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三度目の 正直めざし 全力で〜2014フードバレーとかちマラソン完走記2 (2014-11-6 0:04:48)
(2)一歩を踏み出す
朝方何度か目が覚めたものの、無理やり寝ていました。目覚ましをセットしていたのは5時30分です。でも目覚ましが鳴ってもそのままベッドの中にいました。
このホテルの朝食時間は平常ならば7時からです。しかし今日はマラソン参加者が多く泊っているからでしょう。6時からとなっていました。
6時に食べてしまうとスタート時点にはおなかが減り始めてしまいそうと思った私は、6時30分にレストランへ向かおうと思っていました。きっとマラソン参加者の多くは6時をめがけてレストランに行くでしょうから、30分くらい遅らせたほうが空いているだろうという計算もありました。
そのようなこともあり、6時になってからゆっくりとベッドを脱け出しました。
真っ先に外の様子を確かめます。空はどんよりと曇って今にも泣き出しそうです。路面を見ると、アスファルトは濡れていますが雨は降っていないようです。1時間予報を見るとこのあと昼までは曇りとなっています。なんとか雨さえ降らなければ・・・。
6時30分にレストランに向かうと、やはり席は余裕がありました。私はゆったりと朝食を済ませました。
朝食を終えた後、外に出てみます。寒々として見えますが、気温はそれほど低くありません。とはいえ、半袖では少し寒いかもしれません。最高気温は10度前後でとどまるのではないかと予想し、Tシャツは長袖を着ることに決めました。
あとは部屋に戻ってゆったりとしています。ウェアを完全に着替えてから、部屋を8時20分に出れば十分間に合うでしょう。のんびりゆっくり準備をしました。
そして準備が整い、いざ出陣です。
幕別からJRでやってくる娘や孫たちと合流するために奥さんは帯広駅に向かいます。私は大会会場の方にゆっくりとジョグをしながら向かいました。
調整不足は否めませんが、それでも今日は積極的なレースをするつもりです。そのためには最初っから突っ込んでいかなければなりません。そして突っ込むためには十分にアップをしてスタートと同時に体が動くようにしておかねばなりません。
藤丸デパート周辺をチョロチョロ走ったり、ゴールの中央公園付近を走ったり、そうしているうちにうっすらと汗がにじんできます。そのあとはウォーキングに切り替えて周辺をうろうろとしました。
ハーフマラソンのスタートエリアは、一番前が陸連登録、次が84分以内、そして85分〜104分、・・・と分かれています。私の目標タイムは1時間44分台ですから、85分〜104分のエリアに並びます。ただしこのブロック、85分と104分ではスピードが全然違います。まだスタート地点には人があまり集まっておらず、このブロックの前の方に行くこともできますが、そんなところに行ってしまったら大変なことになります。私はあえてこのブロックの最後方にいました。
するとHITOMIさんがやってきました。本来は私よりも走力はずっと上のHITOMIさんですが、今年は貧血に悩まされているため調子が上がっていません。それをいいことに宣戦布告している私。「今日の結果は右膝がもつかどうかにかかっている」と言いながら、レースになればアドレナリンも全開になるだろうからきっともつだろうと自分に言い聞かせていました。
スタート20分前を過ぎると、開会セレモニーが始まります。そしてランナーたちも続々とスタートエリアに集結してきます。ガラガラだった私たちのブロックも次々と人がやってきて、あっという間に埋まりました。
スタート時刻が近づいてくると、間隔を詰めてどんどん前の方へと移動します。私は孫たちが応援しているであろう沿道に近づくためHITOMIさんと別れて右端に寄りました。
「バン」
心の準備ができないうちに突然号砲がなりました。私は慌ててストップウォッチをスタートさせます。
号砲が鳴ったとはいえ、後ろの方は簡単にスタートしません。ゆっくりと歩きながら前進を始めます。三度目の正直を目指しての一歩を踏み出しました。(つづく)
(1)走る前からヘトヘトに