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【カラヤン・ベルリンフィルのブルックナー交響曲第5番 1980.11.23】 (2013-12-1 15:30:53)
76年のグラモフォン盤が有名ですが、あとはウィーンフィルとウィーン交響楽団との録音も存在します。
それらのも録音も聴いているのですが、この1980年のベルリンフィル定期演奏会ライヴは別格です。
残念なことに正規盤ではなく、いわゆる海賊盤(FMエアチェックをCD化したもの。米国盤)。
カラヤンは亡くなる直前までブルックナーを愛したのは、私が書くまでもない話です。
1984年の日本公演も確か、当初はブルックナー交響曲第9番が挙がっていたと記憶しています。
この時は体調不良で、小澤さんが指揮(曲目も変更)。
1988年の最後の日本公演曲目にはブルックナーはありませんでした。カラヤン自身の考えか、非常に残念。
こう考えると、この1980年の第5番ライヴは非常に貴重な存在です。
もしかしたら、カラヤンが同曲を取り上げた最後の日かもしれません。
私はこの曲の実演にはいろんな指揮者で接しました。
その中でトップ2とすれば、チェリビダッケ・ミュンヘンフィルの日本公演、
そして朝比奈・新日本フィルのブルックナー選集プロジェクトです。
この2つは甲乙つけがたい名演で、今でも思い返すと、当日の模様が脳裏に浮かびます。
この2つとは別にCDでは?となると、このカラヤンの1980年盤です。
ライヴ録音(FMエアチェック録音)ですが、演奏の傷は殆どありません。
圧巻はラスト100秒です。
この曲の頂点というべき場面。トランペット&トロンボーンが咆哮し、ホルンがそれに答えるというエキサイトな場面ですが、
ここのトロンボーンが凄まじく上手です。
マイクが近かったのかもしれませんが、「バンッババー!!」というトロンボーンの超歯切れ良い音が響き渡ります。
この歯切れ良さは他の同曲録音でも聞こえてきません。そしてティンパニロールも完璧!!
高校時代、吹奏楽部のトランペットにY君というブルックナー好きがいました。
昼休みに、彼が「これを聞いてみなよ!!」って私に聞かせてくれたのが、この1980年ライヴでした。
あれから約30年(^^;。やはり最高演奏だと思います。
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