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三度目の 正直めざし 全力で〜2014フードバレーとかちマラソン完走記4 (2014-11-8 23:56:01)
(4)ハイタッチの力
帯広南商業高校のグランド横を通ります。反対側の車線の沿道には、帯広南商業高校のチアリーディング部と吹奏楽部の皆さんがスタンバイをしています。そして往路のランナーにも声援を送ってくれています。それに手を振り応えながら通過しました。
この応援は復路の13km〜14kmくらいの地点になるでしょうか。苦しくなり始めるあたりの地点だけに、この応援でもらう力というのは大変重要になります。
8kmのラップは4分51秒でした。まずまずのペースです。そしてこのコース最大の山場ともいえる栄通の上り坂に差しかかりました。数百mで20mほど上る急坂をどう上がるかが大きなポイントです。ただ上るだけではなく、後半に向けて余力も残しておかねばなりません。
どうにか急坂を上り終えましたが、そのあとも10.4km地点の折り返し点までは緩い上り坂が続きます。9kmのラップは5分12秒でした。あの急な上りがあって前のラップより20秒程度の遅れならば及第点でしょう。
急な上りを過ぎるとそのあとの緩い上りも平坦か下りのように感じます。調子に乗って走っていると、10kmのラップは4分43秒まで上がってしまいました。
さすがにこれは速すぎるか?と思いましたが、これでも10kmの通過タイムは50分08秒です。まだキロ5分を超えています。このままでは目標タイムをクリアするのも難しそうです。今も無理をしてペースを上げたという感じはありません。このまま体が望むペースで走り続けることとしました。
やがて折り返し点に到達します。ここを回ると復路は緩やかな下り坂です。ですから体はますます楽になりスピードに乗ったような気がします。気のせいかもしれませんが、いい気持ちで走ることは大切です。
帯広の森運動公園へ曲がるまでの区間、往路には多くの仲間の顔を見つけました。そんな方々とエール交換をし、その都度力をもらったような気持ちになりながら走ります。11?のラップは4分38秒と上がっていました。ここでタイムは54分46秒となり、平均ラップはようやく5分を切りました。
運動公園内に設けられている給水所のところを回って再び栄通に向かいます。
12kmのラップは4分39秒とペースは変わりません。ところがこのあたりで、私は嫌な感覚に襲われます。ペースは保ってきましたが、足が上がらなくなってきているのです。
ハーフマラソンでは、15kmくらいから足が上がらなくなることは覚悟しています。ピパオイヘルシーロードレースでもそうでした。足が上がらなくなってからの終盤は、いかに気持ちを切らさないようにしながら耐えていくか、が問題になってきます。
それも残り5〜6kmと思えるからこそ耐えられることです。これが12kmくらいで足が止まると、残りはまだ9kmあります。さすがにこれは・・・。前半突っ込んだツケです。でもそれは覚悟して突っ込んだはず。あとはどうにかもたせるしかありません。
幸い13kmの手前には往路で苦しめられた急坂があります。復路ではこれが急な下り坂となりますから、疲れた足には応えますがラップは落ちません。ラップさえ落ちなきゃ気持ちで負けることはありません。13kmのラップは4分32秒と最速ラップを出しました。
しかし栄通からアルバータ通に入ると、体は急に重くなったように感じます。緩やかに下り基調のはずですが、とても下っているとは思えません。
突っ込んだとはいえ、ここまでは比較的楽に走ってきました。でもここからは本当の苦しさとの戦いです。ここからが本当のレースです。
帯広南商業高校前にさしかかると、往路を走っているときに応援してくれていた帯広南商業高校チアリーディング部と吹奏楽部の皆さんが演技と演奏で応援をしてくれています。そうした応援の力を借りてなんとか乗り切るしかありません。
左端に寄って応援を一身に受けようというコース取りをします。するとチアリーディング部の皆さんはポンポンを持った手を差し出し、ハイタッチを求めています。私はすべての手にハイタッチをしました。吹奏楽部の皆さんも、手が空いている人は手を振って応援してくれます。もちろん私はそれに応えて、手を振りながら走ります。
私のような年寄りは、普段ならば女子高生から疎ましく思われるような存在です。女子高生の手に触れようものならその手首をつかまえられて警察に突きだされることでしょう。
ところが今日は、向こうから求められてハイタッチをしています。そんな皆さんの応援の心に感銘を受けながら走っていました。
14kmのラップは4分47秒でした。少し落ちてしまいましたが、このラップなら文句なしです。これも帯広南商業高校の皆さんの応援のおかげです。なんとかこの先も、ペースを落とさずに走りたいものです。(つづく)
(1)走る前からヘトヘトに
(2)一歩を踏み出す
(3)ペースがなかなかあがらない