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現在の 力出し切る 10キロ走〜第37回オロロンライン全道マラソン完走記1 (2015-7-30 23:59:09)
(1)レースの始まり
「宣言タイム制」というのは、あらかじめエントリー時に自分の走行タイムを予想して登録し、当日は時計を持たずに走って実際の走行タイムとの誤差が少ない順に順位がつくという大会です。そのため速く走れない人でも優勝のチャンスがあるという、私のように日ごろは入賞のチャンスのないランナーにもチャンスがある貴重な大会です。
オロロンライン全道マラソンは、そんな貴重な大会です。今年で37回目を迎え、私も留萌に転勤してきた4年前から毎年エントリーし、今年で5回目のエントリーとなります。昨年は当日の大雨に怯んでしまってDNSとしましたが、一昨年は1秒差という好成績で優勝を飾りました。
宣言タイム制の挑み方は大きく分けて2通りあります。ひとつは全力で走ってどのくらいのタイムで走れるかという目標タイムを宣言する方法。もうひとつは自分で走るペースを決めてそこから宣言タイムを導き出す方法です。
私はいつも前者で挑みます。4年前と3年前は自己ベストに近いタイムを宣言したため、そこには遠く及ばず下位に低迷しました。2年前は3年前の走行タイムに近いタイムを宣言したところ、その作戦が大当たりして優勝しました。
今年はどうするか、大変迷いました。なにしろ今年はまったく走れていません。練習量が極端に少ないこともあって調子も上がらず、今の自分がどのくらいのタイムで走れるか、見当もつかなかったのです。2年前は47分05秒という宣言タイムに対して47分06秒で走りました。このときも全力で走った結果がこれでした。そう考えると、今年の状態ではこれよりかなり遅くしないと走りきれないでしょう。
冷静に考えると、50分を切るのは難しいのではないかと思えます。それならいっそのこと、キロ5分半のイーブンペースで走る想定で55分くらいにしようか、ということも考えました。
でも・・・。
こんなランナーでもプライドが邪魔をしてしまうのです。10キロならばキロ5分を切って走りたいと。49分55秒でもいいから、50分を切るタイムを宣言しようと思いました。
エントリーの締め切りは6月末です。大会までは1ヶ月あります。その1ヶ月の上がり目も考えて、そんなギリギリではなくもっと早いタイムを宣言しておかないと、私は油断してサボってしまうおそれがあります。
ということでもう少しハードルを上げて48分台後半にすることにしました。そこで決めたのが48分48秒です。「あれっ?俺は宣言タイムを何分にしたんだっけ?」ということがないように覚えやすいタイムにしました。
こうしてようやくエントリーをしたのが6月も終盤になってからでした。エントリーをするということは早々と決まっていたのに、宣言タイムをどのくらいにするかがなかなか決まらず、エントリーをできませんでした。普通のマラソン大会は号砲とともにレースが始まります。でもこの大会は、エントリーの時点からレースが始まるのです。そのくらい、宣言タイムをどうするかは重要な要素になります。
宣言タイムが決まった私は練習に励みました。とはいっても、この大会の好結果を目指すためのトレーニングというわけではありません。なにしろ走っていませんから、走る体を作るためのトレーニングです。練習不足は正直に現れ、走り出してすぐ呼吸が苦しくなったり足がつらくなったり、そんな状態が続きました。ゆっくり12、3キロを走るのが精一杯で、キロ5分を切るスピードで走るためのトレーニングなんかまったくできません。そんな状態で日にちはどんどん経過していきます。
唯一の光明は月間走行距離がようやく100キロを超えたことでしょうか。月間走行距離にはあまりこだわらない私ですが、月間100キロにも届かない月というのは走行日数も少なくなります。走行距離よりも走行日数の少なさが走れる体作りには問題だと私は思っています。最低でも月間100キロを走るくらいの日数は走っておきたいところです。
でも昨年12月に右膝を故障して以来、月間100キロを超えた月はありませんでした。その理由は様々ありますが、走れる条件の日でもサボって走らなかったということが一番の問題でした。
今月はともかくそういう日が少なくなるよう、長い距離を走れそうにない日でもちょこちょこと走るようにしました。その甲斐あって、大会前日の7月25日に今月の走行距離がようやく100キロを超えました。
