いくつか秋の公演があったのですが、気が付けば11月も終盤。いよいよ、『猫会議、師走の京都で伊藤比呂美に会ふこと ?『読み解き「般若心経」を読み解く?』』の稽古も佳境に入ってきました。

タイトルに「般若心経」という言葉が入っていますが、仏教を説こうというものではありません。原作は、詩人・伊藤比呂美さんがお母様を亡くされた時のエピソードを中心に書かれた随筆（朝日新聞出版刊）であり、「生と死と人生」を見つめる物語です。詩人が織りなす言葉たちのリズムや美しさを楽しんで頂けると思います。

さらに今回は、これまでの朗読作品とは一味もニ味も違った演出になっています。いうなれば、観客に向けて文章を伝えることの前にまず「人々(出演者たち)がいる亅ということなのです。その「人々」が伊藤比呂美さんの文章に「出会う」ことから始まり、一人一人が文章を声に出して読み、体に感じる中で、少しずつ表情や声が変化していく過程を見て頂きます。そこから「舞台と客席にいる私たち自身のドラマが立ち上がっていく…」という仕掛けになっており、きっと楽しんで頂けると思います。

◎日時：2014年12月6日(土)午後6時開演

◎会場：京都府立文化芸術会館［ホール］

◎出演：飛鳥井かゞり、阿部達雄、市川真美恵、上杉逸平、

　　　　小池貴史、小島英裕、佐々井泰子、千種みねこ、

　　　　中田達幸、分寺裕美 ／ 伊藤比呂美

◎料金：前売・予約：3,000円（当日3,500円）

　　　　小中学生1,800円均一

　　　　「Corich」のページもご覧ください

原作者の伊藤比呂美さん自身、様々なところで自作の朗読をされていますが、今回、私たちの舞台に出演して頂くためにカリフォルニアから駆けつけてくださいます。スタッフも京都のトップメンバーばかり。そんな特別な1回きりの公演です。お観逃しなく!!!