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  ホーム >> frunブログ集 >> 【高関健 指揮 ザ・シンフォニカ 第57回定期を聴く】

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feed 【高関健 指揮 ザ・シンフォニカ 第57回定期を聴く】 (2015-2-15 18:23:58)
数多くのプロオケの指揮台に立ち、また藝大、桐朋、国立等で指導されている高関さん、アマオケとの共演は新交響楽団以外は知らないのですが、
今回、いよいよシンフォニカに初客演。

ドビュッシーの「イベリア」とブルックナー8番の組み合わせ。私は1980年代に日本フィルを指揮した第9番、昨年の国立音大との第7番を聴き、
今回の第8番で高関さんによるブルックナー後期3大交響曲の鑑賞完結です。

オケは対向配置。高関さんは基本、いつも対向配置のような気がします。

「イベリア」では管楽器群の高い技量を感じる演奏。数年前の「ローマの祭り」を思い起こすような快演でした。

ブルックナー8番は1890年ハース稿を基本にした演奏でしたが、冒頭直後、低弦のテーマに通常はクラリネットが呼応するところ、
ファゴットが発しました。ここをファゴットで返すのは、チェリビダッケの解釈だったと思います。
それはチェリビダッケ独自の考えで、譜面をいじったと思っていましたが、譜面の分析に鋭い高関さんがそうしたということは、
何かしら強い根拠があったように思えます。この冒頭だけではなく、何ヶ所か、日頃耳にする版と違う部分がありました。


願わくば、今日配布されたプログラムに、高関さんの持論を載せて欲しかったです。

「イベリア」ではHnは左位置でしたが、8番では右にしたのも興味深かったです。

第2楽章のHn信号は、少し発音が遅く感じる部分もありました。
また第2楽章は少しゆっくりめのテンポで、例えば、第1楽章より時間をかけるカラヤンの解釈に近い雰囲気もありました。

第3楽章は秀演。第4楽章では若干、金管に疲れを感じましたが、何せ長い曲ですからね。
この楽章の後半、本当にラスト近くで、1stVnと2ndVnにズレを感じました。これは対向配置の影響もあったように思えます。

対向配置での演奏は、音大オケでも苦労しています。指揮者を挟んでアンサンブルするわけで、かなりの技量集団でも時に苦しむ時があります。

ただ全体に説得力ある演奏で、単に熱演!で終わるアマオケとは違うわけで、この交響曲をもっと深く知ってみたいという印象を
強く残してくれました。

そういうアマオケがシンフォニカであり新響であり都民響なわけです。

今回は前回の「英雄の生涯」で伝説というか驚異のソロを奏でた女性はコンマスサイド。
ご主人がコンマスでした。最強のご夫婦ですね。私は前回の印象が強く、どうしてもサイドを見ていましたが(^^;)。

あ、時々、Vlaの某女性も見ていましたけど(^^)

チェロも名手揃いで。本当に素晴らしいオケです。

フライングブラヴォーはなかったですが、拍手はあと1,2秒待って欲しかった。
1F後方から聞こえました。シンフォニカが「パルシファル」をやった時も拍手が早かった。もしかして同一人物かもしれません!!

それと、小学生低学年のお子さんを連れたご夫婦が何組か..。声を出したりして、やはり途中退出となってしまいましたが、
これは何度も書いているように、負荷強すぎ。恐らく団員さんの親戚関係かと思いますが、小学生低学年のお子さんには、
90分等の大交響曲は無理でしょう。

次回は「不滅」とシベ1とのこと。今日のTimp奏者の4mvはお見事でした。次回もその方が叩くかわかりませんが、
このオケはPerc.も名手揃いなので楽しみにしています。



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