しかしのんきに喜んで入られません。大会前日ということもあってどのくらいのペースで走れるかつかんでおこうと、今年初めてのスピード練習としたのです。約6.5キロの距離を全力で走ろうと。
ところがその結果は芳しいものではありませんでした。私は練習では本番のペースで走れないタイプであり、どんなに早く走ってもキロ5分10秒前後でしか走れません。それでも翌日にキロ5分を切って走るためには最低でもキロ5分半を切って走っておかなきゃならないだろうと思っていました。
でも実際に走ったペースはキロ6分を切るのがやっとです。この状態では50分を切って走るのは大変難しそうです。52分くらいがいいところだったか・・・。そんな後悔に見舞われました。
ただ自分の現状を冷静に把握できたことは収穫でした。一か八かで優勝を目指して最初から突っ込むと大変なことになりそうです。ここは冷静に抑えてスタートし、最後まできっちりとした走りをすることを目指した方がよさそうです。そうすると50分を少しでも切るような走りができるかもしれませんから。
そんな作戦を決定しました。
さて当日を迎えましたが、今にも泣き出しそうな空模様です。雨も予想されていますが、雨量はさほど多くならないようです。昨年は大雨を理由にDNSしましたが、今年はそのような天気でもありません。予定通りに出発しました。
道中はなんとか天気がもっていました。ところが羽幌町に入るあたりから雨が降り始めます。それほど強い降りではないものの、ウェットレースは避けられないようです。せめてもの救いは気温が高いことでしょうか。
受付を済ませて参加者名簿を見ます。私が出場する成年男子B(10キロ)は参加者が19名です。ところが同じ年代カテゴリーでも6キロとなると参加者が4名です。入賞狙いをするなら来年こそは6キロだ!と毎回思うのですが、いざエントリーする段階になると10キロを選んでしまいます。
いつもは開会式やレセプションが行なわれる公園に敷物を敷いて陣取りますが、今年は雨模様なのでロビーで休むことにしました。
やがて開会式を行なうというアナウンスがありました。今年は悪天候のため、アリーナで開会式が行なわれます。(つづく)
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「宣言タイム制」というのは、あらかじめエントリー時に自分の走行タイムを予想して登録し、当日は時計を持たずに走って実際の走行タイムとの誤差が少ない順に順位がつくという大会です。そのため速く走れない人でも優勝のチャンスがあるという、私のように日ごろは入賞のチャンスのないランナーにもチャンスがある貴重な大会です。
オロロンライン全道マラソンは、そんな貴重な大会です。今年で37回目を迎え、私も留萌に転勤してきた4年前から毎年エントリーし、今年で5回目のエントリーとなります。昨年は当日の大雨に怯んでしまってDNSとしましたが、一昨年は1秒差という好成績で優勝を飾りました。
宣言タイム制の挑み方は大きく分けて2通りあります。ひとつは全力で走ってどのくらいのタイムで走れるかという目標タイムを宣言する方法。もうひとつは自分で走るペースを決めてそこから宣言タイムを導き出す方法です。
私はいつも前者で挑みます。4年前と3年前は自己ベストに近いタイムを宣言したため、そこには遠く及ばず下位に低迷しました。2年前は3年前の走行タイムに近いタイムを宣言したところ、その作戦が大当たりして優勝しました。
今年はどうするか、大変迷いました。なにしろ今年はまったく走れていません。練習量が極端に少ないこともあって調子も上がらず、今の自分がどのくらいのタイムで走れるか、見当もつかなかったのです。2年前は47分05秒という宣言タイムに対して47分06秒で走りました。このときも全力で走った結果がこれでした。そう考えると、今年の状態ではこれよりかなり遅くしないと走りきれないでしょう。
冷静に考えると、50分を切るのは難しいのではないかと思えます。それならいっそのこと、キロ5分半のイーブンペースで走る想定で55分くらいにしようか、ということも考えました。
でも・・・。
こんなランナーでもプライドが邪魔をしてしまうのです。10キロならばキロ5分を切って走りたいと。49分55秒でもいいから、50分を切るタイムを宣言しようと思いました。
