（９）うに、うに、うに、うに、かに

　ゴールをすると回れ右をしてお辞儀をします。本当に苦しかったけど、達成感のある55kmでした。ドリンクを受け取ってりぷらの中に行きました。

　タイムはまったくわかりません。時計を見ると13時40分くらいになっていましたので、7時間30分台でゴールできたと思います。7時間台の前半でと思ってからの大失速でした。

　そのままホールに行き昼食をいただきます。ごはんと豚汁とたくあんと焼き魚。レース中は餅とチョコしか食べていなかった私にはご馳走です。

　食べ終えてから荷物を持って温泉への送迎バスに乗り込みます。そして利尻富士温泉へと向かいました。

　温泉はランナーで溢れかえっています。そこで汗を流し温泉につかり命の洗濯をします。

　洗濯の仕上げは生ビールです。中ジョッキを1杯頼んで飲み干します。

　温泉からりぷらに戻るバスも出ていますが、ここからペンションまでは歩いて帰ります。そして部屋にたどり着くと、完走パーティーまでのわずかな時間、手足を伸ばしてゆっくり休みます。

　完走パーティーは乾物主体となります。ですがここでのメインはうに汁です。



　このうに汁、例年よりもうにがたっぷり入っていました。とても美味しくいただきました。そのほか昼の豚汁の残りなどで腹を満たしていきます。

　飲み物も最初はクリアアサヒでしたが、いつのまにかスーパードライになりました。美味しいビールと美味しい食べ物。幸せな時間を過ごしました。

　やがて速報版リザルトが配布されます。これでようやく自分のタイムがわかると思って見てみると、何度見ても私の名前がありません。たしかにゴールをしたような記憶があるのですが・・・。あれは夢だったのでしょうか？

　どうやら速報版では若干の漏れがあったようで、数日後に掲載されたリザルトには名前がありました。記録は7時間38分00秒。どうにか7周目の完走を果たしました。利尻の風人となるために、残すところは3周です。

　お開きになることには全身に疲労が回ってしまい、恒例となっているビールタワー作りには参加できずにペンションに戻りました。ベッドに横になってテレビを入れていたのですが、大河ドラマが始まる前に寝落ちしてしまいました。

　翌朝も全身が痛くてたまりません。しかし利尻での最後の食事が待っています。オプションの生うに丼付きで。



　至福の食事を済ませたあと、フェリーターミナルまで送ってもらいます。フェリーに乗船後はデッキに出て、黒川実行委員長はじめ皆さんのお見送りを受けます。





　こうして見送られると、「来年も帰ってくるぞ〜！」という言葉が自然と出てきます。こうしてまた今年も島を後にしました。

　稚内についてからは、稚内駅に行きかにつめ弁当を買いました。一昨年の帰りに買ってすっかりお気に入りになってしまい、今日の昼はこれと決めていました。



　初日の昼はうにめし丼で夜はうにぎり。

　2日目の夜はうに汁。

　3日目の朝は生うに丼で昼はかにつめ弁当。

　うに、うに、うに、うに、かに、のラインナップとなりました。

　今回は完走も危ぶまれる状態でしたが、終わってみると一昨年よりもいいタイムで完走できました。そんな達成感があるおかげで、今日の生うに丼もかにつめ弁当も大変美味しくいただきました。

　来年もまた美味しいうにとかにを食べられるよう頑張りたいと思います。（おわり）

利尻島一周悠遊覧人G　7周の記録

第6回（2006年）　8時間46分35秒
第7回（2007年）　6時間56分45秒
第10回（2010年）　6時間15分56秒
第11回（2011年）　6時間52分12秒
第12回（2012年）　6時間14分49秒
第13回（2013年）　7時間57分44秒
第15回（2015年）　7時間38分00秒


（１）2年ぶりの利尻
（２）今年もうにぎり
（３）順調なすべり出し
（４）北のいつくしま弁天宮
（５）消耗が始まる
（６）休憩の連続
（７）ついにバッテリー切れ
（８）ゴールは全力疾走で


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