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  ホーム >> frunブログ集 >> 全力を 出した証の 大失速〜第15回利尻島一周悠遊覧人G完走記6

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link Road to SAROMAN BLUE Road to SAROMAN BLUE (2024-10-10 15:00:05)

feed 全力を 出した証の 大失速〜第15回利尻島一周悠遊覧人G完走記6 (2015-6-16 21:30:39)

(6)休憩の連続

 オタトマリ沼ではまず一目散にトイレに向かいます。そしてトイレを済ませて外に出ると、1人のツアー客の方に話しかけられました。

 「島を一周ってどのくらい走るの?」

 「55キロです」

 「うわあ、すごいな。頑張ってくださいね」

 「ありがとうございます」

 オタトマリ沼にはツアー客の皆さんも大勢いますから、毎年のようにこういう会話をしています。

 オタトマリ沼の楽しみの一つが熊笹ソフトですが、小銭を持ってこなかったため買えません。ですが私はベンチに座ってのんびりと景色を眺めていました。

オタトマリ沼

 ここまで33kmくらい。残すところは約22kmです。ほぼハーフマラソンの距離と思うとかなり気が楽になってきました。

 しかし体は明らかに限界が近づいています。第5チェックポイントで休憩した後に復活したように、ここでも2匹目のドジョウを狙ってしっかり休憩します。ですがなかなか回復しません。

 とりあえず35kmまではあとわずかです。そしてそこから第8チェックポイントまでは0.9kmです。第8チェックポイントまでは走ることにしましょう。

 ここでブログを1本上げてからリスタートしようと思いました。ところがなかなかあげられません。圏外ではありませんが電波状況はよくないようです。何度か試みましたがエラーの連続で、仕方なく諦めました。

 ところがこのとき、ある大変なことに気づいてしまったのです。スマホのバッテリーがあまり残っていません。このままではアプリも最後までもつかどうか・・・。ブログをあげようと悪戦苦闘して無駄にバッテリーを消耗したことを後悔してしまいました。

 コースに戻るとすぐに上りです。歩けると思ったのですが、途中で写真を撮っている方がいます。この大会ではコース途中で地元写真館の方が写真を撮影しており、あとから送っていただけます。2年前に参加したときに送っていただいた写真は、いろいろな場面でプロフィール写真として使わせてもらいました。

13th南浜湿原

 歩いているところより走っているところを撮ってもらいたいです。ということで、カメラマンさんのところまでは無理をして走りました。そして通過後、歩き始めました。

 上りで休めば下りは回復しています。でも下りは足にかかる負担が大きいため、いかにその力を逃がしてやるかが問題です。そのあたりは慎重に対応しました。

 アップダウンを繰り返しながら鬼脇の市街地にさしかかります。ここに35km地点がありました。15kmまで走ればいいはずが、そこからさらに20kmも走ってしまいました。その分だけ貯金もたっぷり膨らんでいます。残りは20kmです。すでに全体の6割以上を走り終えました。

 ほどなくして第8チェックポイントに着きました。ここが35.9km地点となります。残り20kmを切りました。

 オタトマリ沼でしばらく(おそらく10分以上)休んだばかりですが、ここでもまた休んで体力を回復したいところです。でもここは市街地ということもあり、チェックポイントのスタッフも多く、しかも小学生の子供たちも大勢応援に出てきています。あまり情けない姿を見せたくありません。

 そのようなこともあってか、例年ここではあまり長時間の休憩はしません。今年もスポーツドリンクでのどを潤し、餅でおなかを膨らませて、すぐにコースに復帰します。そんな私を小学生たちは併走しながら応援してくれます。

 鬼脇の市街地を抜けました。これまで島を6周しましたが、ここからが精神的にも非常に苦しいところです。大きな市街地は鬼脇が最後です。そのためもあって、ここから雄忠志内までは非常に単調な景色が続きます。そのため走っても走っても景色が変わらず、気持ちが折れていきます。

 35kmから40kmのラップはいつもかなり時間がかかってしまいます。気持ちが折れて失速してしまうというのもあるでしょう。でもそれにしてもいつも落ち込みが大きいので、このあたりの距離表示を私は疑っています。真相はわかりませんが、40km地点はなかなかやってこないということをしっかりと自分に言い聞かせました。

 そういう精神的につらい箇所だけに、ここで歩いてしまうと気持ちはますますつらくなります。歩いても歩いても同じ景色で、堂々巡りをしているような気になってしまうのです。だから私は、ゆっくりでもいいからと走り続けました。

 今にして思えば、あのギリギリの状態でこの精神的に苦しい区間でよく歩かずに走り続けたと思います。そのかわりちょっとでも上り勾配になっていると、「ここは上りだから歩いていい」と堂々と歩きましたが。

 本当に長い長い5kmでしたが、40km表示を目にしたときは本当に安心しました。このとき、時間は5時間をちょっと回ったくらいだったと思います。制限時間の約半分で40kmまでやってきました。残り15km。5kmを45分というワッカペースで進んだとしても7時間30分を切る計算になります。

 40km地点を過ぎてまもなく第9チェックポイントがありました。リザルトによると到達タイムは5時間12分27秒だったようです。私はベンチに腰をおろし回復を待つことにしました。(つづく)


(1)2年ぶりの利尻
(2)今年もうにぎり
(3)順調なすべり出し
(4)北のいつくしま弁天宮
(5)消耗が始まる


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