昼にも取り上げたこの問題ですが、大会主催者の責により大会を開催できなくなったわけですから、当然参加料は返金されるべきもので、主催者からも返金すると表明されています。

　返金の方法は口座振込にするということで、口座番号を連絡せよということでした。しかしこうした問題を起こした、実態すらあやふやな団体に口座番号を教えられるかという問題も指摘されていました。

　一方、この大会はRUNNETを通じて募集されていましたから、RUNNETの審査体制に対する不信の声も見かけています。RUNNETでは書類審査を行っており、その審査は通っているのでRUNNETを通じてエントリーを募集したということのようです。

　また当初RUNNETには主催者から示された返金の方法についてそのまま同じものを掲載していましたが、今日の時点では【たいせつなお知らせ】として以下のような内容が載せられていました。　

https://runnet.jp/form2/fm/20141222

　RUNNETとしても、エントリー手続きの代行業務を担当しているわけですからそれ相応の責任もあるでしょう。それだけにここに書かれているように返金についてはRUNNETが行うというのは、妥当なことと思います。

　その一方で、「RUNNETに載っているから安心だと思った」というのは、私たちランナーの中にあるRUNNET信仰への警鐘ともなるでしょう。ついついここに載っている大会は安全な大会だと思い込んでしまうんですよね。今までも運営がずさんで大会後に酷評される大会はありましたが、大会が行われないほどずさんな大会というのは初めてのことですから。

　マラソンブームの中にいるのは善意の人ばかりではありません。そんな当たり前のことを、私たちはついつい忘れていたのかもしれません。

　RUNNETの審査体制や対応に対する不満の声もたくさん見かけます。当然、RUNNETも改善すべき点は早急に改善して、返金等のなすべき対応はすべてきちんとしていただかなければなりません。しかし私たちランナー自身も、おかしさを見抜く目を養っていく必要もあると思います。現にこの大会は、事前に胡散臭さを指摘していたサイトもあり、しっかりと見抜いていた方もいるということですからね。