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4年半 最後の花道 飾るため〜第23回ピパオイヘルシーロードレース完走記2 (2014-9-26 23:57:14)
(2)理想的なペース
体育館の片隅にシートを広げ、そこに座ってのんびりします。トイレに行ったり、更衣室に行って着替えをしたりしながら少しずつ準備を始めました。
9時30分になると、アップのために外に出ました。入念に準備運動をした後、2キロほど軽くジョグをしてきます。
近頃はハーフ以上の距離のときはアップをしません。序盤は流れが悪いでしょうから、そこがアップ代わりと割り切っています。
でも今回はタイムの目標を設定しています。しかも今の自分にはちょっとハードルが高いと思われる目標を。
そのためには前半からある程度突っ込んでいく必要があるでしょう。前半から突っ込むためには十分にアップをして体が動くようにしておかねばなりません。そのようなことから、今回は不慣れなアップを行いました(笑)。
走り出してまもなく、駐車場方向から体育館に向かってやってきたakomさんとhiromさんのご夫婦にお会いします。ちょっと真剣モードに入っている私は、挨拶をしただけですれ違っていきました。
なにしろまったく初めてのコースですから、序盤、そして終盤のコースだけでも知っておくことは悪くないことです。1kmくらい走って引き返してこようと思いました。
1km地点は2kmの部の折り返し点でもあります。ですからそこで折り返しました。復路のコース脇には「あと1km」という表示があることも確認しました。終盤、タイムによってはスパートのきっかけとなるかもしれないなあ。このときは漠然とそんなことを考えていました。
最後のコーナーを曲がると、はるか彼方にゴールゲートが見えます。その距離は300mくらいでしょうか。もしも目標タイムギリギリでここを曲がったとしたら、この直線の長さが恨めしく思うだろうなあ。このときはそんなことを漠然と考えていました。
2kmのアップを終えると、ふたたび体育館に戻りました。そしてバナナを食べて臨戦態勢は完了です。荷物をまとめて手荷物を預け(行列ができていて待ち時間は5分〜10分程度でした)、トイレを済ませ、出走準備完了です。
スタート地点に向かうと、すでに多くのランナーが並んでいます。一番前には10時30分スタートの車椅子のランナーが。そしてその後ろには公認ハーフ、一般ハーフという順にプラカードが掲げられています。大きな大会で見られるようなタイムの区分はありません。ハーフマラソンの参加者は公認ハーフが・・名、一般ハーフが・・名ですから、タイムで区分する必要はありません。
やがて何の予告もなく号砲が鳴り響きます。10時30分になったようで、車椅子の部がスタートしました。
車椅子の選手たちがスタートすると、列は前に動いていきます。車椅子の選手たちが整列していたスペースを埋めて、いよいよ私たちのスタートも間近です。
時計をストップウォッチに切り替えて、そのときを待ちます。
「バン」
唐突に号砲が鳴りました。慌ててストップウォッチを押します。しかし列が動いていく様子はありません。そして
「スタート1分前」
という声がかかりました。あれはテストだったのでしょうか、それとも暴発?(笑)。ピッ、ピッという電子音があちこちから聞こえ、ストップウォッチを慌ててリセットしているのであろう様子がなんとなく可笑しく思えてしまいました。もちろん、私もその中の1人でしたが。
それからカウントダウンがスタートし、今度こそ正しい号砲が鳴りました。美唄市ハーフマラソン、そしてピパオイヘルシーロードレースの始まりです。
スタートロスは約15秒でした。このスタートロスの少なさが、ローカル大会の大きな魅力でもあります。
目標は1時間45分です。ところが私、1時間45分で走るためにはどのくらいのペースが必要か、計算していませんでした。キロ5分で走ると、21kmで1時間45分になります。ハーフマラソンはそこからまだ100m近くあります。ですからキロ5分ではクリアできません。正確には、キロ4分58秒で走ると1時間45分を切れるということだったようです。
私が立てた作戦はざっくりとしたものです。キロ5分平均で走り、最後の5kmでスパートして1時間45分を切る、というものです。前半は無理せずキロ5分で走り後半に余力を残す。そんな目標でスタートしました。
