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やめようと 思ったけれど Go ahead〜第62回なよろ憲法記念ロードレース完走記3 (2014-5-18 22:36:34)
(3)体が走行拒否
号砲とともにスタートします。ハーフマラソンのエントリーは155名です。最後尾からのスタートでもほんの数秒でスタートラインを通過します。ストレスのないスタートです。競技場を半周してからロードに出ました。
なにしろ体調が悪いうえに練習不足です。無理をすると最後までもちません。エントリーしたときは1時間55分という目標タイムを設定していましたが、すべてリセットしました。タイムにはこだわらず、最後まで走りきることだけが目標です。そう思って抑え目に入りました。
最初の1?は5分20秒でした。普段のハーフマラソンのペースからすると無理なペースではありませんが、この日の私にはとんでもないハイペースだったようです。競技場を出ると間もなく始まる緩やかな上り坂の影響もあったかもしれませんが、早くも足が重くなります。早くもペースダウンを余儀なくされました。
それどころではありません。足が重いばかりではなく、体がまったく自分の思うように動いてくれません。全身が走ることを拒否しているかのように、私の意志と反して固まっています。
無理だ・・・。これではとてもじゃないが21?なんて走れない・・・。
早くもリタイアすることを考えながらの走りとなりました。2?のラップは6分28秒と踏みとどまりましたが、足はどんどん重くなり体は今すぐにでも止まろうとしています。後続のランナーには次々と抜かれていきます。これはもう走ってなんかいられません。
ここでやめても歩いて帰ることができるな・・・。そんなことを考えながらいやいや前に進んでいました。
3?のラップは7分22秒です。上りとはいえあまりにも遅すぎます。でもこれが精一杯でした。これ以上速く走ることを体は拒否していました。
5?あまりのコースを2往復します。3?を過ぎたということは、折り返し点まで半分を過ぎたことになります。歩いて帰るには3?というのは遠くまできすぎた感があります。それならばこのままのペースでゆっくり走り続け、1周でやめるという選択肢もあります。おそるおそる体に相談してみると、それでいいと言います。どうにかこのままのペースで走ってくれることになりました。
4?は7分30秒、5?は7分23秒と、同じペースで刻んでいきます。とりあえず、ペースが落ちなくなったことに安心しました。ピヤシリシャンツェを右手に見ながら折り返し、ようやく復路に入りました。本来は4分の1を終えたところですが、私にとってはこれで半分です。残りの復路もこのままのペースで行こうと思いました。
折り返すと下りになりますから、いくらか楽になりました。往路を見ると私の後ろには数名のランナーしかいませんでした。折り返し点が近くなるとあまり抜かれなくなったと思ったらそういうことだったようです。
下りになったことで少しは気持ちにゆとりができました。さらに「まだ4分の1」と思ったら苦しいところですが、1周目でやめると決めた私の場合は「あと半分」ですから。おかげでカメラマンの姿も確認でき、眉間に寄っているであろう皺を隠すこともできました。
下りになって少しペースが上がったような気もします。でも体が楽になるわけではありません。足が走ることを拒否しているのは同じです。走る前から感じている吐き気もしつこく残っています。でも下りの効果でしょう、6?のラップは6分36秒に上がっていました。でもラップが上がったとはいえ体の動きがよくなったというわけではありません。体が走ることを拒否している状態は相変わらず続いています。
ところが6?を過ぎてしばらくすると異変が生じました。(つづく)
(1)最初の試練
(2)真っ青な空と曇った心
号砲とともにスタートします。ハーフマラソンのエントリーは155名です。最後尾からのスタートでもほんの数秒でスタートラインを通過します。ストレスのないスタートです。競技場を半周してからロードに出ました。
なにしろ体調が悪いうえに練習不足です。無理をすると最後までもちません。エントリーしたときは1時間55分という目標タイムを設定していましたが、すべてリセットしました。タイムにはこだわらず、最後まで走りきることだけが目標です。そう思って抑え目に入りました。
最初の1?は5分20秒でした。普段のハーフマラソンのペースからすると無理なペースではありませんが、この日の私にはとんでもないハイペースだったようです。競技場を出ると間もなく始まる緩やかな上り坂の影響もあったかもしれませんが、早くも足が重くなります。早くもペースダウンを余儀なくされました。
それどころではありません。足が重いばかりではなく、体がまったく自分の思うように動いてくれません。全身が走ることを拒否しているかのように、私の意志と反して固まっています。
無理だ・・・。これではとてもじゃないが21?なんて走れない・・・。
早くもリタイアすることを考えながらの走りとなりました。2?のラップは6分28秒と踏みとどまりましたが、足はどんどん重くなり体は今すぐにでも止まろうとしています。後続のランナーには次々と抜かれていきます。これはもう走ってなんかいられません。
ここでやめても歩いて帰ることができるな・・・。そんなことを考えながらいやいや前に進んでいました。
3?のラップは7分22秒です。上りとはいえあまりにも遅すぎます。でもこれが精一杯でした。これ以上速く走ることを体は拒否していました。
5?あまりのコースを2往復します。3?を過ぎたということは、折り返し点まで半分を過ぎたことになります。歩いて帰るには3?というのは遠くまできすぎた感があります。それならばこのままのペースでゆっくり走り続け、1周でやめるという選択肢もあります。おそるおそる体に相談してみると、それでいいと言います。どうにかこのままのペースで走ってくれることになりました。
4?は7分30秒、5?は7分23秒と、同じペースで刻んでいきます。とりあえず、ペースが落ちなくなったことに安心しました。ピヤシリシャンツェを右手に見ながら折り返し、ようやく復路に入りました。本来は4分の1を終えたところですが、私にとってはこれで半分です。残りの復路もこのままのペースで行こうと思いました。
折り返すと下りになりますから、いくらか楽になりました。往路を見ると私の後ろには数名のランナーしかいませんでした。折り返し点が近くなるとあまり抜かれなくなったと思ったらそういうことだったようです。
下りになったことで少しは気持ちにゆとりができました。さらに「まだ4分の1」と思ったら苦しいところですが、1周目でやめると決めた私の場合は「あと半分」ですから。おかげでカメラマンの姿も確認でき、眉間に寄っているであろう皺を隠すこともできました。
下りになって少しペースが上がったような気もします。でも体が楽になるわけではありません。足が走ることを拒否しているのは同じです。走る前から感じている吐き気もしつこく残っています。でも下りの効果でしょう、6?のラップは6分36秒に上がっていました。でもラップが上がったとはいえ体の動きがよくなったというわけではありません。体が走ることを拒否している状態は相変わらず続いています。
ところが6?を過ぎてしばらくすると異変が生じました。(つづく)
(1)最初の試練
(2)真っ青な空と曇った心
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