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『公務員ってなんだ?』 (2015-2-17 16:34:16)
『公務員ってなんだ? ~最年少市長が見た地方行政の真実~ (ワニブックスPLUS新書) 』
著者の熊谷俊人千葉市長をtwitterで見かけて、ずいぶんまっとうでいいことを言う市長さんだなと思っていた。著作がでていることを知ったので、読んでみた。
大財政赤字でも、たいていの市長は選挙民に「こういうことをやります」と公約して支持されると、いい顔をしてしまうこと。公務員は、たとえやばいと感じても、選挙で選ばれた人の方針にはさからえないこと。なるほど、こういうことは気がつかなかった。でも、そうやってふくれあがる財政赤字のつけは、けっきょくは市民にはねかえってくるのだ。
人口が減少して財政難の時代に、「これをやれ、あれもやれ」では、成り立たない。何を捨てて何を優先するかだというのは、本当にその通りだと思う。ゴミ処理に多額の費用がかかっていることを、市民は自覚したほうがいい。ゴミの分別をきちんとやるかわりに、保育所や高齢者施設が充実するなら、そのほうが絶対にいい。
ただ、熊谷市長が本当に偉いところは、市民がわかっていないとか、公務員がなっていないとか言わないで、わかるように説明したり、納得できるように交渉したりするところだと思う。批判ばかりでは、何も前に進まない。自分の選挙区にこんな政治家がいたら支援したいなあ。
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