ところがスタート直後、どうにも体が重く感じてスピードに乗れません。これじゃあまずいという焦りの気持ちもありますが、無理をしてペースを上げると最後までもちません。そのあたりが難しく思えます。
この大会は5kmごとしか距離表示がないと聞いています。そのため自分のペースを把握するのは難しいのですが、アップしたときに残り1kmの表示があったことはわかっています。そこで最初の1kmのペースをつかみ、あとのことはそれから考えるとしましょう。
やがて1km地点を通過しました。時計を見ると、4分40秒です。
やらかしました。ペースが遅いと思って気持ち的にもがいていたら、逆に想定より20秒も速かったのです。今日の目標タイムを考えたら、明らかなオーバーペースです。
このまま速いペースでいちかばちか押していこうか。そんな考えも浮かびました。ハーフマラソンでキロ4分40秒で走るということは、5年前までは普通にできていたことですから。それで貯金を作っておけば、後半でばてても粘って目標タイムを目指せるかもしれません。もうひとつはこのあとペースを落としてキロ5分と思えるペースで走るか。2つに1つです。
でも私は迷わず後者を選びました。とてもじゃないけど、4分40秒で押していく自信はなかったのです。
とはいえ、4分40秒から5分に落とすといっても、そのあたりのさじ加減は簡単ではありません。気持ち落としてみましたが、すると1人、2人と抜かれていきます。抜かれるのは気持ちのいいものではありませんが、ペースを落としたのだから仕方ないと自分に言い聞かせます。
最後の5kmは1kmごとの距離表示があります。残り1kmの距離表示があったことから、そう推察することは可能だったはずなのに、このときはまったく気がつきませんでした。そのため残り2km、残り3kmの表示には気がつきませんでした。残り4kmの表示をようやく見つけ、ここでペースをチェックしました。
とはいえ、1km地点の通過タイムから細かい計算をすることなどできません。19分30秒程度のタイムで通過したことを確認して、だいたい5分くらいのペースで走っているようだと安心するのが精一杯でした。でも思ったとおりのペースで走れていることに少し安心しました。
やがて迎えた5km地点。通過タイムは24分30秒でした。スタートロスを除くと24分15秒です。このペースを守れば、目標の1時間45分を切れるはずです。ここまでは理想的なペースと言えるでしょう。(つづく)
体育館の片隅にシートを広げ、そこに座ってのんびりします。トイレに行ったり、更衣室に行って着替えをしたりしながら少しずつ準備を始めました。
9時30分になると、アップのために外に出ました。入念に準備運動をした後、2キロほど軽くジョグをしてきます。
近頃はハーフ以上の距離のときはアップをしません。序盤は流れが悪いでしょうから、そこがアップ代わりと割り切っています。
でも今回はタイムの目標を設定しています。しかも今の自分にはちょっとハードルが高いと思われる目標を。
そのためには前半からある程度突っ込んでいく必要があるでしょう。前半から突っ込むためには十分にアップをして体が動くようにしておかねばなりません。そのようなことから、今回は不慣れなアップを行いました(笑)。
走り出してまもなく、駐車場方向から体育館に向かってやってきたakomさんとhiromさんのご夫婦にお会いします。ちょっと真剣モードに入っている私は、挨拶をしただけですれ違っていきました。
なにしろまったく初めてのコースですから、序盤、そして終盤のコースだけでも知っておくことは悪くないことです。1kmくらい走って引き返してこようと思いました。
1km地点は2kmの部の折り返し点でもあります。ですからそこで折り返しました。復路のコース脇には「あと1km」という表示があることも確認しました。終盤、タイムによってはスパートのきっかけとなるかもしれないなあ。このときは漠然とそんなことを考えていました。
最後のコーナーを曲がると、はるか彼方にゴールゲートが見えます。その距離は300mくらいでしょうか。もしも目標タイムギリギリでここを曲がったとしたら、この直線の長さが恨めしく思うだろうなあ。このときはそんなことを漠然と考えていました。
2kmのアップを終えると、ふたたび体育館に戻りました。そしてバナナを食べて臨戦態勢は完了です。荷物をまとめて手荷物を預け(行列ができていて待ち時間は5分〜10分程度でした)、トイレを済ませ、出走準備完了です。
