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三度目の 正直めざし 全力で〜2014フードバレーとかちマラソン完走記6 (2014-11-15 0:13:03)
(6)孫姫とのゴール
残りは3kmあまりです。ここまでのタイムは1時間27分39秒です。キロ5分ペースに落ちたとしても目標をクリアできます。娘たちには「1時間40分から45分でゴールする」と強気の宣言をしていましたが、どうにかその宣言どおりに走れそうです。
しかし油断はできません。ここまでいいペースで走れているものの、体はほとんど限界です。足を前に運ぶのも正直厳しくなっています。そのため余力を残していてラストスパートをするランナーには抜かれるようになって来ました。
軽々と抜き去っていくランナーに少しでも食い下がろうと目標にして追いかけます。そうすることで自分のペースが落ちることを食い止めます。あとはやはり沿道からの声援が頼りです。19km地点の前で「あと2kmだぞ」と応援してくれる人には「いやいや、まだ2km以上あるから」と心の中では突っ込みながら、「ありがとう」と手を振って応えます。
19km地点のラップは4分46秒でした。落ち込みを最小限に食い止めています。この状態でこのラップを刻んでいるとは、自分の粘り強さを自画自賛したくなりました。でもこの粘り強さを引き出してくれているのは、沿道で応援してくれる皆さん、ブログを見ながら応援してくれる皆さん、そしてゴールでじいじの帰りを待っているであろう孫たちの力です。
帯広競馬場の前も通過して徐々にゴールが近づきます。しかし足はどんどん動かなくなります。沿道からの声援にはなんとか笑顔で応えますが、周りの様子もなかなか目に入らなくなってきました。
時計を見るとラップは5分を超えています。でも前をいくら探しても20km地点の表示はありません。どうやら周りが見えなくなって見落としたようです。いや、きっと声援に応えるのに夢中で見落としたのです。そういうことにしておきます。
中央駐車場の角まで来て左折をします。沿道には今までにも増して大勢の皆さんが詰めかけています。私は最後の力を振り絞って手を振りながら声援に応えます。それと同時に少しペースを落としてクルージングに入ります。もうここまで全力で走ってくれば、あとはウイニングランでもいいでしょう。それと同時に孫の姿を探します。
その先の交差点を右折するとゴールまで約200mです。その交差点のところに、奥さんと娘と孫たちがいました。孫たちは応援してくれているものの、いつもと比べるとおとなしく感じます。
それでも上の孫姫に「じいちゃんと一緒に走るか?」と聞くと頷きます。「よし、じゃあ一緒に走ろう」と言って、コースに引っ張り出しました。
あとは最後の200mをゆっくりと手をつないで走ります。2年前の第1回大会に出場したときからこうして孫姫とともにゴールするのを楽しみにしていた私です。3度目の挑戦で、ようやく夢が叶いました。
孫姫のペースに合わせてゆっくりゴールします。おそらく30秒近いロスタイムがあったでしょう。それでもゴールタイムは1時間42分52秒と、目標を大きくクリアしました。
ゴール後、やってきた娘に孫を返し、私は完走証を受け取った後、ダウンジョグをしながらホテルに戻ります。
部屋で入浴着に着替えた後、大浴場で入浴をし、着替えて孫たちと合流します。それから「ふじもり」に行って昼食とします。
昼食後は孫たちと別れ、六花亭に行きサクサクパイを食べました。パイのサクサク感を保つため賞味期限が3時間というこのお菓子は、帯広に来た時しか食べられません。
それからホテルに戻り一息ついた後、夕食は平和園に向かいます。参加賞としていただいたまんぷくチケット(1,200円分)もここで使う予定でした。
ところが本店に行くと大勢のお客さんが待っています。9組が待っていて私たちは10組目とか。これではいつまでかかるかわかりません。諦めて近くにある東銀座店に行ってみました。するとこちらも満席ですが、50分程度の待ちで案内できる見込みとか。おそらく本店よりは早いでしょう。待つことにしました。
1時間近く待って、案内されたらまずはビールです。
それから肉をたらふく食べました。まんぷくチケットのおかげで安く食べられて嬉しかったです。
翌日は朝にまた孫姫たちの顔を見に行った後、大荒れの天気の中を留萌まで帰りました。昼食は久しぶりに富良野の支那虎に立ち寄り、支那そばを食べました。
留萌が近づくにつれて大荒れの天気となり大変でしたが、無事に到着して今回の遠征を終えました。
聞いたところでは、下の孫姫もじいちゃんと一緒に走りたがっていたとか・・・。となれば来年の目標はただ一つです。来年は両手に花でゴールします。(おわり)
(1)走る前からヘトヘトに
(2)一歩を踏み出す
(3)ペースがなかなかあがらない
(4)ハイタッチの力
(5)スイーツエイドに救われて