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金沢マラソン実施計画書 (2014-3-24 23:34:29)
先月末のことですが、2015年11月15日開催の『第1回金沢マラソン』の実施計画が決定したと発表されました。その実施計画書の概要版は、金沢マラソンの公式サイトからPDFファイルをダウンロードできます。
金沢マラソン実施計画書概要版(PDF)
この大会、今すぐにでも大会ができるのではないかと思うくらい時間をかけて検討されていまして、この実施計画を読んでも完成度の高さが伝わってきます。なにしろ概要版とはいえ19ページ(表紙含む)もあるのですから。
基本計画の段階ではフルマラソンのほかに3km程度のチャレンジランの開催も検討されていましたが、実施計画を見るとフルマラソンのみとなっていまして、チャレンジランは実施しないようです。制限時間は7時間で(スタート9時)、定員は12,000人、参加料は10,000円の予定です。
エントリー受付は2015年3月頃〜4月頃で、定員を超えた場合は抽選を行います。
優先参加枠として、国外参加ランナー、県内宿泊ツアー、障害のある方などが設けられるようです。このうち県外枠については私も注目していましたが、実施計画では『旅行事業者企画商品に限る』という注釈がつきました。イメージ的には名古屋ウィメンズマラソンや北海道マラソンなどでもあったエントリー権付き宿泊プランのようなイメージでしょうか。
スタートやゴールの会場計画を見ると、いずれもスムーズなランナー動線の確保というのが謳われていますね。特に第1回大会にいろいろと出てみますと、この動線確保というのは大変重要な問題です。しっかりと事前にいろいろ想定して検討しておかないと、詰まってしまって大混乱するということがときおり見られますから。このあたり、検討項目として忘れずにあげられていることにちょっと安心しました。
『ランナートイレ計画』という項目もあります。ランナーが快適に走行できるよう、既設トイレの活用や、公共施設、駐車場を利用して仮設トイレを設置するということです。私たちランナーとしても、きれいなコースや沿道環境を維持するために、立小便などすることないようしっかりとトイレを利用するようにしたいと思います。たとえ行列となっていて待ち時間があるとしても。それがそのコースを走らせていただくランナーとして最低限の礼儀だと思いますから。ランナーである以前に、人として恥ずかしくない走りをしたいと思います。
ただ、拠点配置候補一覧を見ると、0.8km地点の次は5.7km地点までトイレがないというのはちょっと気になります。スタート地点に十分な数のトイレがなかったり、スタート前かなり早くからスタートエリアに入っていたりして、スタート直後にトイレに行きたくなることも結構あるんですよね。特に寒い日など、スタート直後に立ちションの行列などということも見られたりします。それを回避するために、この間にもトイレを配置できないでしょうかね。
応援イベントもいろいろ考えられているようなのが嬉しいですね。多くの観客が集まる応援拠点(2ヶ所)にはステージを設置するようです。そのほか10箇所程度にパフォーマンススポットを設置するようですね。
こうした応援パフォーマンスは北海道マラソンでも行われていますが、今まで最も印象に残っているのはバンクーバーマラソンでしたね。音楽での応援が多かったですけど、それらもいろいろ印象的なパフォーマンスが多くてとても楽しませてもらいました。
気になったのは、『応援モデルコース「まちなかウォーク追っかけ応援コース」』です。応援同伴者のために、ランナーと一緒に楽しめる応援コースを設定する、ということなんですよ。スタート地点の広坂通りから香林坊(5km手前)、兼六園下(19kmくらい)、金沢駅西口(34kmくらい)、フィニッシュの西部緑地公園というコースを想定して、スタンプラリーを計画しているようです。これならば応援の人もいっしょに楽しめますね。
もうひとつ、私のような観光メインのランナーに嬉しい計画が載っていました。それは『沿道景観向上計画』です。コース内に景観的な見せどころ(視点場)を設定してランナーと観客に金沢の良好な景観を発信するというものです。眺望点を設定したり街路樹を美しく選定したりまちなみ保存区域の特徴を感じやすく演出したりという工夫を考えているようです。
これもとても嬉しいことですね。特に道外遠征では私もよくやりますが、最近はカメランをするランナーも多いですからね。ゴールする頃にはとんでもない枚数の写真を撮っていそうですね。
今年の11月9日にはプレ大会として『金沢城下町市民マラソン』を開催するようです。金沢マラソンと一部はコースが同じとなる10km、3kmの大会ですが、本大会の試行もかねて行うようです。ボランティアリーダーを育成したり、応援スポットを設置して地元団体の応援も充実させるなど、本大会につなげる工夫もいろいろ見られます。そして飛び賞として金沢マラソン優先参加枠も設定するようです。
こうして実施計画書概要版を読むと、金沢マラソンは素晴らしい大会になることが間違いないように思えてきました。2015年は新規大会ラッシュとなるためどれを選ぶか非常に迷っていますが、金沢マラソンは『出たいポイント』がかなり上積みとなりましたよ。
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