エントリーの締め切りは6月末です。大会までは1ヶ月あります。その1ヶ月の上がり目も考えて、そんなギリギリではなくもっと早いタイムを宣言しておかないと、私は油断してサボってしまうおそれがあります。
ということでもう少しハードルを上げて48分台後半にすることにしました。そこで決めたのが48分48秒です。「あれっ?俺は宣言タイムを何分にしたんだっけ?」ということがないように覚えやすいタイムにしました。
こうしてようやくエントリーをしたのが6月も終盤になってからでした。エントリーをするということは早々と決まっていたのに、宣言タイムをどのくらいにするかがなかなか決まらず、エントリーをできませんでした。普通のマラソン大会は号砲とともにレースが始まります。でもこの大会は、エントリーの時点からレースが始まるのです。そのくらい、宣言タイムをどうするかは重要な要素になります。
宣言タイムが決まった私は練習に励みました。とはいっても、この大会の好結果を目指すためのトレーニングというわけではありません。なにしろ走っていませんから、走る体を作るためのトレーニングです。練習不足は正直に現れ、走り出してすぐ呼吸が苦しくなったり足がつらくなったり、そんな状態が続きました。ゆっくり12、3キロを走るのが精一杯で、キロ5分を切るスピードで走るためのトレーニングなんかまったくできません。そんな状態で日にちはどんどん経過していきます。
唯一の光明は月間走行距離がようやく100キロを超えたことでしょうか。月間走行距離にはあまりこだわらない私ですが、月間100キロにも届かない月というのは走行日数も少なくなります。走行距離よりも走行日数の少なさが走れる体作りには問題だと私は思っています。最低でも月間100キロを走るくらいの日数は走っておきたいところです。
でも昨年12月に右膝を故障して以来、月間100キロを超えた月はありませんでした。その理由は様々ありますが、走れる条件の日でもサボって走らなかったということが一番の問題でした。
今月はともかくそういう日が少なくなるよう、長い距離を走れそうにない日でもちょこちょこと走るようにしました。その甲斐あって、大会前日の7月25日に今月の走行距離がようやく100キロを超えました。
しかしのんきに喜んで入られません。大会前日ということもあってどのくらいのペースで走れるかつかんでおこうと、今年初めてのスピード練習としたのです。約6.5キロの距離を全力で走ろうと。
ところがその結果は芳しいものではありませんでした。私は練習では本番のペースで走れないタイプであり、どんなに早く走ってもキロ5分10秒前後でしか走れません。それでも翌日にキロ5分を切って走るためには最低でもキロ5分半を切って走っておかなきゃならないだろうと思っていました。
でも実際に走ったペースはキロ6分を切るのがやっとです。この状態では50分を切って走るのは大変難しそうです。52分くらいがいいところだったか・・・。そんな後悔に見舞われました。
ただ自分の現状を冷静に把握できたことは収穫でした。一か八かで優勝を目指して最初から突っ込むと大変なことになりそうです。ここは冷静に抑えてスタートし、最後まできっちりとした走りをすることを目指した方がよさそうです。そうすると50分を少しでも切るような走りができるかもしれませんから。
そんな作戦を決定しました。
さて当日を迎えましたが、今にも泣き出しそうな空模様です。雨も予想されていますが、雨量はさほど多くならないようです。昨年は大雨を理由にDNSしましたが、今年はそのような天気でもありません。予定通りに出発しました。
道中はなんとか天気がもっていました。ところが羽幌町に入るあたりから雨が降り始めます。それほど強い降りではないものの、ウェットレースは避けられないようです。せめてもの救いは気温が高いことでしょうか。
受付を済ませて参加者名簿を見ます。私が出場する成年男子B(10キロ)は参加者が19名です。ところが同じ年代カテゴリーでも6キロとなると参加者が4名です。入賞狙いをするなら来年こそは6キロだ!と毎回思うのですが、いざエントリーする段階になると10キロを選んでしまいます。
いつもは開会式やレセプションが行なわれる公園に敷物を敷いて陣取りますが、今年は雨模様なのでロビーで休むことにしました。
やがて開会式を行なうというアナウンスがありました。今年は悪天候のため、アリーナで開会式が行なわれます。(つづく)
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