何百と　言わせてもらった　ありがとう

　初めて道外の大会に出たのは、2004年のつくばマラソン（茨城県）でした。それ以来、年に1度くらいのペースで道外の大会に出ています。

　2005年は荒川市民マラソン（東京都・現板橋シティマラソン）にエントリーしたものの、出発直前に足を痛めてしまってDNSとなりました。でも翌2006年の荒川市民マラソンには出場することができました。

　2007年は第1回東京マラソン（東京都）に参加することができました。でもこのときは追加当選でした。本抽選で落選通知がきたとき、代替レースとして考えていた第1回湘南国際マラソン（神奈川県・当時は東京マラソンの1ヵ月後の開催でした）にエントリーをしてしまったため、最終的には2ヶ月連続の道外遠征となりました。

　このときに第1回大会の魅力に取りつかれてしまい、以降は第1回大会を中心に遠征計画を立てるようになりました。

　2008年は第1回下関海響マラソン（山口県）、2009年は第1回しまだ大井川マラソン（静岡県）と第1回大会のフルマラソンに参加しました。

　2010年は第1回でもフルマラソンでもありませんが、50代最初のレースとしてくるめ菜の花マラソン（福岡県）に参加しました。これが九州初上陸です。遠来賞狙いで参加して、見事にゲットしました（笑）。12月には第1回奈良マラソン（奈良県）にも参加しました。

　2011年は第1回神戸マラソン（兵庫県）に参加しました。このときはもしも抽選に外れたら2012年2月開催の第1回熊本城マラソン（熊本県）へのエントリーも考えていたのですが、神戸に当選したおかげで熊本参戦は消えてしまいました。

　2012年はジョグノートの公式カップで開催されていたBC州観光局によるバンクーバーマラソン（カナダ）ご招待にみごと当選してしまい、初めての海外遠征を経験しました。

　そして2013年。まだ上陸していない四国で開催される第1回高知龍馬マラソン（高知県）や、今年からフルマラソンが追加されてリニューアルしたさが桜マラソン（佐賀県）もあったにもかかわらず、なぜか第2回大会である熊本城マラソンにエントリーしました。ところが抽選倍率1.7倍ということで当選を確信していたにもかかわらず、届いたのは落選通知！これには凹みました。それなのに推定倍率20倍の追加抽選をくぐり抜けて出場できてしまうのですから、運がいいのか悪いのかよくわかりません。

　そんなわけでようやく実現した熊本遠征ですが、2007年の湘南国際マラソン以来6年ぶりの奥さん帯同での遠征となりました。3泊4日の行程で、金曜日の夜と土曜日は熊本観光にあてました。

　そして日曜日は本番です。この日は奥さんを久留米の友達のところに行かせて、私はレースに集中しました（笑）。冬場の練習不足もあって完走すら危ぶまれる状態でしたが、そんな自分の状態をしっかり把握して走ったおかげでオーバーペースにはならず、そのため失速もしませんでした。

　沿道からの声援にも助けられました。熊本の応援は本当に温かいんです。その温かい声援に「ありがとう」と答えているうちに足も自然と動くようになりました。何百回「ありがとう」と答えたことでしょう。終わってみれば4時間29分30秒と思いがけないサブ4.5でした。

　走ったあとは熊本城マラソンの様子を8時間にわたって生放送で取り上げていた熊本シティエフエムのスタジオと電話でつないで「おがまんレポート熊本版」です（笑）。さらに会場をあとにしてからホテルに戻る途中でスタジオに立ち寄り、またしゃべらせてもらいました。とうとう九州でもラジオデビューです（笑）。



　夜は練習不足でフルを走ったツケで外出する元気はなく、ホテルで1人寂しく夕食となりましたが、馬肉嫌いの奥さんがいなかったため私はしっかり馬肉と球磨焼酎を堪能することができました。



　そして月曜日の朝、博多駅で奥さんと合流し、奥さんの友人夫妻とともに太宰府観光をしました。



　最後は新千歳空港の大雪のため飛行機の到着が大幅に遅れ、その日のうちに留萌まで帰れなくなるというアクシデントもありましたが、楽しい熊本遠征となりました。

　北海道からのアクセスのよさ、参加しやすい時期、大会当日に奥さんとの別行動が可能となる友人の存在など好条件がそろっていたため選んだ熊本城マラソンでしたが、熊本という土地もこの大会も期待を大きく上回る喜びを感じさせてくれました。道外大会は行ってみたい大会が数多くあるためなかなか同じ大会に出ることができないのですが、この大会は神戸マラソンとともにまた出たいと思わせてくれる大会でした。いつの日かまた、この地を走ってみたいと思います。

　ということで、今年の第4位は、　

何百と　言わせてもらった　ありがとう
　（今年の道外遠征は熊本城マラソン）