北アルプスはもうすっかり雪景色。わたしが裏銀座をトレランしたその一週間後に初冠雪、二週間でもう冬山の世界に入ってしまったようです。少し遅くなってしまいましたが、わたしの今シーズン最後のトレラン記をまとめてみました。今回は、10月4日に夕方に室堂入りして友人の働くロッジで宿泊し、翌日10月5日未明からスタートしました。7日の早い時間に上高地にゴールしなければなりません。室堂〜立山〜薬師岳〜黒部五郎岳〜槍ヶ岳〜上高地、初めての裏銀座です。しかも、紅葉のベストシーズンに北アルプスに入るのも初めてです。学生時代にこの時期の山では天気が悪くて余り良い印象ではなく、山を再開してからもこの時期は敬遠していました。天気予報はよくない予報でしたが、すっきりはしないものの、雨に降られることはなく、しかも、最終日はほんと良い天気で、すばらしい紅葉を楽しむことができました。裏銀座はこの時期はとっても静かで」五色ヶ原〜槍ヶ岳まではほとんど人に会わず、自分のペースでじっくり紅葉を楽しむロングトレイル・ランでした（荷物重いのでほとんど早歩きでした）。 最終日の槍沢のすばらしい紅葉です。---------------------------●10月5日土曜日　4:30〜19:30室堂みくりが池温泉〜一ノ越山荘（大汝山ピストン）〜五色ヶ原山荘（営業中）〜スゴ乗越小屋（休業、水無し）〜薬師岳山荘（営業中）→〜薬師峠キャンプ地（ツエルト泊）天気はくもり、紅葉は冴えませんが、山は遠くまで見えて気持ち良いです。五色ヶ原山荘〜薬師岳山荘の間は水が無く、十分水を五色ヶ原山荘で補給しなかったので、かなり長い時間水無しで苦しみました。この時期小屋の営業期間は十分注意して、暑くなくても十分な水は持っていく必要があります。水はすべて営業中の小屋で購入することになります。薬師岳山荘〜薬師峠までは沢筋を下るので夜は時間がかかります。薬師峠のキャンプサイトはトイレ、水場が整備されたとってもいいテントサイトでした。立山から遙か彼方に槍ヶ岳が見えます。天気はくもり。立山・大汝山　　　　　　　立山・雄山　　　　　　　　五色ヶ原　五色ヶ原　　　　　　　　　五色ヶ原　　　　　　　　　　五色ヶ原薬師岳登り　　　　　　少し槍ヶ岳が大きくなりました　薬師岳--------------------------------●10月6日日曜日　4：30〜18:00薬師峠キャンプ地〜黒部五郎岳〜（カールに水場）〜黒部五郎小屋（休業、水無し）→三つ叉蓮華岳〜双六小屋（営業中）〜槍ヶ岳山荘（営業中）前日よりは天気がよくなり、かなり紅葉も綺麗に見えるようになりました。ただ双六小屋に到着するころにはガスが出て来て槍ヶ岳が見えなくなり、長い西鎌尾根を黙々と進むことになってしまいました。でも夕方直前になってガスが晴れ、大きくなった槍ヶ岳が目の前にそびえていました。槍ヶ岳の穂先に登る時間がなくなったので、この日は、高度が高いですが肩の小屋の横でツエルトを張ることにしました。槍ヶ岳まで人にほとんど会いません。冬支度の始まった雷鳥が登山道をふさぎます。薬師峠からは朝日を浴びながら、今日は天気がいい。　北ノ俣岳槍ヶ岳さらに少し大きく。　黒部五郎岳。　　　　　カールには美味しい水場。　　三俣蓮華岳。　　　　　　　双六から西鎌尾根へ。　ガスが晴れて槍が。　-----------------------●10月7日月曜日　5：00（槍ヶ岳穂先）7：30〜12：30槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳穂先ピストン〜（槍沢は途中水豊富）〜槍沢小屋〜上高地バスターミナルさすがに朝は冷え込みました。シュラフ無しですが防寒具は十分なのでまあ寝れました。朝、日が昇る前に槍ヶ岳の穂先に登り、しっかりとご来光を楽しみました。この日はほんと天気が良くて、立山からのロングトレイルがずっと見えて感激です。さすがに槍ヶ岳まで来ると人がぐっと増えます。ここからはちょっと賑やかな北アルプスでした。槍ヶ岳山荘からの下り、槍沢の紅葉がとっても綺麗、走って下るのはやめて、紅葉を楽しみながらゆっくり下山。今回、デジカメのシャッターを通算600回以上押していました。さすがに槍沢小屋以降は随分道がよくなってくるので、上高地バスターミナルまで走り続けました。槍ヶ岳頂上から。　　　　遠くに富士山が見えます。　槍の影がくっきり。　槍ヶ岳の日の出。　　　　　　　　　　　　外人登山客に撮ってもらいました。穂高連峰　　　　　　　　　裏銀座が見渡せます。　　硫黄尾根上高地には、12:30ごろ到着。平日なのに天気がいいこともあって紅葉を見に来た登山客、観光客で賑わっていました。今回のロングトレイル、雨に降られず、最終日は快晴に近い天気で北アルプスの秋を十分楽しむことができました。ツエルト泊のロングトレイル、とっても楽しいです。来年も紅葉の時期是非、走りたいと思います。...