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【佐藤和男・真岡市民交響楽団、2014.12.13「第九」を聴く その2】 (2014-12-14 15:58:04)
2014.12.13 真岡市民会館 午後2:00開演
「真岡市民の歌」(指揮:オーケストラ団員)、ブラームス大学祝典序曲、ベートーヴェン交響曲第9番
指揮:佐藤和男
独唱:S:上田純子、A:枡田明美、T:川久保博史、B:寺田功治
合唱:真岡市第九合唱団
管弦楽:真岡市民交響楽団
第3楽章・第4楽章の模様が既にアップされています。
こちら
感想は「第九」のみ記します。
私がこのオーケストラを初めて聴いたのは2007.12.8に真岡市民会館で行われた第38回定期演奏会。その時のプログラムは
・ブルックナー:序曲ト短調
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調(Vn:村岡聖子)
・チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調
指揮は今回の第九同様、佐藤和男先生
それ以降、ほぼ毎回聴いてきました。2011.3.11でホールが損傷してからは代替会場で開催となるも鑑賞を続けました。
代替会場の一つ.二宮のホールのあの恐ろしい響きは忘れられません。
ホールがリニューアルしたのが今年の6月。復旧までこんなにかかるとは思いませんでした。
ホールはとても綺麗になり、以前の昭和風の建物という感がかなり減りました。トイレも完全リフォーム、楽屋への通路も同様。
客席の椅子も..、音響も良くなりました。
団員達がステージに上がったのを見て、この数年間、本当に大変だったろうなぁ..という想いが強くわき出ました。
さて「第九」の演奏ですが、演奏は何か独特の強調するような解釈はあまり感じず、またテンポ等はカラヤンに似ているような気がしました。
ただ欲を言えば、第1楽章の低弦の鳴りがもう一歩(でもトップの男性はかなり上手かったです)、同じく第1楽章後半の一つの
クライマックスでのティンパニはもう少し聞こえても良かったように感じました。
今回、配置的にティンパニはCbの後ろになったので、その影響もあったのかもしれません。
第3楽章では弦の艶がもう少し欲しかったですが、ここは市民オーケストラですから、限界もあるわけで。
ただ音程を意識して弾こうという意志は強く感じました。コンミス中心に頑張って練習したと思います。
あとは管の一部にもう少し甘い音色があれば..と感じました。やや硬質な音色で、オケ全体に溶け込んでいない部分もありました。
第4楽章、トルコマーチが始まってテノールソロが歌い出す場面ところなんですが、ここは木管がやや強すぎて
テノールソロがやや埋もれていたように思えました。
私の席の関係もあったのかもしれません。いや、逆に木管を強調する解釈だったのかもしれませんが。
そして全体合唱、この楽章前半のクライマックスですが、ここは発音とか音程とかもはや、そういうことを言いたくない、
立派な歌唱だったと思います。市民の第九、ここにあり!という印象。
女声合唱は、この楽章後半の方が更に良かったように思えました。
曲の終始部への突進は、この数年間の辛さを吹き飛ばしたかのような「炎」の演奏。
ソリストではバリトンの寺田さんが、抜群。今年の小澤音楽塾の「フィガロ」公演のカバーキャストの1人でもありました。
ソプラノの上田さん、アルトの枡田明美さんは共に真岡女子高校で学び、その後、音大に進み卒業。
まさに地元の音楽家中心でこの大曲を演奏したわけです。
合唱団については、見た限り、平均年齢がかなり高そうに感じました。
プログラムに合唱団員、一人一人の一言メッセージが載っていましたが、「60歳にして初挑戦!」「還暦祝いで第九を歌います」
「人生最後と思い、参加します」等々、年輩者の意気込み多数。
合唱団、独唱者達は第2楽章演奏後に舞台登場。椅子はなくずっと立ちっぱなしです。
ずっと立っていて大丈夫かな?と少し心配しましたが、そんな弱い方々は皆無でした。
ただ、私は「第九」の合唱団って最初は座っていて、第4楽章のオケが歓喜主題等を奏でて、また冒頭のPrestが戻ってくる直前の
ティンパニの雷鳴と共に全員が一気に立ち上がる!!というあのスタイルが大好きです。
市民オケ、市民合唱団で「第九」を演奏するのはとても大変なことです。以前にある指揮者が「手が10本あっても足りない」と
おっしゃっていたこともありました。
佐藤先生も本当にお疲れさまでした。楽屋でお会いしたのですが、まだかなり放心されていらっしゃいました。
真岡市民交響楽団、ここに完全復活!
