。
10キロの選手が折り返してきます。私は自分の順位を確認するためにその人数を数えていきます。その中には谷川真理さんもやってきました。しかしギリギリの走りをしている私はそれに気づく余裕がありませんでした。
その後、何人まで数えたかわからなくなってしまいます。でも20番目くらいだと思います。予定よりも順位は上ですが、タイムはけっして早すぎることはないはずです。折り返してからはちょっとペースを上げてみよう。そう思いました。
そして折り返し点に到達しました。しかしそこにいる係員に止められてしまいました。
「ごめんね、今年から止めることになったんだよね」
私はこういうランナーストップで止められることの多いランナーです。初ハーフの千歳では3か所のランナーストップすべてで止められましたし、初の海外レースだったバンクーバーマラソンもしっかり止められました。ここも止められるべくして止められたといったところでしょうか。(つづく)
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