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  ホーム >> frunブログ集 >> 4年半 最後の花道 飾るため〜第23回ピパオイヘルシーロードレース完走記3

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link Road to SAROMAN BLUE Road to SAROMAN BLUE (2024-10-10 15:00:05)

feed 4年半 最後の花道 飾るため〜第23回ピパオイヘルシーロードレース完走記3 (2014-9-27 23:51:16)

(3)体はそろそろ限界に

 5km地点は10kmコースの折り返し点にもなっています。10kmの選手が折り返していくとコース上の選手が少なくなるかと思いましたが、考えてみれば10kmの部は私たちより5分遅れでスタートしています。ですからここまで10kmの選手は19分30秒。まだ高速ランナーしか来ていませんから、折り返していくランナーの方が圧倒的に少ないのでした。

 おかげでハーフのランナーは密度が濃く、ペースも保ちやすい状態です。ここまでのペースはほぼプラン通りのペースと言えますから、引き続き同じペースを保って走ります。

 田園地帯の中を、延々と直線が続きます。景色もまったく変わらず単調な直線です。沿道の応援もほとんどありません。それでも散在する家の前では、住民の方が応援をしてくれています。そんな応援に応えながら先を目指します。

 ランナーの密度が濃いというのはありがたいことです。周りのランナーを見ながら走ることで単調さを感じなくて済みます。この単調なコースで一人旅となったら、かなり強じんな精神力を要求されるでしょう。

 やがて反対車線に先頭ランナーがやってきます。先頭ランナーとは何キロもの差がついているはずです。ということは、折り返し点までまだ何キロもあるということです。そろそろ体に疲れを感じ始めていますから、半分以上残っているということはちょっとつらく感じます。

 反対車線を走るランナーが徐々に増えてきます。中には知り合いランナーもいて、声をかけてくれます。そんな声にも力をもらいながら一歩ずつ前に進みます。

 直線区間のなかばには応援スポットが設けられています。ここには多くの方々が応援に詰めかけていました。中には私の名前を呼んで応援してくれる方もいます。そうした声援に応えて元気をもらいました。

 長い直線を終えて左折すると、また直線が見えます。その直線のはるか先に給水所らしきところが見えます。おそらくそのあたりが折り返し点だろうと見当をつけました。コース図が頭に入っていなかったのです。

 やがて10km地点の表示が見えてきました。通過タイムは49分36秒でした。この間の5kmは25分06秒と、ほぼキロ5分のペースで走れています。予定通りといって過言ではないでしょう。そしてその先にある折り返し点・・・じゃない!復路に設けられている給水所の前を通過した後、コースは左折していました。そしてそこからしばらく走った先に折り返し点がありました。

 気を取り直して折り返し点に向かいます。やがて折り返し点を回りました。

 折り返し点を回って間もなく、前方を走るランナーをとらえてかわしそうになりました。しかしこのランナー、抜かれるのが嫌なようで、そのまま併走で頑張り、それからまたペースを上げて私の前に回ります。その後も何度か併走しては前に行かれるという形になりました。

 でも私はまだここでスパートをするわけにいきません。ここまでのペースはほぼ想定通りのペースとなっていますから、残り5km地点までこのペースを保ち、そこからロングスパートをしようというプランを抱いていました。ここは周りに気を取られず、自分のペースを守るのみです。

 往路と同じ道を引き返します。相変わらず単調ではありますが、往路をやってくる仲間のランナーとのエール交換もできます。私の前をペースメーカーのように走ってくれるランナーもいます。比較的走りやすい状態のまま復路を走りました。

 しかし復路に入ると徐々に体にダメージを感じ始めます。今の私にはキロ5分のペースでハーフマラソンを走るのは大変なことだろうというのは走る前からわかっていたことです。

 長い直線に入りふたたび応援スポットを通過します。ここでもまた応援に応えて元気をもらいます。

 やがて迎えた15km地点を1時間14分30秒で通過しました。この間の5kmは24分54秒です。ここもほぼ想定通りのペースで通過しています。

 いよいよ1時間45分切りに向けて最後の仕上げです。残り6kmあまりをしっかりと走り切れば、結果はついてくるはずです。

 スパートをするのは残り5kmからと思っていましたが、気持ちが逸る私はまず前を行くランナーをとらえにかかりました。今度は抜こうと意識して並びかけましたので、そのまま抜いて引き離しにかかりました。

 まもなく残り5km地点に差しかかります。時計を見ると時間は1時間20分を6〜7秒超えていました。残り5kmをキロ5分で走ると1時間45分を数秒超えてしまいます。早くこの6〜7秒の借金を完済し、キロ5分でも目標をクリアできる状態にしたい。それが次なる目標となりました。しかし体の方はそろそろ限界になっていました。(つづく)


(1)引退する彼のために
(2)理想的なペース



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