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link Road to SAROMAN BLUE Road to SAROMAN BLUE (2024-10-10 15:00:05)

feed やめようと 思ったけれど Go ahead〜第62回なよろ憲法記念ロードレース完走記2 (2014-5-16 22:08:00)

(2)真っ青な空と曇った心

 ハーフマラソンのスタート時刻は10時で、受付は8時から9時です。北の道ナビで確認すると、留萌から名寄までの所要時間は3時間弱。風連にある道の駅でトイレタイムと考えると、3時間はかかると思って間違いないでしょう。できれば5時、遅くとも5時30分には出ようと思っていました。

 朝4時30分に起床します。そして準備を開始しました。

 朝食は途中で買っていこうと思っていましたが、妙におなかがすいているのでありあわせのもので朝食を食べました。寝起きのせいでしょうか、妙におなかの調子に違和感を感じ、大事をとって下痢止めも飲んでから出発の準備をしました。

 出発は5時30分でした。予定していた時間ぎりぎりですが、途中で食べる予定だった朝食を済ませているので気持ちの上では余裕があります。

 天気予報の通り、快晴の青空が広がっています。上川地方の最高気温は25度ということで暑くなりそうです。そう思ってジャージの上に薄いウインドブレーカーを羽織っただけで外に出ましたが、朝の気温は低く震え上がりました。無理もありません。留萌の5時の気温はまだ5.4度でしたから。

 でも車に乗り込んでしまえば大丈夫です。一路名寄に向けて走り出しました。あ、もちろん車でですよ。

 運転を開始してまもなく、どうも体に違和感を感じます。なんだか胸がむかむかしてやたらとげっぷが出ます。不慣れな早起きをして体が驚いているのだろうと思い、小平のコンビニに寄ってコーヒーとゼリー、そしてクリスタルガイザーを買いました。そして再び運転を再開します。でもいっこうに調子はよくなりません。

 上平から国道239号に入って霧立峠に向かいます。でも吐き気はいっこうに治まりません。走って吐き気がするのはわかりますが、走る前から吐き気がするなんて・・・。しかも今日は今年の初ハーフ。ただでさえ距離に不安があります。行き交う車もほとんどない国道239号をドライブしながら、DNSして帰ろうかと悩み始めました。

 これがチームメンバーが他に参加しない大会ならば帰ってしまったかもしれません。でも今日は、道北のローカルレースだというのに私を含め5人のチームメンバーが集まる予定です。だからせっかく作ってもあまり使う機会のなかった幟も持ってきています。ここで帰るわけにはいきません。結局、走るためというより幟を持っていくために私は前進することを選びました。

 出発してから約2時間半が経過して、道の駅「もち米の里なよろ」に到着しました。ここでトイレタイムです。会場にはどのくらいのトイレがあるのかわかりませんから、事前に済ませようと思ったのです。

 ところが考えることはみな同じようで・・・。旭川方面から立ち寄る車の多くは、ジャージ姿のランナーが乗っています。おかげでトイレもそこそこ混んでいました。

 おなかの調子がよくない私としてはじっくり時間をかけてトイレを済ませました。そして会場に向かいました。

 小平でコンビニに立ち寄ったときも寒さに震えていたのですが、このときはもう寒さは気にならなくなっていました。ホッと一安心はしましたが、8時の時点でこれでは、2時間後にどこまで気温が上がるのかという不安がチラッと頭をよぎりました。

 会場のなよろ健康の森には予定通り8時30分に到着しました。駐車場に車を入れて受付に向かいます。

スタート前


 そして参加者用に用意されているテントの後ろに幟を立てました。その幟を目印に、続々とチームメンバーが集まってきました。留萌の私のほか、美幌のぷーさん、枝幸のよっちゃん、旭川のゆうまさん、遠軽のフーさん、誰一人として1時間圏内の人はいません(笑)。よくぞ名寄に集まったものです。

 しかしこうして幟の元に5名が集まったというのに、体調不良の私はみんなで写真を撮ろうと呼びかける元気もなく、フーさんとともに写真を撮ったのみでした。

幟の下で


 日差しがどんどん強くなり、気温もぐんぐん上昇していることを感じます。しかもポールの旗はだらんと垂れ下がっており、風はまったくの無風状態です。ただでさえ暑さとの厳しい戦いが予想されるというのに、私は相変わらず吐き気に苦しんでいます。むろんアップをする元気などなく、ただ座っていました。スタート直前になってこれほど走りたくないと思ったことは今までなかったことでしょう。でも今回ばかりは走りたくなくてたまりません。というより、走ることが不安でたまりません。スタート前にこれほど不安になったのは、北海道マラソンに初めて出場したとき以来かもしれません。

 そんな私の不安とはまったく関係なく、スタート時間が迫ってきます。ハーフのスタート5分前となり、ランナーの集合を促すアナウンスも流れます。私も仕方なくスタート地点に行き、列の最後尾に並びました。

 真っ青な空とは裏腹にどんよりと曇った心。そんなアンバランスな状態で号砲を待ちました。(つづく)


(1)最初の試練



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