メインメニュー
frunデータベース
サイト情報
サイト運営者
ユーザ登録数:1009名
  ホーム >> frunブログ集 >> 初戦から トラブルばかり あったけど〜WINTER MARATHON IN るもい完走記2

frunブログ集

  メイン  |  簡易ヘッドライン  

link Road to SAROMAN BLUE Road to SAROMAN BLUE (2024-10-10 15:00:05)

feed 初戦から トラブルばかり あったけど〜WINTER MARATHON IN るもい完走記2 (2014-3-18 23:42:12)
2.ハイな気分で

 「バン」

 号砲とともに一斉にスタートします。しかし勢いよく飛び出していくのはわずか数名です。最前列に並ぶのは、みんな遠慮して譲り合っていましたから。

 かなり後方からスタートした私。同じように遠慮して後ろからスタートした皆さんは、きっとゆっくりペースでスタートするのだろうと思っていたのですが、思いのほか速いペースで走っていきます。ついていくかどうかちょっと迷いました。

 でもそんな迷いもすぐに消え去ってしまいます。というか迷っていられない瞬間がやってきます。すぐにコースは上り坂となり、ペースを上げようにも上げられません。視線をちょっと前に落としてゆっくりと坂を上がっていくのが精一杯です。

上り坂


 アップで走ったときも感じましたが、とてつもなく長く感じる上り坂です。それでも1度走っておいた分、頂点がどこにあるかは知っています。アップで走ったときはコーナーを曲がっても曲がっても頂上が見えず、気持ちが折れてしまいましたから。

 何人かの人を抜きながらようやく頂上にたどり着きます。ここからは下りです。本当は一気に駆け下りたいところですが、まだ4回もここを回らなければならないと思うと、ここで出し切るわけにはいきません。変わらぬペースで走ることを心がけます。

 でもやがて下る傾斜がきつくなってきます。こうなると走りたくもないのに全力疾走を強いられます。しかも足元はランナーが駆け抜けた後なのでだいぶ乱れています。足をとられないように注意しながら駆け下ります。

 そして下るとまた上りが待っています。これはもう覚悟の上のこと。それでも最初の延々と続く上り坂と比べたら、頂上が見える分楽に思えます。再び下りを軽快に駆け下ります。

 全体の流れも徐々に落ち着いてきます。少し前を走るランナーの背中がちょうどいい目標となります。

 後半の上りが始まります。でも最初の上りと比べると勾配が緩いのに救われました。後半は少し勾配が急になりましたが、頂上までの距離はさほどではありません。ここを越えればあとは下るだけです。しかしこの下りは雪が緩んでいるのでしょうか、かなり足跡がついてでこぼこになっていました。足をとられないよう慎重に走ります。スパッツがとてもありがたく思えました。

 こうして無事に1周目を終えました。周回コースとゴールの分岐点ではゴールへ向かわぬようしっかりそちらのコースをふさいでいます(笑)。周回数の目印となる輪ゴムを左腕に巻いてもらって、2周目に突入です。

 2周目に入ってすぐ、私は後悔しました。分岐点を過ぎると給水所があったのに寄りませんでした。落ち着いて喉を潤しておくべきでした。そう思うと余計に喉が乾いてきます。

 アップではすべてのコースを試走しませんでしたが、1周したおかげでコースはだいたいつかめました。最大の難所はスタート後の長い上り坂です。これ以上の難所がなかったことにひと安心でした。ここをゆっくり上りきれればあとはなんとかなります。ただ問題はあと3周も残っているということです。この上り坂をあと3回も上らねばならないと思うと気持ちが萎えてしまいます。

 もうひとつの問題は足元です。2周目ともなると足元がかなり悪くなってきて、足をとられる機会が増えてきました。周回を増すごとに足は弱ってきます。1周目よりも慎重さを増して走りました。

 2周目のきつい上りを過ぎると、「あと2回ならなんとかなりそうだ」と思えるようになりました。そうなるとだんだん楽しくなってきます。下り坂を走りながら自然と笑みも出てきます。上り坂を走りながらも口元が緩んできます。そんなハイな気分で半分を終えました。(つづく)


(1)嫌な予感


execution time : 0.032 sec
ログイン
ユーザ名 または e-mail:

パスワード:

ユーザ名とパスワードを記憶

パスワード紛失

新規登録

ホーム -  frunからのお知らせ -  frun談話室 -  frunカレンダー -  当サイトについて -  お問い合わせ
Powered by XOOPS Cube 2.0 ©2005-2006 The XOOPS Project
Theme Designed by OCEAN-NET