「真岡市民の歌」(指揮:オーケストラ団員)、ブラームス大学祝典序曲、ベートーヴェン交響曲第9番
指揮:佐藤和男
独唱:S:上田純子、A:枡田明美、T:川久保博史、B:寺田功治
合唱:真岡市第九合唱団
管弦楽:真岡市民交響楽団
第3楽章・第4楽章の模様が既にアップされています。
こちら
感想は「第九」のみ記します。
私がこのオーケストラを初めて聴いたのは2007.12.8に真岡市民会館で行われた第38回定期演奏会。その時のプログラムは
・ブルックナー:序曲ト短調
・メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調(Vn:村岡聖子)
・チャイコフスキー:交響曲第4番ヘ短調
指揮は今回の第九同様、佐藤和男先生
それ以降、ほぼ毎回聴いてきました。2011.3.11でホールが損傷してからは代替会場で開催となるも鑑賞を続けました。
代替会場の一つ.二宮のホールのあの恐ろしい響きは忘れられません。
ホールがリニューアルしたのが今年の6月。復旧までこんなにかかるとは思いませんでした。
ホールはとても綺麗になり、以前の昭和風の建物という感がかなり減りました。トイレも完全リフォーム、楽屋への通路も同様。
客席の椅子も..、音響も良くなりました。
団員達がステージに上がったのを見て、この数年間、本当に大変だったろうなぁ..という想いが強くわき出ました。
さて「第九」の演奏ですが、演奏は何か独特の強調するような解釈はあまり感じず、またテンポ等はカラヤンに似ているような気がしました。
ただ欲を言えば、第1楽章の低弦の鳴りがもう一歩(でもトップの男性はかなり上手かったです)、同じく第1楽章後半の一つの
クライマックスでのティンパニはもう少し聞こえても良かったように感じました。
今回、配置的にティンパニはCbの後ろになったので、その影響もあったのかもしれません。
第3楽章では弦の艶がもう少し欲しかったですが、ここは市民オーケストラですから、限界もあるわけで。
ただ音程を意識して弾こうという意志は強く感じました。コンミス中心に頑張って練習したと思います。
あとは管の一部にもう少し甘い音色があれば..と感じました。やや硬質な音色で、オケ全体に溶け込んでいない部分もありました。
第4楽章、トルコマーチが始まってテノールソロが歌い出す場面ところなんですが、ここは木管がやや強すぎて
テノールソロがやや埋もれていたように思えました。
私の席の関係もあったのかもしれません。いや、逆に木管を強調する解釈だったのかもしれませんが。
そして全体合唱、この楽章前半のクライマックスですが、ここは発音とか音程とかもはや、そういうことを言いたくない、
立派な歌唱だったと思います。市民の第九、ここにあり!という印象。
女声合唱は、この楽章後半の方が更に良かったように思えました。
曲の終始部への突進は、この数年間の辛さを吹き飛ばしたかのような「炎」の演奏。
ソリストではバリトンの寺田さんが、抜群。今年の小澤音楽塾の「フィガロ」公演のカバーキャストの1人でもありました。
ソプラノの上田さん、アルトの枡田明美さんは共に真岡女子高校で学び、その後、音大に進み卒業。
まさに地元の音楽家中心でこの大曲を演奏したわけです。
合唱団については、見た限り、平均年齢がかなり高そうに感じました。
プログラムに合唱団員、一人一人の一言メッセージが載っていましたが、「60歳にして初挑戦!」「還暦祝いで第九を歌います」
「人生最後と思い、参加します」等々、年輩者の意気込み多数。
合唱団、独唱者達は第2楽章演奏後に舞台登場。椅子はなくずっと立ちっぱなしです。
ずっと立っていて大丈夫かな?と少し心配しましたが、そんな弱い方々は皆無でした。
ただ、私は「第九」の合唱団って最初は座っていて、第4楽章のオケが歓喜主題等を奏でて、また冒頭のPrestが戻ってくる直前の
ティンパニの雷鳴と共に全員が一気に立ち上がる!!というあのスタイルが大好きです。
市民オケ、市民合唱団で「第九」を演奏するのはとても大変なことです。以前にある指揮者が「手が10本あっても足りない」と
おっしゃっていたこともありました。
佐藤先生も本当にお疲れさまでした。楽屋でお会いしたのですが、まだかなり放心されていらっしゃいました。
真岡市民交響楽団、ここに完全復活!
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