スタート地点に向かうと、すでに多くのランナーが並んでいます。一番前には10時30分スタートの車椅子のランナーが。そしてその後ろには公認ハーフ、一般ハーフという順にプラカードが掲げられています。大きな大会で見られるようなタイムの区分はありません。ハーフマラソンの参加者は公認ハーフが・・名、一般ハーフが・・名ですから、タイムで区分する必要はありません。
やがて何の予告もなく号砲が鳴り響きます。10時30分になったようで、車椅子の部がスタートしました。
車椅子の選手たちがスタートすると、列は前に動いていきます。車椅子の選手たちが整列していたスペースを埋めて、いよいよ私たちのスタートも間近です。
時計をストップウォッチに切り替えて、そのときを待ちます。
「バン」
唐突に号砲が鳴りました。慌ててストップウォッチを押します。しかし列が動いていく様子はありません。そして
「スタート1分前」
という声がかかりました。あれはテストだったのでしょうか、それとも暴発?(笑)。ピッ、ピッという電子音があちこちから聞こえ、ストップウォッチを慌ててリセットしているのであろう様子がなんとなく可笑しく思えてしまいました。もちろん、私もその中の1人でしたが。
それからカウントダウンがスタートし、今度こそ正しい号砲が鳴りました。美唄市ハーフマラソン、そしてピパオイヘルシーロードレースの始まりです。
スタートロスは約15秒でした。このスタートロスの少なさが、ローカル大会の大きな魅力でもあります。
目標は1時間45分です。ところが私、1時間45分で走るためにはどのくらいのペースが必要か、計算していませんでした。キロ5分で走ると、21kmで1時間45分になります。ハーフマラソンはそこからまだ100m近くあります。ですからキロ5分ではクリアできません。正確には、キロ4分58秒で走ると1時間45分を切れるということだったようです。
私が立てた作戦はざっくりとしたものです。キロ5分平均で走り、最後の5kmでスパートして1時間45分を切る、というものです。前半は無理せずキロ5分で走り後半に余力を残す。そんな目標でスタートしました。
ところがスタート直後、どうにも体が重く感じてスピードに乗れません。これじゃあまずいという焦りの気持ちもありますが、無理をしてペースを上げると最後までもちません。そのあたりが難しく思えます。
この大会は5kmごとしか距離表示がないと聞いています。そのため自分のペースを把握するのは難しいのですが、アップしたときに残り1kmの表示があったことはわかっています。そこで最初の1kmのペースをつかみ、あとのことはそれから考えるとしましょう。
やがて1km地点を通過しました。時計を見ると、4分40秒です。
やらかしました。ペースが遅いと思って気持ち的にもがいていたら、逆に想定より20秒も速かったのです。今日の目標タイムを考えたら、明らかなオーバーペースです。
このまま速いペースでいちかばちか押していこうか。そんな考えも浮かびました。ハーフマラソンでキロ4分40秒で走るということは、5年前までは普通にできていたことですから。それで貯金を作っておけば、後半でばてても粘って目標タイムを目指せるかもしれません。もうひとつはこのあとペースを落としてキロ5分と思えるペースで走るか。2つに1つです。
でも私は迷わず後者を選びました。とてもじゃないけど、4分40秒で押していく自信はなかったのです。
とはいえ、4分40秒から5分に落とすといっても、そのあたりのさじ加減は簡単ではありません。気持ち落としてみましたが、すると1人、2人と抜かれていきます。抜かれるのは気持ちのいいものではありませんが、ペースを落としたのだから仕方ないと自分に言い聞かせます。
最後の5kmは1kmごとの距離表示があります。残り1kmの距離表示があったことから、そう推察することは可能だったはずなのに、このときはまったく気がつきませんでした。そのため残り2km、残り3kmの表示には気がつきませんでした。残り4kmの表示をようやく見つけ、ここでペースをチェックしました。
とはいえ、1km地点の通過タイムから細かい計算をすることなどできません。19分30秒程度のタイムで通過したことを確認して、だいたい5分くらいのペースで走っているようだと安心するのが精一杯でした。でも思ったとおりのペースで走れていることに少し安心しました。
やがて迎えた5km地点。通過タイムは24分30秒でした。スタートロスを除くと24分15秒です。このペースを守れば、目標の1時間45分を切れるはずです。ここまでは理想的なペースと言えるでしょう。(つづく)
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