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嗚呼!北斗星 (2013-11-7 12:31:01)
今朝の北海道新聞1面に大変ショッキングなニュースが載っていました。寝台特急北斗星が、北海道新幹線の開業に合わせて廃止される見通しだということです。
遅かれ早かれこの日がやってくると思っていましたが、いざこういうことになってしまうと残念でたまりません。
1988年3月に全長53.7kmの青函トンネルが開通しました。しかしこのトンネルの構想が持ち上がった時代とは違ってすでに北海道と本州を結ぶ交通機関として飛行機が十分に発達していたこともあり、青函トンネルを「世紀の大愚行」とあげつらう声も少なからずありました。そんな声を封じ込めたのがこの寝台特急北斗星です。当初はB寝台券でさえ発売開始と同時に満席となってしまうことも多く、おそらくJRの関係者も予想していなかったであろう大人気となったのです。
目玉となったのは、A個室寝台のロイヤルです。ちょっとしたビジネスホテル並みの個室は、当時の寝台車のイメージを一変しました。料金は高級ホテル並みでしたけど、ロイヤル個室の寝台券はプラチナチケットと化していました。
実は私も1度だけロイヤルを利用したことがあります。あれは何のときだったか忘れてしまいましたが、寝台車でこんな思いができるとは!と驚きました。そのときは食堂車グランシャリオも利用しました。こちらもフランス料理のコースが提供されて、豪華な食事を楽しめます。今でこそななつ星のような超豪華列車も登場していますが、こうした試みは当時としては画期的なことでした。
その後、奥さんとともに北斗星を利用したときに再びロイヤルを利用したいと思ったのですが(ロイヤルはシングルルームですが、補助ベッドがあるので2人利用もできます)、残念ながらチケットは取れず同じくA個室ですがツインデラックスを利用しました。
そのほか、通常のB寝台は何度使ったかわかりません。ここ数年は利用していませんが、東京出張が多かったころは飛行機嫌いなこともあって極力北斗星を利用していましたから。東京で昼から半日の研修会、などというときは、前日の夜に北斗星に乗り込み、当日は研修会終了後にまた北斗星に乗り込むという、0泊3日の弾丸ツアーもやりました(笑)。
でももう25年以上が経過して、車両も老朽化していますよね。いまのJR北海道には新造するような力はないでしょう。営業的にも北斗星を存続するより、北斗星の乗客を新幹線に誘導する方が得策でしょうから、北斗星の廃止は避けられないだろうと思っていました。でも・・・やっぱり寂しいです。
そういえば、自宅の掃除をしたとき、北斗星の記念グッズがいろいろ出てきたな。あれ、整理しなきゃ。