frunブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
【2015.7 第78回ワグネル・ソサイエティ−・OBオーケストラを聴く】 (2015-7-5 7:02:28)
ニールセン「フェロー諸島への幻想旅行」
シベリウス ヴァイオリン協奏曲(Vn:大江馨)
シベリウス 交響曲第2番
指揮:新田ユリ
ワグネルOBオケを久々に聴いてきました。前回は2008年だったか、小野明子さんが弾くベートーヴェンのコンチェルトだったと思います
(これが私には涙が出そうになった名演でした)。
今回は大江さんの登場ということで、とても楽しみにしていました。日本音楽コンクールに彼は2年連続本戦出場。
1回目はメンデルスゾーンで入選、翌年はドヴォルザークで見事1位となりました。
このコンクールの本選に出るのは国内コンクールでは最も大変かと思うのですが、2年連続本戦出場というのは、
長くこのコンクールを聴いてきた私は大江さん以外に記憶がありません。
今回の演奏ですが、彼の音色は非常に細いというか、繊細で、また独特のビブラートも聴けました。彼の特徴です。
第2楽章が秀演でした。オケはパートによってはもう一歩!という部分もありましたが、全体に彼を支えよう、盛り上げよう!という色が
とても強かったです。
アンコールはバッハの3番ソナタから。
後半は交響曲第2番。私はシベリウスの交響曲はこの曲から入りましたが、今ではあまり好きではないので、久々に同曲を鑑賞しました。
ユリさんの思うシベリウスに何とか迫ろう!応えよう!という楽団員の想いがとても強く、それは特に第2楽章で圧巻でした。
私、第2楽章って、こんなに凄い音楽だったのか!と初めて知ったような次第。この曲を見直すきっかけとなりました。
ニールセンは初めて聴く曲でしたが、彼の交響曲や協奏曲で聞こえてくる様々な声がこの曲でも聴けて興味を持ちましたし、
またアンコールの「アンダンテ・フェスティーヴォ」も良かったです。
このアンコールが何というか、音大オケや大学オケとは違う、年齢を重ねた社会人ならではというか、渋い演奏で、
こういう演奏は若手では出来ないだろうな、と思いました。
大学を卒業し、社会人となって、団員誰もが忙しい日々かと思いますが、ワグネルでの結束力は深そうですね。今後も大曲があるようです。
今回は、Vlaの中谷様にお世話になりました。
execution time : 0.025 sec